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伊集院光「芥川賞・田中慎弥の会見に見るマスコミの気持ち悪さ」
2012.01.25 (Wed)
2012年01月23日放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」にて、芥川賞受賞者・田中慎弥の会見について語っていた。
伊集院光「芥川賞の田中さんのニュースが、スゴイ嫌なの。それは田中さんの方がイヤなんじゃなくて。田中さんの物言いには賛否両論あるみたいですけど、キャラクターとしては、あんな感じで良いんじゃないですかね。でも、あれを特集する時の感じが凄いイヤで」
「まず、小っちゃくイヤなのは、石原都知事が、良純パパが(笑)『芥川賞の選考委員をやってるけど、どの作品も基準に達してない、つまんないな』って言ったことに対して、そのイヤミに対してちょっと皮肉で『気の小さい都知事も困るでしょうから、もらってやったよ』みたいなのを言うじゃない。このキャッチボールは意外に出来てて、それに対して石原都知事は『まぁ、作家なんてのはそのくらいが良いんだよね』みたいに返してて。でも、この真ん中で『都知事!あのメガネの田中ってのが、あんなこと言ってましたよ』みたいに言ってる、あの気持ち悪い感じね」
「あと、報道の特集の中でも、石原都知事は、もっと突っつくなら突っつける発言をいっぱいしてる人じゃないですか。とにかく尖ってる人だから。そんな時に、ダンマリなクセして、田中さんの小競り合いみたいなヤツ、『知事!あんなこと言ってヒドイですよね』みたいな、あの感じ(笑)田中さんにも、『知事にもっと言ったらどうですか!』みたいな空気。あの空気がスゲェ嫌だ」
「あのタイプに、勝手に俺がシンパシーを感じてるっていうのはあるかもしれない。同じ田中(本名)だからかな(笑)そんな緩いヤツ(笑)…勝手にあの捻くれた物言いとかの人に、勝手にシンパシーを感じてるのかもしれないけど、俺、ああいうタイプの人が一番イヤなのが、お母さんのインタビューだと思うんだよね」
「お母さんの電話インタビューして。お母さんも人が良いから、『うちの子は我慢強くて、才能があって』みたいなことを言うじゃん…良かった、俺、芥川賞とるような才能なくて(笑)もう、万が一才能あったら、あんなことになっちゃうわけでしょ(笑)」
さらに、以下のように語っていた。
「さらには、それこそ乗っかっちゃってるんだと思うんだけど、インタビューの中で、『もう、会見止めにしませんか?止めにしませんか?お願いだから、会見止めにしましょうよ』って言うのを、バンキシャ!で、福澤さんが、僕は一生この名前で言いますけど、福澤・ジャストミート・朗さんが、ナレーションつけてるんですけど、ちょっと面白い感じで『たった8分の会見で、3回も"やめましょう"を連発』とかって言うんだけど、止めてくださいって言ってるのに止めないのを…止めないのは、撮ってる側でしょ?それを『3回も止めましょうって言うのが面白い』って、いうのが、気持ち悪い」
「何人かに、この『芥川賞の関連のニュース、イヤじゃない?』って話をしたら、田中さんの物言いのことを言ってるって捉える人の方が多くて、ちょっと僕自体は、ご賛同いただけない話なのかもって思うところがあるんですけどね」
「『ホントに止めて』って思ってることを、『またまた~』って言われる感じの怖さって分かります?『もう、違うんです。ホントに止めて』って言ってることを、『からの~』って言われる感じだから。それをとって、『8分の中で3回も止めてというシャイさ』って言うのよね。シャイって言葉にすれば、それは大丈夫になるんだ、みたいな」
「全体のストーリーが、『ホントは嬉しいくせに、シャイだからあんなこと言っちゃって』ってことにまとめられてる気がするんですけど、そっちが正解なんですかね?ホントは田中さんは訊いてもらいたいにも関わらず、シャイで、『会見続けなければ良いけど(笑)』みたいなヤツでやってるとは、俺は思わないんだよね」
「最終的には、バンキシャ!で、『地元では学校の先生がすごく喜んでいるみたいですよ』って言うのに対して、『それはないね。僕は学校時代、恩師っていうけど、学校の先生に嫌われてたから』って言うんですよ。このキャッチボールって、俺はスゴイ良く分かる。僕は、学校であんまり好きだった先生は居ないから、『伊集院くんを受け持ってさ…』って向こうから言われるのは、イヤなんですよ。『伊集院をうけもって、クソだった』って言われる分には、僕はクソだったから大丈夫なんですけど、そこを素敵な話にされるのが、スゴイ嫌なんです」
「だから、僕はそういうもんじゃんって思ったんですけど。…先生に、インタビューに行くんです。先生本人に。先生にはあんまり罪は無いと思うんだけど、また人の良さそうな人だったんだけど、『スゴク真面目で良い生徒でしたよ』みたいなことを言わせるわけ。それに、福澤・ジャストミート・朗が、『良かったですね、先生はあなたのことを嫌ってませんでしたよ』みたいなナレーションを入れるの」
「もう~。もう一回だけ言っておく。気持ち悪い!つくづく、僕は芥川賞をとる才能に恵まれなくて良かったです。僕はもう、ひらがなのま行が書けないから(笑)なかなか上手な表現で伝わらないことが多いですからね。"も"って、左右のどちらに曲げれば良いんだっけ?ってなっちゃいますから(笑)」
「俺の方が勝手に思い込んでるのかな、とも思うけどね。あまりにみんなから、俺と思ったのと違った反応だったから。この1週間くらいで、このラジオで喋って、終わりにしようって。俺の中ではそういう感じで思ったんだ、ってことで終わりにしようとは思ってるんですけどね」
「百歩譲って、お母さんはしょうがないじゃん。お母さんってのはああいうもんだし、ずっとお母さんに世話になってきたみたいだから。その辺に対して、お母さんが喋ることに関しては、許すのかなって。でも、俺は、インタビューしにいったヤツは許さない。訊きに行けば良い、とは思うけど、そいつのことは一生嫌いって思うし。あと、学校の先生のインタビューでのナレーションね。『良かったね』ってヤツ…『誰が"自分のことを嫌ってるか、嫌ってないか、訊いてくれ"って言ったよ!』っていうね」
「これ以上は面白くならないよ。だって、本当に気持ち悪いって思ったヤツだから(笑)」と語っていた。
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「まず、小っちゃくイヤなのは、石原都知事が、良純パパが(笑)『芥川賞の選考委員をやってるけど、どの作品も基準に達してない、つまんないな』って言ったことに対して、そのイヤミに対してちょっと皮肉で『気の小さい都知事も困るでしょうから、もらってやったよ』みたいなのを言うじゃない。このキャッチボールは意外に出来てて、それに対して石原都知事は『まぁ、作家なんてのはそのくらいが良いんだよね』みたいに返してて。でも、この真ん中で『都知事!あのメガネの田中ってのが、あんなこと言ってましたよ』みたいに言ってる、あの気持ち悪い感じね」
「あと、報道の特集の中でも、石原都知事は、もっと突っつくなら突っつける発言をいっぱいしてる人じゃないですか。とにかく尖ってる人だから。そんな時に、ダンマリなクセして、田中さんの小競り合いみたいなヤツ、『知事!あんなこと言ってヒドイですよね』みたいな、あの感じ(笑)田中さんにも、『知事にもっと言ったらどうですか!』みたいな空気。あの空気がスゲェ嫌だ」
「あのタイプに、勝手に俺がシンパシーを感じてるっていうのはあるかもしれない。同じ田中(本名)だからかな(笑)そんな緩いヤツ(笑)…勝手にあの捻くれた物言いとかの人に、勝手にシンパシーを感じてるのかもしれないけど、俺、ああいうタイプの人が一番イヤなのが、お母さんのインタビューだと思うんだよね」
「お母さんの電話インタビューして。お母さんも人が良いから、『うちの子は我慢強くて、才能があって』みたいなことを言うじゃん…良かった、俺、芥川賞とるような才能なくて(笑)もう、万が一才能あったら、あんなことになっちゃうわけでしょ(笑)」
さらに、以下のように語っていた。
「さらには、それこそ乗っかっちゃってるんだと思うんだけど、インタビューの中で、『もう、会見止めにしませんか?止めにしませんか?お願いだから、会見止めにしましょうよ』って言うのを、バンキシャ!で、福澤さんが、僕は一生この名前で言いますけど、福澤・ジャストミート・朗さんが、ナレーションつけてるんですけど、ちょっと面白い感じで『たった8分の会見で、3回も"やめましょう"を連発』とかって言うんだけど、止めてくださいって言ってるのに止めないのを…止めないのは、撮ってる側でしょ?それを『3回も止めましょうって言うのが面白い』って、いうのが、気持ち悪い」
「何人かに、この『芥川賞の関連のニュース、イヤじゃない?』って話をしたら、田中さんの物言いのことを言ってるって捉える人の方が多くて、ちょっと僕自体は、ご賛同いただけない話なのかもって思うところがあるんですけどね」
「『ホントに止めて』って思ってることを、『またまた~』って言われる感じの怖さって分かります?『もう、違うんです。ホントに止めて』って言ってることを、『からの~』って言われる感じだから。それをとって、『8分の中で3回も止めてというシャイさ』って言うのよね。シャイって言葉にすれば、それは大丈夫になるんだ、みたいな」
「全体のストーリーが、『ホントは嬉しいくせに、シャイだからあんなこと言っちゃって』ってことにまとめられてる気がするんですけど、そっちが正解なんですかね?ホントは田中さんは訊いてもらいたいにも関わらず、シャイで、『会見続けなければ良いけど(笑)』みたいなヤツでやってるとは、俺は思わないんだよね」
「最終的には、バンキシャ!で、『地元では学校の先生がすごく喜んでいるみたいですよ』って言うのに対して、『それはないね。僕は学校時代、恩師っていうけど、学校の先生に嫌われてたから』って言うんですよ。このキャッチボールって、俺はスゴイ良く分かる。僕は、学校であんまり好きだった先生は居ないから、『伊集院くんを受け持ってさ…』って向こうから言われるのは、イヤなんですよ。『伊集院をうけもって、クソだった』って言われる分には、僕はクソだったから大丈夫なんですけど、そこを素敵な話にされるのが、スゴイ嫌なんです」
「だから、僕はそういうもんじゃんって思ったんですけど。…先生に、インタビューに行くんです。先生本人に。先生にはあんまり罪は無いと思うんだけど、また人の良さそうな人だったんだけど、『スゴク真面目で良い生徒でしたよ』みたいなことを言わせるわけ。それに、福澤・ジャストミート・朗が、『良かったですね、先生はあなたのことを嫌ってませんでしたよ』みたいなナレーションを入れるの」
「もう~。もう一回だけ言っておく。気持ち悪い!つくづく、僕は芥川賞をとる才能に恵まれなくて良かったです。僕はもう、ひらがなのま行が書けないから(笑)なかなか上手な表現で伝わらないことが多いですからね。"も"って、左右のどちらに曲げれば良いんだっけ?ってなっちゃいますから(笑)」
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