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衣笠祥雄、指導者は選手に自分の考えを押し付けて無理をさせるべきでないと指摘「正しいことを言っても、伝わらなくなる」

2018.04.24 (Tue)
2004年6月6日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 日曜日の秘密基地』にて、プロ野球解説者・衣笠祥雄が出演し、指導者は選手に自分の考えを押し付けて無理をさせるべきでないと語っていた。



伊集院光:逆に、衣笠さんがこれからたとえば、指導者になるとするじゃないですか。コーチでも、監督でも。僕はなって欲しいんですけど。

衣笠祥雄:うん。

伊集院光:どうします?「体が痛くて休む」っていう選手を、「休め」って言います?それとも、「そんなのイタがってんじゃねぇ」って、どっちですか?

衣笠祥雄:もう、これはね、本人の判断です。

伊集院光:もう、それは?

衣笠祥雄:うん、上からどうだこうだって言える世界じゃないです。だから、たとえばケガをする、で、怪我をして当然痛いですよね。ただ、その痛みに強い人と弱い人がいる。

伊集院光:うん。

衣笠祥雄:2通りね。で、もう一つあるのは、怪我を押してやって治る人と、怪我を押してやったら悪化する人がいる。これが分かるのは、本人だけなんです。

伊集院光:ちょっと待ってください(笑)怪我を押してやると、治る人がいる?(笑)

衣笠祥雄:そのままなんとかやってる間に、治っちゃう。

伊集院光:え?衣笠さんはそのタイプだったんですか?(笑)

衣笠祥雄:そう、そう(笑)

伊集院光:こんな人、見たことないわ(笑)

衣笠祥雄:だから、そこのところは本人の判断以外にないんですよ。

伊集院光:で、そこができてないと、指導者なれないですよね?「俺ができたんだから、お前も」になっちゃったら。

衣笠祥雄:それはもう、無理、無理。潰れちゃう。

伊集院光:そうですよね。

衣笠祥雄:で、無理やりやらすと、もう完全にどっかでタガがズレちゃうと、今度、正しいことを言っても、伝わらなくなっちゃう。

伊集院光:はい、はい。なるほどねぇ。

衣笠祥雄:やっぱり、相手理解してあげないと。

伊集院光:やっぱそうですよね。僕ら、ほら勝手に伝説の方から入っちゃうと、おそらく衣笠さんは、「お前、腕が折れてんだ?俺、3本折れてる。一緒に行こうぜ」ってやりかねねぇかなって思ったら。

衣笠祥雄:ふふ(笑)

伊集院光:そうですよね、それはそれですよね。

衣笠祥雄:やっぱりこれは個人差ですね。だから、一概に一つの定義ハマるかって言ったら、ハマらないんですよ。


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