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-Love,Like,Life!! diary@smiLey!- ver.2.0

「アイカツ!」から感じられるJ-POPの深化のこと

 どうも、アイカツおじさんです。大きなお友達の皆様におかれましては本日も元気にアイドルカツドウをされていることと存じますが共に成長していきましょう。アイ!カツ!アイ!カツ!

 それはそれとして、アニメ・アイカツ!を皆様はご覧になられておりますでしょうか。毎週木曜日午後6時からテレビ東京系列で放映されている幼女から女児程度の年齢の子供に大人気の子供たちがいつキルミー教に入信しても大丈夫なように幼いころから耐性を付けさせる為のキチガイギャグコメディスポ根アイドルアニメ、アイカツ!のことです。


パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

 え?まだ見ていない?それは穏やかじゃないわね!今すぐ見るべきですね。テレビで見逃しても、バンダイチャンネルで第一話と最新話が無料で見られるので、チェックしましょうね。「アイカツ!」 | バンダイチャンネル
 アイカツ!面白いんですよ。こうね、キルミーベイベーとかゆゆ式とは言いませんけれども、ギャグ成分とスポ根成分のバランスがよくて各キャラクターもいきいきしてるし、見てて楽しいです。小学生並の感想ですけれど小学生向けだからいいですよね。毎週ジャイロゼッターと共に楽しみにしてます。実際にデータカードダスやってアイカツおじさんになってから見るアニメは更に面白く感じて素晴らしい。いいですね。最高。


 前置きが長すぎました。アイカツ!の魅力ありすぎるのが悪い。今日こんな記事をぺらぺら読んでました。
浮世絵化するJ-POPとボーカロイド 〜でんぱ組.inc、じん(自然の敵P)、sasakure.UK、トーマから見る「音楽の手数」論 - 日々の音色とことば:
この記事が面白くてですね、今のJ-POPは面白いと、手数が多くて独自進化してると。その例としてでんぱ組.inc、vocaloid系列のアーティストとしてsasakure.UK氏やじん(自然の敵P)氏やトーマ氏を挙げていて、残念ながら僕はトーマ氏の楽曲は聴いたことないんですけど、じん氏は「如月アテンション」や「想像フォレスト」なんかはよくできた素敵な曲だなと、sasakure.UK氏のアルバムなんかはよく聴きますし、有形ランペイジの1stアルバムは2012年ベストとして過去エントリでも書きました。でんぱ組incに関しては二度ほど聴いたかな?面白い曲だなというのは印象が強かったですね。「あえて、ハッピーで。あえて、派手で。あえて、カラフルで。日本の音楽って輝いているんですよ!」と言うマーティ・フリードマン氏は、最近で言うとあいまいみーOPに参加しちゃったりしていますし、本当に面白いんだという事がよくわかります。
 で、この記事で「おっ」と思うところがありまして、この部分なんですけれども、

そのことで、日本のポップミュージックはどんな進化を遂げたのか。一言でいうなら、情報量が多くなった。つまり、メロディーや曲展開がすごく細密化・複雑化した。どんどんそういうモノが受けるようになった。僕はそう思う。たとえばその象徴がマキシマムザホルモンと「もってけ!セーラーふく」。

 日本の音楽が海外の流行・時代性とは切り離されてきたよ、という前置きにこの文章が続くわけなんですが、変な組み合わせですね。しかし「手数の多さ」という論点で話すならばこの全く違うジャンルが同居する。面白い。
 ここで前述したアイカツ!を僕は最近ハマっていたのもあって思い出したわけなんですが、アイカツ!のアニメは音楽がMONACAというクリエータ集団なんですね、アニメ見ている方だとお馴染みだと思います。MONACA - Wikipedia
 で、ここで取り上げられた「もってけ!セーラーふく」はこのMONACAのメンバーの一人、神前暁氏の作曲・編曲を担当されているんですね。アイカツ!がバンナムの企画だということもあるのかどうかは知りませんけど、MONACAにナムコ出身者が多いというのもあってなのかこういうちょっと面白い関連性になっているんですけれど、よくよく冷静に考えるとすごいんですよねこれ。
 最初に書いた通り、アイカツ!は僕達大きなお友達も見て楽しめるアニメでありコンテンツな訳ですが、メインターゲットは女児なんですよね、年齢一桁とかそれくらいです。その女児たちが独自進化して深化しているJ-POPを毎週のように聴いて、ゲームで遊んでしているという。vocaloid曲が10代の心にグサッと突き刺さるとかそんなレベルじゃないわけで、もうこの年齢とかだと刷り込みに近いんじゃないでしょうか、それを、豊かで複雑な楽曲群を嬉々として聴くというこの状況。なんて素晴らしい!すごい!彼女たちの中では、この独特の楽曲たちがスタンダードになるくらいのものでしょう。それってすごいことだと思うんですよね。「カレンダーガール」とか「fashion check!」とか聴いて育つ彼女たちは一体将来何を聞いて面白いと感じるんでしょうね…おじさんの僕にはわかりそうもありません。


 でもひとたびMONACAの手を離れるとおじさんたちの「おっなんやなんやこの林田健司臭は…MAXとSPEEDの間くらいか…?ちゃう、これは…Beingや!(ガッツポ」みたいな曲が出てきたりして、もうアイカツ!すごいな…としか言いようがなくなってきます。

 個人的には「真夜中のスカイハイ」はもうたまらんです。田中秀和氏マジ。

 ということで、アイカツ!かなり穏やかじゃないので見てみるとよいかと。最後に、引用させていただいた記事はiPhoneで読んでたんですけどグリマスの広告が出てきてなんてマッチングなんだろうと。アイドルポップってすごいなあ。続きが楽しみな記事ですが、最後の渋谷慶一郎氏といえば相対性理論との共作「アワーミュージック」の印象が僕の中では強くて、そういう深化の仕方の中で先日ススメエントリも書いた、パスピエみたいな方向の深化というのも、楽しいなと思いますね。音楽っていい。