03
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October
November
December
2009(Thu) 21:53
テスタメントシュピーゲル1
恐ろしい事に、全てが逆転/反転/真逆にされた。
6人の特甲児童の中で、唯一「手足を認識できなかった子供たち」
自分についた、嘘が剥がれ落ちる時。
ネタバレ全開で行きます。
やべぇ。本当にマジでやばい。
涙と鼻水と興奮で私の顔は、すさまじく醜くなっていること請け合いw
2巻でアメリカ人を悪者にしたて、4巻でフォローしなおすとかそういうレベルじゃない。
「善意が悪意にスリ替わる」のが4巻で示された定義なら、今回は「良心で悪意を飲み込む」。
「清濁併せ呑む」とはよく言うが、言葉の意味として、本当にはっきりとすんなりと理解できた。
アダー神父の「良心で悪意を飲み込む」と国際法廷の誇られるべき証人達が定めた「高貴なるものの義務《ノブレス・オブリージェン》」が同じ事の様に思われる。
・愛されなかった子供たち⇒深く愛されていた子供たちへの変化
トンでもない逆転ですよ。
自分を守る為に憑いた嘘。それが吹雪を巻き込んだ。
まさか、まさか、まさか。
自分がいかに「社会」を取り巻く条件、要素を考えていなかったと思いましたよ。
「資格」「権利」って重要なんですね。
あれだけ悲惨な特甲児童の両親だから、涼月の両親はとても酷い人だと思ってました。
陽炎にあんな仕打ちをした父親と彼女を捨てた母親は最低だと思ってました。
夕霧をビルから突き落とした母親って、嬲り殺されているものだと思ってました。
ここに来ての全否定。
市民権の無い無保険の父親に背負わせた借金、夫の市民権が取れない間に「何時か娘の手は開く」と言い聞かせた/自分に暗示させた/ほとんど願望としか思えない母親の思い。
涼月の忘れていた記憶「大人になったらやる=大人になれたらやる」「肉体を機械に交換される恐怖」「両親が与えてくれた四肢を失うことへの恐怖=母親が自分に謝罪することへの罪悪感」
吹雪、かえって来い!
お前がいないと涼月たっていられないんだ。
頼むから、早く復活して。
お前が目覚めないと、カッコイイ涼月が前へ進み続けられないんだ。
どうしよう……皆カッコイイ。
これでMSS側どうなっているんだろう。
つか、陽炎の両親もなぁ。
娘ひとり助ける為に、家族の仲を断ち切るしかなかった両親の苦悩と恐怖とか想像しちゃうよ。
夕霧の母親は…あれでしょ?AI化されたか、犠脳体みたいなことされているんじゃないかなぁ。
最後に爆弾放って行くのは流石だよね、ウブチン。
「MSS長官ヘルガ・不知火・クローネンブルク」の逮捕
アチラの空飛ぶ妖精さんたちが大変です。
つか、鳳がゴイスーでデンジャーなことに、敵である特甲猟兵側の攻撃で、脳内汚染で最悪の敵になってるしーーー!
副長が死にそうで怖い!
フラグ立たせないで!SLRを心配しているだけの、定番キャラでいてええ!怖いぃぃ!
カッコ良すぎて死にそうで怖いぃぃぃ!
今回も、ジンバブエのゴイスーなインフレを上手に絡めた展開で、ナイスタイミング過ぎて冲方丁の脳内が怖いです。
アダー神父が説明した「学習できるという選択があった子供たち」と「学習できることすらしらなかった子供たち」の差が恐ろしい。
選択肢があることを知らなかった子供が、教育されないまま大人になって繰り広げる悲劇。
何よりも衝撃的だったのが、この台詞。
「第三次世界大戦は、”こんなにあっというまに酷くなるなんて”と思う暇も無く始まり、”いつ終わるんだ”と思うくらい長々と続くだろう」(うろ覚えにつき、後で修正します修正しました)
今まで、第三次世界大戦は、核戦争をして数分で終わる。人が生きていくには過酷な土地だけが残ると思っていましたが、そう簡単に終わってくれるわけ無いじゃんという、新たな提示をしてくれました。
そんなことせんでいいわ!!
冲方丁は偉大だ。
前回を越える作品は無理だろうとか思ってました。
伏して謝罪を申し上げます。
あー、もうウブチンにずっと付いていく~~!
つか「天地明察」も買いました。ヒャッホウ!
6人の特甲児童の中で、唯一「手足を認識できなかった子供たち」
自分についた、嘘が剥がれ落ちる時。
ネタバレ全開で行きます。
やべぇ。本当にマジでやばい。
涙と鼻水と興奮で私の顔は、すさまじく醜くなっていること請け合いw
2巻でアメリカ人を悪者にしたて、4巻でフォローしなおすとかそういうレベルじゃない。
「善意が悪意にスリ替わる」のが4巻で示された定義なら、今回は「良心で悪意を飲み込む」。
「清濁併せ呑む」とはよく言うが、言葉の意味として、本当にはっきりとすんなりと理解できた。
アダー神父の「良心で悪意を飲み込む」と国際法廷の誇られるべき証人達が定めた「高貴なるものの義務《ノブレス・オブリージェン》」が同じ事の様に思われる。
・愛されなかった子供たち⇒深く愛されていた子供たちへの変化
トンでもない逆転ですよ。
自分を守る為に憑いた嘘。それが吹雪を巻き込んだ。
まさか、まさか、まさか。
自分がいかに「社会」を取り巻く条件、要素を考えていなかったと思いましたよ。
「資格」「権利」って重要なんですね。
あれだけ悲惨な特甲児童の両親だから、涼月の両親はとても酷い人だと思ってました。
陽炎にあんな仕打ちをした父親と彼女を捨てた母親は最低だと思ってました。
夕霧をビルから突き落とした母親って、嬲り殺されているものだと思ってました。
ここに来ての全否定。
市民権の無い無保険の父親に背負わせた借金、夫の市民権が取れない間に「何時か娘の手は開く」と言い聞かせた/自分に暗示させた/ほとんど願望としか思えない母親の思い。
涼月の忘れていた記憶「大人になったらやる=大人になれたらやる」「肉体を機械に交換される恐怖」「両親が与えてくれた四肢を失うことへの恐怖=母親が自分に謝罪することへの罪悪感」
吹雪、かえって来い!
お前がいないと涼月たっていられないんだ。
頼むから、早く復活して。
お前が目覚めないと、カッコイイ涼月が前へ進み続けられないんだ。
どうしよう……皆カッコイイ。
これでMSS側どうなっているんだろう。
つか、陽炎の両親もなぁ。
娘ひとり助ける為に、家族の仲を断ち切るしかなかった両親の苦悩と恐怖とか想像しちゃうよ。
夕霧の母親は…あれでしょ?AI化されたか、犠脳体みたいなことされているんじゃないかなぁ。
最後に爆弾放って行くのは流石だよね、ウブチン。
「MSS長官ヘルガ・不知火・クローネンブルク」の逮捕
アチラの空飛ぶ妖精さんたちが大変です。
つか、鳳がゴイスーでデンジャーなことに、敵である特甲猟兵側の攻撃で、脳内汚染で最悪の敵になってるしーーー!
副長が死にそうで怖い!
フラグ立たせないで!SLRを心配しているだけの、定番キャラでいてええ!怖いぃぃ!
カッコ良すぎて死にそうで怖いぃぃぃ!
今回も、ジンバブエのゴイスーなインフレを上手に絡めた展開で、ナイスタイミング過ぎて冲方丁の脳内が怖いです。
アダー神父が説明した「学習できるという選択があった子供たち」と「学習できることすらしらなかった子供たち」の差が恐ろしい。
選択肢があることを知らなかった子供が、教育されないまま大人になって繰り広げる悲劇。
何よりも衝撃的だったのが、この台詞。
「第三次世界大戦は、”こんなにあっというまに酷くなるなんて”と思う暇も無く始まり、”いつ終わるんだ”と思うくらい長々と続くだろう」(
今まで、第三次世界大戦は、核戦争をして数分で終わる。人が生きていくには過酷な土地だけが残ると思っていましたが、そう簡単に終わってくれるわけ無いじゃんという、新たな提示をしてくれました。
そんなことせんでいいわ!!
冲方丁は偉大だ。
前回を越える作品は無理だろうとか思ってました。
伏して謝罪を申し上げます。
あー、もうウブチンにずっと付いていく~~!
つか「天地明察」も買いました。ヒャッホウ!
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