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オードリー・若林が語る「ハガキ職人・ツチヤタカユキという男」

2013.01.08 (Tue)
2013年01月06日放送の「オードリーのオールナイトニッポン(ANN)」にて、ハガキ職人・ツチヤタカユキについて語られていた。
放送作家になるための練習問題100
若林「皆さん、知ってますかね。このラジオのハガキ職人、ツチヤタカユキという男がいるんですけど」

春日「はい。何回もネタ読んでますし、もちろん知っておりますよ」

若林「話がだいぶ遡るんですけど、アメトーークのプレゼン大会で、『ラジオ芸人』っていうのを、プレゼンしたんですよ。そのときに、色んなラジオ番組を持っている人について話して、『色んな番組のハガキ職人に、こんな奴らがいるっていうのをコーナーにしたいんですよ』って話をしたんです」

春日「うん、うん」

若林「ウチで言ったら、ツチヤタカユキって男がいるんですけど」

春日「うん」

若林「凄く面白くて、(構成・放送)作家になればいいのになぁ、なんつってたらメールがきまして。漢字7文字で、『人間関係不得意』って書かれたメールがきまして(笑)」

春日「怖いね(笑)」

若林「作家にはなれません、みたいなことなのかなって思って」

春日「うん」

若林「人間関係、すごい大事ですからね、放送作家さんって」

春日「大変そうだよね、みてると」

若林「…ツチヤタカユキって男は、ツイッターもブログも、全くやってないんですよ」

春日「ほうほう」

若林「『放送作家になればいいんじゃないの。連絡とれないの?』って、探しても何もやってなくて」

春日「うん」

若林「あの男が、長いメールを寄越してきて。『私は、人間関係不得意で、友達もおらず、朝起きたら、50個の大喜利のお題をまず考えて、学校に行って1時間目から6時間目まで、ずっとその大喜利を解いているという高校生活を送ってきました』って(笑)」

春日「ヤベェやつじゃないかよ(笑)そんなヤツいないよ(笑)」

若林「ふふ(笑)」

春日「そうすれば、1日が大喜利で過ごせる、と(笑)」

若林「『友達もおらず』と」

春日「人間関係、不得意過ぎるだろ(笑)それにしたって」

若林「それで、『自分には楽しみはそれしかなくて、色んなケータイ大喜利とかに投稿してました』と。『若林さんに、ツチヤタカユキという名前をアメトーークで言っていただき、こんな嬉しいことはないです。僕はそれだけで胸いっぱいです』って、すごい長文のメールがきたんですよ」

春日「うん」

若林「せっかくメール送ってくれたから、返事してあげようと思って。『いつも、ネタ送ってくれてありがとう。でも、そういう風に思ってるのなら、ハガキを送ってるだけでなくて、こういう仕事(放送作家)をしたら?』って送って。50のお題を考えて、50問答えるって生活を3年間送ってるんだよ」

春日「うん」

若林「誰にもやってもらうこともないネタが、高校3年間くらいで120本くらい書けたんだって(笑)」

春日「ふふふ(笑)凄いね」

若林「漫才とかコント、誰にやってもらうでもないネタが(笑)『もう、それ仕事にした方がいいぜ』って言って(笑)」

春日「うん」

若林「『人間関係、不得意なのもなんとかなるから』って送ったんですよ」

春日「うん、うん」

若林「そしたら、『ありがとうございます。でも、僕は人間関係、不得意なんで』ってくるの(笑)まぁ、いいやって思って。だけど、面白いから。ライブとか観にきた方が良いんじゃないかって思って。どういう世界か分かると思って」

春日「うん」

若林「『たりふた SUMMER JAM』のライブに正体してあげて。新幹線代と宿の金を出してあげて。アイツは関西に住んでるから、来いやって言って」

春日「ありがたいね」

若林「それで、俺と山ちゃんのライブ観て、本当かウソか分からないけど、『今まで観た単独ライブの中で、こんなに楽しいライブはなかったです』って」

春日「ほう、ほう」

若林「メールでやりとりしてて、たぶん、アイツは観たことのない単独ライブのDVDがないんだよ(笑)」

春日「え?(笑)この世に出ている?」

若林「この世に出ている。マジでかって。『じゃあ、お前はモンティ・パイソンとか観てるの?』って訊いたら、『もちろん、全部観てます』って言うの。『マジで?』って」

春日「うん」

若林「mad-TVっていう、ケーブルテレビでやってたアメリカの番組があって。それが凄い好きだったの」

春日「ほうほう」

若林「FOXかなんかのケーブルテレビでやってて。それはさすがに知らないだろって思ったら、『mad-TVは知らないだろ?』って訊いたら『全部観てます』って言うのよ(笑)」

春日「へへへ(笑)」

若林「アメリカ人がカナダ人を批判する漫談をやったりする、長井秀和さんみたいな人とかが出てきて。そういうのが凄い楽しかったんだけど(笑)」

春日「はいはい」

若林「『知ってるか?』って言ったら、『知ってます』って(笑)」

春日「おぉ、いいね」

若林「それで、落語もめちゃくちゃ聞いてて。『もう、仕事した方が良いんじゃないの?』って言って」

春日「うん」

さらに、以下のように語っていた。

若林「それで、たりないふたりのライブが終わって、サトミツ(どきどきキャンプ・佐藤満春/構成作家)と飯食ってたの。新宿のファミレスで。その日、ツチヤタカユキは東京に泊まるだろ。ライブが遅いし」

春日「はい」

若林「それで、『サトミツと2人でいるから、来いよ。飯食おうよ』って言って」

春日「うん」

若林「『今、新宿にいます』ってツチヤタカユキが言ってて。西新宿のファミレスにいたから、まぁ30分もすれば着くじゃないですか」

春日「うん」

若林「1時間半くらい経っても、『今、行きます』っていっても連絡がないの」

春日「ほぅ」

若林「おかしいなって思って電話したら、『すみません…1時間前からファミレスの前に着いてました』って」

春日「え?」

若林「『ただ、人間関係が不得意なもので、若林さんとサトミツさんがいるファミレスに入ることができませんでした』って(笑)」

春日「ちょっと…不得意過ぎて、オモシロくなっちゃってるじゃない(笑)」

若林「私が、『ちょっと外で待っててくれ』って言って、降りてって1階が駐車場で2階がファミレスだったんだけど、下に黒尽くめの服を着た男が立ってるんですよ(笑)」

春日「へへへ(笑)」

若林「『あれ?ツチヤだよね』って言ったら、『はい…』って言って、全然こっちの顔見ないの。『人見知りか』って(笑)」

春日「あなたが言うのは、なんだけども(笑)」

若林「俺が言うのもなんだけども(笑)それで、『上に上がれって』言って。俺とサトミツが向い合って座ってて、サトミツがハンバーグ食べてたの。ハンバーグのプレートがある、と。それで、ツチヤに座れって言ったら、サトミツもフォークとナイフで置いて立ったワケ。それで俺は自分の席に座るじゃん」

春日「うん、うん」

若林「サトミツとツチヤが並ぶって状況よ。そしたら、ツチヤはテンパって。初めて俺らに会うんで。それで、サトミツのハンバーグプレートの真ん前に座ったんですよ(笑)」

春日「おかしいね(笑)」

若林「そしたら、サトミツも片方の尻しか座れない、みたいな状況になってるから(笑)サトミツも言っていいもんかどうかって感じになってて。それでサトミツが『前、ゴメンね』って言って、ハンバーグのプレート自分の方に寄せて(笑)」

春日「まぁ、そうするしかないわな」

若林「サトミツを奥に座らせて、ツチヤが『僕は端で良いんで』みたいなことができませんから」

春日「なるほど」

若林「『飯食えば?』って言ったら、『喉を通りません…』って言って(笑)」

春日「よく着たな。逆に良くきたな(笑)」

若林「でも、分かるよ。今はオールナイトニッポンを代表するパーソナリティですよ、俺も。エースです(笑)」

春日「もう、オープニングでは『もう終わる』だなんだ言ってて、今はエース?ワケ分かんないよ(笑)」

若林「この間、45周年、どうやらMCがHiHiだったらしく、ニッポン放送さんが俺のことをエース視しなくなってんじゃないかな(笑)」

春日「ふふ(笑)そんなことはないよ」

若林「『それは感じてる』じゃないよ、(宗岡)芳樹ディレクター(笑)」

春日「ふふ(笑)」

若林「…ツチヤタカユキからすれば、エースが目の前にいるわけですよ。それは、喉を通りませんよ。緊張するよ」

春日「あぁ」

若林「『喉を通りません』って言ってる男が、その後に山盛りポテトフライを頼んだんですよ(笑)結構、水分をもってかれるやつを頼んだんですよ(笑)」

春日「もう、ワケ分かんなくなっちゃったのかね(笑)」

若林「うん。『ツチヤ、お前(作家としての活動)何もやらないの?俺は何も責任持てないし、お前のことは知ったことではないけど』っつって。まずそれは言っておこうと思って。依存されても困るし。関係ないし、全然。ツチヤタカユキの人生なんか、関係ないし(笑)」

春日「ふふ(笑)急に突き放すね。まぁ、結局は自分の力でやっていかないと、厳しいか」

若林「ただね、そんなにネタ書くのが好きなヤツが、フランス料理のボーイをやってるっていうんだよ(笑)」

春日「ボーイはできるのかぁ(笑)」

若林「なんでボーイをやってたかっていうと、人間関係不得意なのを直したいと思ってるからなんだって」

春日「なるほどね」

若林「それで俺が、『俺ができることは何にも無い。俺ができるのは、サトミツをお前に紹介することしかできない』って(笑)」

春日「何の助けにもなってないね(笑)」

若林「そしたらサトミツは、ツチヤに『僕に分かることがあったら、うん、何でも教えてあげるからさ』って。『僕はネタを書くこととかは、力不足なんだけども』って言ってて(笑)」

春日「ふふ(笑)」

若林「ヤングコーン食いながら言ってるわけ(笑)」

春日「うん(笑)」

若林「サトミツは『はい、はい』って言って聞いてるの。それが夏で。その後にツチヤからある日、『僕、東京に出ます。僕、笹塚に出ます』って言ってきて」

春日「うん」

若林「『どうして笹塚なんだ?』って訊いたら、『若林さんの近くだからです』って言われて。家、バレるだろって(笑)」

春日「楽しそうだな(笑)」

若林「それで、メールやハガキを送りながら、サトミツに教わりながら、ちょっと頑張ってみたい、と」

春日「一大決心だわ」

若林「それで、昨年の暮れ、12月20日に上京してきたワケですよ。フランス料理のボーイを辞めて」

春日「あら」

若林「すぐにバイトを決めましたよ。偉いですよ、アイツは。ファーストフードの店員です」

春日「大丈夫か?結構、人間関係のスキルがないと出来ないですよ」

若林「『ツチヤ、これから俺と一緒に色々移動することになると、チーム付け焼刃やみなさんにお会いすることになる。その時に、失礼があると俺の顔がつぶれるから、お前の人間関係不得意感を、ガンガン指摘していく。俺も20代の頃、そうだったから、お前の気持ちは分かるから、俺はガンガン言う。お前に』って」

春日「うんうん」

若林「まず、サトミツと俺とツチヤタカユキで、焼肉食ったんです。ツチヤの上京記念パーティーですよ。叙々苑ですよ」

春日「えぇ?奮発したねぇ。大したもんだ」

若林「奢ったわけですよ。それで、ツチヤは会計とかやったことないだろうから、会計をやらせてみたりとかしたんです。それで店を出て車に乗ったんですよ。後部座席にツチヤタカユキ、助手席、サトミツ。それでサトミツに言ったんです。『ツチヤ…ごちそうさまって言ってねぇんじゃねぇか』って」

春日「ふふ(笑)」

若林「『そうだね、ツチヤくん言ってないね』ってサトミツが言って。それで『おい、ツチヤ。これから色んな人にごちそうになるかもしれない。ごちそうさまを言わないなんて、アレだぞ。人間関係不得意だぞ』って(笑)」

春日「うん(笑)」

若林「そしたら、『すみません…ごちそうさまです』って(笑)」

春日「あぁ、まずそこから教えていかないとダメなんだ」

若林「『まず、"おはようございます""おつかれさまでした"、これはどの人にも、自分の目に入った人全員にしっかり言いなさい。元気よく』って言って」

春日「うん」

若林「『ただ、お前のおどろおどろしいサイコ感は伝わっちゃう(笑)最初は。でも、それはしょうがない。ただ、"おはようございます""おつかれさまでした""ごちそうさまでした"は言いなさい』って言って」

春日「うん」

若林「それで、ツチヤタカユキはこの2週間、ラジオを見学にきてるじゃないですか」

春日「うん」

若林「春日さん、『ツチヤくん、お弁当食べるかい?』って言って、お弁当渡したでしょ?」

春日「うん、渡した」

若林「帰りに言ってたんですよ。『ああいうときは、どうしたら良いんでしょうか?』って(笑)」

春日「ふふ(笑)」

若林「『ああいうときは、すぐに食べれば良いのか、それとも家に持ち帰って食べれば良いんでしょうか?』って(笑)」

春日「うん(笑)」

若林「『お前は、腹が減ってたのか?』って訊いたら、『減ってました』って言うから、『じゃあ、すぐ食え!』って言って(笑)」

春日「なんかずっと持ってるから、3時過ぎまで。なんか、逆に悪いことしたなって思って。要らなかったのかなって思って(笑)でも、まぁ急にもらって、分かんないか」

若林「あと、『2人で一緒に歩いているとき、俺にどんどん近寄ってきてしまうクセがあるぞ』って言って(笑)」

春日「不安だからかな」

若林「『サッカーのドリブルしてんじゃねぇから(笑)ボールはないぞ。お前が寄って来てるだけだ』って言ったら、全然笑わないんだよアイツ(笑)『笑え、ツチヤ。こういう時は笑うんだ』って言って(笑)」

春日「ふふ(笑)難しいよ。向こうは必死だから」

若林「必死だから。それで、年末年始は明治神宮前で屋台が出るじゃん。安い味のB級C級のやきそばとかあるじゃん。あれ好きなの。あれ食べたいなって思ったけど、友達がみんな結婚したり、子供できたりして、出払ってて、俺しかいないの。それでツチヤを呼んだわけ」

春日「うん」

若林「『おい、ツチヤ。屋台の焼きそば食うぞ』って言って。2人で焼きそばとかフランクフルト、お好み焼きとか食ってたの。それで代々木公園のベンチに男2人が座ってて(笑)人間関係不得意ズが(笑)」

春日「うん」

若林「それで、『飲み物がねぇな。お前の好きな飲み物と、俺の温かいミルクティー買ってこい』って言ったら、それは行ったわけ。そしたら、信じられないくらいの全力疾走したの(笑)」

春日「ほう(笑)」

若林「後輩というか、そういうのをちゃんとやらなきゃって思いすぎて、ワケ分かんなくなっちゃって。それで、帰りに足首やっちゃったんです(笑)」

春日「切ない話だなぁ(笑)悪くないもんね。悪いことをしたんじゃないけど、もう少し良い塩梅でできないかね」

若林「足首やっちゃったんですよ。角を曲がるときに、石がボコボコ出てるようなアスファルトだったんです(笑)」

春日「まぁね。足がとられちゃったか」

若林「『ツチヤ、まず全力疾走しなくて良い。自分のペースで良い。ただ、ナメた歩き方だったら良くないかもしれない。俺も初めて気づいた』って(笑)」

春日「うん」

若林「俺がネタ作りしてるとき、俺が設定をバァーって出して、大喜利の部分あるじゃないですか。ネタの大喜利の部分は書いてみろ、と。『設定は全部俺が決めるから、それはお前は良いから』って言って」

春日「うん」

若林「水餃子を一緒に食ってて。2人で。最近、ずっといるんだけど、24時間(笑)」

春日「うん」

若林「それで、俺が水餃子をバシャーンってこぼしちゃったの」

春日「うん」

若林「そこで『若林さん、ネタ考えてきました』って、60枚くらいのネタを考えてきた紙を、俺が水餃子倒したタイミングで出してきたの(笑)」

春日「ふふ(笑)」

若林「『ツチヤ、今じゃない』と(笑)」

春日「うん」

若林「あと、広告のチラシなんです。紙が全部(笑)」

春日「ほう(笑)」

若林「『ノートパソコン持ってるんだろ?パソコンで書いてこい』って(笑)あと、象形文字みたいな感じで、読めないの。字が汚くて」

春日「うん(笑)」

若林「『人とコミュニケーションをとる前に、まず読めない』って言って(笑)」

春日「うん、難しいね」

若林「『まず、歩くとき寄ってきてしまうことから直せば良い』って言って(笑)」

春日「うん」

若林「それで外に出て、『ごちそうさまです』って言うわけです」

春日「習ったからね」

若林「でも、車まで歩くとき、やっぱり距離詰めてくるね(笑)」

春日「ははは(笑)そこは直らないかぁ(笑)だから、一個一個ですね、若林さん」

若林「うん。一個一個だね」

春日「でも、よくなってきてるから。ごちそうさまを言えるようになったし」

若林「うん、うん。これからもよろしくお願いします、ツチヤタカユキ」

春日「うん、楽しみだね」

若林「楽しみですよ、これからね」

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