ブラジルの経済2008 その2 1999年以来の対米ドルレート。
ブラジル経済の好調は続いている。
ますます絶好調である。
国内経済がなによりも堅調である。
車も売れているし、建設ラッシュである。
ともに、実需が伴っている。
さて、2004年以来高騰を続けているブラジル通貨レアルの対米ドルレートが、とうとう1999年以来の水準に達した。
なにも対米ドルだけではなくで、対ユーロでも対日本円でも同様の傾向である。
1999年2月の対米ドル、対ユーロ、対日本円の為替レートを100として、その後の変動率を示すグラフである。
※グラフは、すべてクリックすると拡大する。
1年前の対米ドル、対ユーロ、対日本円の為替レートを100として、その後の変動率を示すグラフである。
1997年はタイに始まったアジア通貨危機のあった年である。
1998年の前半は、ロシアのルーブル危機があった。
そして、1998年の後半は、ブラジルのレアル危機でレアルは大幅に下落している。
まだ、そのレアル危機前の水準にはさすがに程遠い。
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2004年以来のレアルの上昇にもかかわらず、
国際収支は悪化するどころか、
よくなっている。
とうとう、ブラジルの歴史始まって以来のことだが、
ブラジルの外貨準備が、対外債務の金額を超えた。
もう、
借金国ではないと、中央銀行が宣言した。
20年前に、
国際銀行団とリスケジュールの会合を続けたり、モラトリアムを発表していたことが、嘘のようなことになっている。
その20年間に、日本経済はすっかり色あせてしまった。
すくなくとも、ここブラジルではその存在は小さくなった。
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為替のためと、インフレのために、
ブラジルはすっかり高物価国になってしまった。
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Comments
時代と共に世界の経済情勢はこんなにもすぐに変わってしまうもんなんですね。
古き良きブラジル文化の香りは失わずに安定的な発展をしていってほしいなと思います。
Posted by: gachopin | domingo, 24 de fevereiro de 2008 20:49
>gachopin様
為替だけではなくて、本当に今のブラジルの経済は上げ潮だなあと思います。
何か落とし穴がないものかと思いますが、思いつきません。
日本の企業の存在が、目につかないのが寂しいところです。
ブラジルをいつまでもサッカーとカーニバルとアマゾンの国と思っていては、見誤ります。
Posted by: Sao_Paulo | quarta-feira, 27 de fevereiro de 2008 22:40