「熱くなれるのは男の子の特権だ!!」セカイのミカタ 1巻
- セカイのミカタ 1巻
- 作者:鈴木 小波
- 出版社:少年画報社
- 発売日:2010/10/30
- メディア:コミック
ここは裏路地入り込む万住町。
町では何者かによって至る所で異世界の扉が開かれ、異世界人と人間との揉め事が絶えません。
そんな事態に対応すべく、市民を守る異界管理局通称イカイカが存在します!
血気盛んな少年・伊達カイチは、子供時代に神隠しにあった双子の兄・キイチを探すべく、イカイカに就職したのだが……!?
日常のようで非日常な仕事人と奇妙なセカイが交錯する日常ファンタジー!
【感想】
水上悟志先生絶賛!!
これだけで買うっつの。
失敗しても、空回りしても、愚直なまでに自分を貫こうとする、自称いのしし野郎 伊達カイチ。
それを自らの経験からくる深い言葉で嗜める、異界人でありながらイカイカ副長の ウブメ。
ウブメの言葉に反発しつつも少しずつ成長していくカイチと、なんだかんだでカイチを認めつつあるウブメ。
二人のやり取りに思わず熱くなります。
「僕らは正義の味方なんかじゃない」
「世界の味方なんだ」
兄が神隠しにあったトラウマから、異界人=悪 と見るカイチへウブメの言った言葉。
異界人だからこその言葉なんでしょうが、イカイカの仕事とはそういう、正義の味方なんかよりもっとカッコイイセカイのミカタなんでしょう。
化け物退治のような派手さはないけれど、印象的な事件や言葉が多くて、どれもこれもグっと心にきます。
後半に出てきた謎の「ワラビ」なる集団の変態っぽい紳士は、異界とこちらを自由に行き来できるようです。
次巻からもっと絡んでくるのだろうけど、それだとバトルメインになるのかな?
個人的には熱くて切ない話メインでいって欲しい、読み応えのある作品です。
セカイのミカタ(1) 価格:600円(税込、送料別) |