NICO Touches the Walls ”N X A” TOUR -Electric Side- @Zepp Tokyo 6/6
- 2018/06/06
- 23:58
昨年は11月25日のイイニコの日にバンドの地元である千葉の幕張メッセで主催フェスを行なったが、ツアーでたくさんの曲が聴けるのは久しぶりとなるNICO Touches the Wallsのツアーは、「Electric Side」「Acoustic Side」「Lake Side」という全く趣の異なる3形態での特殊なものになった。
もちろん、ライブでは曲に音源とは異なるアレンジを施して常にファンを驚かせてくれるバンドなだけに内容も予想できるものではないが、この日はツアー初日ということで、完全に未知数。自分は春フェスでも見れる機会がなかった。
19時ちょうどになると、場内が暗転してメンバーが登場。近年はおなじみであるマルチプレイヤーの浅野尚志を含め、古村、坂倉、対馬が先に登場してセッション的な演奏を始めると、最後に春フェスでファンを騒然とさせた、金髪姿の光村がステージに登場。
そのセッション的な演奏に連なるように光村が歌い始める「N極とN極」からスタートするという意外な展開だが、そもそもバンドサイド以外は誰も曲順を知らないだけに、これは完全に先制攻撃。対馬のドラムが終盤で音源より明らかに手数が多くなり、さらにアウトロとイントロをつなげるというライブならではのアレンジをいたって平然とやりすぎてあたかもこれが普通のことみたいになっている(他のバンドはなかなかこうしたアレンジはしない)「Broken Youth」へ。光村のボーカルはもはやかつてこの曲を完璧に歌いきれていなかったのが信じられないくらいに伸びやかだが、初の武道館ワンマンの頃まではライブのクライマックスを担っていた「N極とN極」「Broken Youth」という2曲がこうしてライブ冒頭に演奏されているというのがメジャーデビュー10周年を迎えたバンドとしての貫禄と余裕と経験を感じさせる。
すると早くもここで新曲を披露という意表つきまくりの序盤。聴き取れた限りでは「Flitter」(タイトルがこれならば「急に前後に動く」という意味)と紹介されたこの曲は、イントロから対馬がカウベルを叩き(曲中も叩いていた)、光村のギターリフも軽快なダンスチューン。感触的には「バニーガールとダニーボーイ」あたりに近いだろうか。
「どうだっていいんじゃない?」「なんだっていいんじゃない?」
というサビのフレーズから、無責任というか、自由をテーマにした曲ではないかと察する。
「THE BUNGY」ではもはやおなじみとなった浅野のバイオリンソロが間奏で鳴り響くが、フェスなどと違って、満員の観客が最初から裏拍で手拍子をするあたりがやはりみんなNICOを見に来ているワンマンだな、といつも実感する。
タイトル通りにアレンジもこの日の中ではまっすぐな「まっすぐなうた」をまっすぐに鳴らすと、
「YEAH YEAH YEAH YEAH YEAH」
とまるで若手のラッパーかのように光村が喋り始め、今回のこのツアーはこれまでとは全く違う試みをしていくことを匂わせる挨拶的なMC。
すると再びここで新曲。今度は直前の流れから一転して非常に渋いタイプの曲。
「僕の歌では誰も泣いたことがない」
的なフレーズには思わず「何を言ってるんだ」と思ってしまうが、これはフィクション的な歌詞なんだろうか。坂倉以外のメンバーがコーラスを重ねながら途中からかなり一筋縄ではいかないような展開をしていく、なかなかに掴み所がない曲ではあるが。
その新曲に合わせたかのように、そこからはNICOの深遠な部分にグッと寄っていく。特に「病気」はさらに病的なアレンジがなされ、もはやブルースかというくらいに間奏では渋さが増し、光村は「北朝鮮」「アメリカ」という、かなり際どい単語をさりげなく歌詞に入れてくる。光村なりに社会や世界に物申したいことがあるということだろうか。
「勇気も愛もないなんて」も同じく原曲よりはるかにブルージーな、イントロからAメロにかけての曲調をそのまま引き継ぐようなアレンジがなされてイメージがかなり変わるのだが、続く「bud end」ではステージから美しい照明がきらめくのに合わせるように、メロディの美しさを前面に押し出していく。まだ「bud end」は現状の最新作収録曲だからそこまで大胆にアレンジしないのかもしれないが、こうしたアレンジの押し引きというか、「どの曲をどこまでアレンジするか、それによってアレンジしない曲をどう聴かせるか」というバランス感覚とセトリの組み方が本当にこのバンドは見事だ。アレンジするのはもちろんメンバーが楽しいからというのが第一なんだろうが、ただ単に好き勝手にやるんではなく、ものすごく緻密な計算と練習の結果であるということが見ていてよくわかる。
昨年の主催フェスで初披露された時から名曲ぶりが際立っていた「Ginger lily」もこの中盤で演奏されることによって、深い部分から徐々に上昇していくことをうかがわせるが、このバンドは「緩と急」なり「隠と陽」なり、相反する要素をワンマンではこれでもかというくらいに見せてくれる。これはフェスでは絶対に見られないものである。
ステージも暗い中、ややボソッとした感じで光村が新曲と、それが収録される来月リリースのミニアルバム「TWISTER」について語ると、次に演奏されたのも「TWISTER」収録の新曲。これが新曲群の中でも最もアッパーな曲で、初聴きのはずなのに、多数の腕が上がるくらいに即効性が高い。しかもスモークまで噴き上がるという演出つきということで、もしかしたらこの曲がリード曲になるのかもしれない。次に演奏された「mujina」が「Fighting NICO Tour」でリリースよりはるか前に披露されていた時以上に歌詞は何を言っているのか全くわからなかったが。
もはや渦巻くグルーヴの塊と化したかのような「アボガド」、ストレートなギターロック感が際立つ「渦と渦」と続くと、ここまでキーボードやギターにバイオリンと曲ごとに楽器を変えてきた浅野のピアノがもはや不可欠というか、これがないと成り立たないような「Funny Side Up!」では最後のサビ前で金テープが射出されてクライマックス感を演出すると、早くも最後の曲として演奏されたのはまたしても新曲。これが昭和のグループサウンズのようなキャッチーなサウンドで「別れた女性が結婚していった」という、実に聴き取りやすい歌詞だったのだが、
「何度も惹かれあったけど」
という、明らかに「N極とN極」のようなフレーズも随所に出てくる。これは新「N極とN極」というか、単なる恋愛から、結婚を意識せざるを得ない年齢にメンバーがなったことが関係してる可能性が高いし、この曲を最後に演奏するからこその「N極とN極」始まりだったんじゃないか?とすら思える。
演奏終了時に光村が指を口に当てて客席に向けて放つ(いわゆる投げキス)と、ステージが一瞬で暗転して終演。メンバーがいつどうやって掃けたのかわからないくらいに。
アンコールではメンバーそれぞれがツアーTシャツ(光村は白)に着替えて登場するも、対馬以外のメンバーが楽器を持とうとしない。すると
光村「今年でメジャーデビュー10周年なんですけど、10周年らしいことを何もしないので(笑)、メンバーから何か10周年を迎えてのエピソードとか、変わったこととかあれば」
と他の3人にふると、
対馬「みっちゃんの髪の色が変わった(笑)」
坂倉「でも俺が初めてみっちゃんに会った時は金髪だったよ(笑)みっちゃんが高校1年生の夏休み。だから変わったんじゃなくて、戻った(笑)」
という15年以上前の、学生時代から知るメンバーだからこそのエピソードが開陳される。高校デビューをバラされた光村は恥ずかしそうだったが。さらに
古村「変わったといえば、昔はそれぞれの誕生日にサプライズでプレゼントあげたりとかして祝ってたんだけど、2年くらい前からなくなっちゃったのが変わったかな~(笑)
スタジオで誕生日迎えても特になんもなく、帰りのエレベーターで「おめー」みたいな(笑)
で、プレゼントしてた時代にみっちゃんの誕生日に俺と坂倉でプレゼントを買いに行って。西武デパートの地下2階に。みっちゃんがお酒が好きだからワインを買おうとして。俺たち1985年生まれだから、その年のワインを買おうとしたんだけど、20万円くらいしたから無理だって諦めて(笑)
それでもうちょっと後の年のやつを買ったんだけど、熨斗袋をつけるかどうか聞かれて。みっちゃんのプレゼントだから「光村」で、って言ったら、渡す時に光村が光村にプレゼント渡すっていう事態になって(笑)
ネットでポチッた覚えがない商品が届く、みたいな(笑)」
というファンには嬉しいエピソードである古村の珍しいロングMCで笑いを取ると、
光村「まぁ、アンコールなんですけどね。本当はアンコールやりたくないんですよ。まぁ出てくるだろうけどとりあえず拍手しとこう、みたいなのでは(笑)
本当に見たくてスタンディングオベーション、みたいな感じじゃないと。(観客大拍手)
まぁせっかくだからやるけれどもアンコールってそもそも本編の良かった部分をおかわりする、っていうものですから。だから今までのアンコールは不本意なアンコールだった(笑)
本編で1番良かった曲ってなに?…そこの目が合った少年、言ってくれ」
と最前ブロックにいた男性に問いかけると、その男性のリクエストでこの日2度目の「THE BUNGY」へ。前の曲からの流れで始められないので、全員が集まって確認してから、というのもやる曲が決まっていないアンコールだからこそ。10周年を超えて技術や経験だけでなく捻くれっぷりも進化しているが。
しかしやはりこれだけでは終わらず、1コーラスをドラムとコーラスのみというアレンジにした「天地ガエシ」で最後を締め、
「ツアー行ってきます!」
と初日だからこその言葉を残し、5人で肩を組んでからステージを後にした。
関東に住んでいると、ツアー初日に参加する機会というのがあまりない。得てして東京がファイナルであることが多いから。だからこれまでのツアーの初日がどうだったかはわからないが、このツアーは間違いなくNICO史上、最も伸び代があるツアーだと断言できる。なぜならそれはまだ発売されていない、この日が初披露だった新曲を軸にしていたから。これからツアーで新曲を何度も演奏することによって、より一層新曲がライブ向けに鍛えられていく。そしてリリース後にはすでにライブの方が音源よりはるかに良いという状態まで育っているはず。
これまでの曲たちも、ライブで何度も演奏されてアレンジされることによって、音源を聴くと逆に違和感を感じるくらいにまでなってしまった。それぐらい、デビュー10周年を超えたNICOは完全なるライブバンドである。
それだけに、「LAKE SIDE」というライブの内容ではなく場所柄でサブタイトルが決められたであろう、来月の河口湖でのワンマンは特別なライブになる予感しかない。そのライブまでには新曲も完全に仕上がっているはず。…となると我々ファンが取るべき行動はもう一つだけなのである。
1.N極とN極
2.Broken Youth
3.Flitter (新曲)
4.THE BUNGY
5.まっすぐなうた
6.新曲
7.病気
8.勇気も愛もないなんて
9.bud end
10.Ginger lily
11.新曲
12.mujina
13.アボガド
14.渦と渦
15.Funny Side Up!
16.新曲
encore
17.THE BUNGY
18.天地ガエシ
Ginger lily
https://youtu.be/xiIZwrTYV-g
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もちろん、ライブでは曲に音源とは異なるアレンジを施して常にファンを驚かせてくれるバンドなだけに内容も予想できるものではないが、この日はツアー初日ということで、完全に未知数。自分は春フェスでも見れる機会がなかった。
19時ちょうどになると、場内が暗転してメンバーが登場。近年はおなじみであるマルチプレイヤーの浅野尚志を含め、古村、坂倉、対馬が先に登場してセッション的な演奏を始めると、最後に春フェスでファンを騒然とさせた、金髪姿の光村がステージに登場。
そのセッション的な演奏に連なるように光村が歌い始める「N極とN極」からスタートするという意外な展開だが、そもそもバンドサイド以外は誰も曲順を知らないだけに、これは完全に先制攻撃。対馬のドラムが終盤で音源より明らかに手数が多くなり、さらにアウトロとイントロをつなげるというライブならではのアレンジをいたって平然とやりすぎてあたかもこれが普通のことみたいになっている(他のバンドはなかなかこうしたアレンジはしない)「Broken Youth」へ。光村のボーカルはもはやかつてこの曲を完璧に歌いきれていなかったのが信じられないくらいに伸びやかだが、初の武道館ワンマンの頃まではライブのクライマックスを担っていた「N極とN極」「Broken Youth」という2曲がこうしてライブ冒頭に演奏されているというのがメジャーデビュー10周年を迎えたバンドとしての貫禄と余裕と経験を感じさせる。
すると早くもここで新曲を披露という意表つきまくりの序盤。聴き取れた限りでは「Flitter」(タイトルがこれならば「急に前後に動く」という意味)と紹介されたこの曲は、イントロから対馬がカウベルを叩き(曲中も叩いていた)、光村のギターリフも軽快なダンスチューン。感触的には「バニーガールとダニーボーイ」あたりに近いだろうか。
「どうだっていいんじゃない?」「なんだっていいんじゃない?」
というサビのフレーズから、無責任というか、自由をテーマにした曲ではないかと察する。
「THE BUNGY」ではもはやおなじみとなった浅野のバイオリンソロが間奏で鳴り響くが、フェスなどと違って、満員の観客が最初から裏拍で手拍子をするあたりがやはりみんなNICOを見に来ているワンマンだな、といつも実感する。
タイトル通りにアレンジもこの日の中ではまっすぐな「まっすぐなうた」をまっすぐに鳴らすと、
「YEAH YEAH YEAH YEAH YEAH」
とまるで若手のラッパーかのように光村が喋り始め、今回のこのツアーはこれまでとは全く違う試みをしていくことを匂わせる挨拶的なMC。
すると再びここで新曲。今度は直前の流れから一転して非常に渋いタイプの曲。
「僕の歌では誰も泣いたことがない」
的なフレーズには思わず「何を言ってるんだ」と思ってしまうが、これはフィクション的な歌詞なんだろうか。坂倉以外のメンバーがコーラスを重ねながら途中からかなり一筋縄ではいかないような展開をしていく、なかなかに掴み所がない曲ではあるが。
その新曲に合わせたかのように、そこからはNICOの深遠な部分にグッと寄っていく。特に「病気」はさらに病的なアレンジがなされ、もはやブルースかというくらいに間奏では渋さが増し、光村は「北朝鮮」「アメリカ」という、かなり際どい単語をさりげなく歌詞に入れてくる。光村なりに社会や世界に物申したいことがあるということだろうか。
「勇気も愛もないなんて」も同じく原曲よりはるかにブルージーな、イントロからAメロにかけての曲調をそのまま引き継ぐようなアレンジがなされてイメージがかなり変わるのだが、続く「bud end」ではステージから美しい照明がきらめくのに合わせるように、メロディの美しさを前面に押し出していく。まだ「bud end」は現状の最新作収録曲だからそこまで大胆にアレンジしないのかもしれないが、こうしたアレンジの押し引きというか、「どの曲をどこまでアレンジするか、それによってアレンジしない曲をどう聴かせるか」というバランス感覚とセトリの組み方が本当にこのバンドは見事だ。アレンジするのはもちろんメンバーが楽しいからというのが第一なんだろうが、ただ単に好き勝手にやるんではなく、ものすごく緻密な計算と練習の結果であるということが見ていてよくわかる。
昨年の主催フェスで初披露された時から名曲ぶりが際立っていた「Ginger lily」もこの中盤で演奏されることによって、深い部分から徐々に上昇していくことをうかがわせるが、このバンドは「緩と急」なり「隠と陽」なり、相反する要素をワンマンではこれでもかというくらいに見せてくれる。これはフェスでは絶対に見られないものである。
ステージも暗い中、ややボソッとした感じで光村が新曲と、それが収録される来月リリースのミニアルバム「TWISTER」について語ると、次に演奏されたのも「TWISTER」収録の新曲。これが新曲群の中でも最もアッパーな曲で、初聴きのはずなのに、多数の腕が上がるくらいに即効性が高い。しかもスモークまで噴き上がるという演出つきということで、もしかしたらこの曲がリード曲になるのかもしれない。次に演奏された「mujina」が「Fighting NICO Tour」でリリースよりはるか前に披露されていた時以上に歌詞は何を言っているのか全くわからなかったが。
もはや渦巻くグルーヴの塊と化したかのような「アボガド」、ストレートなギターロック感が際立つ「渦と渦」と続くと、ここまでキーボードやギターにバイオリンと曲ごとに楽器を変えてきた浅野のピアノがもはや不可欠というか、これがないと成り立たないような「Funny Side Up!」では最後のサビ前で金テープが射出されてクライマックス感を演出すると、早くも最後の曲として演奏されたのはまたしても新曲。これが昭和のグループサウンズのようなキャッチーなサウンドで「別れた女性が結婚していった」という、実に聴き取りやすい歌詞だったのだが、
「何度も惹かれあったけど」
という、明らかに「N極とN極」のようなフレーズも随所に出てくる。これは新「N極とN極」というか、単なる恋愛から、結婚を意識せざるを得ない年齢にメンバーがなったことが関係してる可能性が高いし、この曲を最後に演奏するからこその「N極とN極」始まりだったんじゃないか?とすら思える。
演奏終了時に光村が指を口に当てて客席に向けて放つ(いわゆる投げキス)と、ステージが一瞬で暗転して終演。メンバーがいつどうやって掃けたのかわからないくらいに。
アンコールではメンバーそれぞれがツアーTシャツ(光村は白)に着替えて登場するも、対馬以外のメンバーが楽器を持とうとしない。すると
光村「今年でメジャーデビュー10周年なんですけど、10周年らしいことを何もしないので(笑)、メンバーから何か10周年を迎えてのエピソードとか、変わったこととかあれば」
と他の3人にふると、
対馬「みっちゃんの髪の色が変わった(笑)」
坂倉「でも俺が初めてみっちゃんに会った時は金髪だったよ(笑)みっちゃんが高校1年生の夏休み。だから変わったんじゃなくて、戻った(笑)」
という15年以上前の、学生時代から知るメンバーだからこそのエピソードが開陳される。高校デビューをバラされた光村は恥ずかしそうだったが。さらに
古村「変わったといえば、昔はそれぞれの誕生日にサプライズでプレゼントあげたりとかして祝ってたんだけど、2年くらい前からなくなっちゃったのが変わったかな~(笑)
スタジオで誕生日迎えても特になんもなく、帰りのエレベーターで「おめー」みたいな(笑)
で、プレゼントしてた時代にみっちゃんの誕生日に俺と坂倉でプレゼントを買いに行って。西武デパートの地下2階に。みっちゃんがお酒が好きだからワインを買おうとして。俺たち1985年生まれだから、その年のワインを買おうとしたんだけど、20万円くらいしたから無理だって諦めて(笑)
それでもうちょっと後の年のやつを買ったんだけど、熨斗袋をつけるかどうか聞かれて。みっちゃんのプレゼントだから「光村」で、って言ったら、渡す時に光村が光村にプレゼント渡すっていう事態になって(笑)
ネットでポチッた覚えがない商品が届く、みたいな(笑)」
というファンには嬉しいエピソードである古村の珍しいロングMCで笑いを取ると、
光村「まぁ、アンコールなんですけどね。本当はアンコールやりたくないんですよ。まぁ出てくるだろうけどとりあえず拍手しとこう、みたいなのでは(笑)
本当に見たくてスタンディングオベーション、みたいな感じじゃないと。(観客大拍手)
まぁせっかくだからやるけれどもアンコールってそもそも本編の良かった部分をおかわりする、っていうものですから。だから今までのアンコールは不本意なアンコールだった(笑)
本編で1番良かった曲ってなに?…そこの目が合った少年、言ってくれ」
と最前ブロックにいた男性に問いかけると、その男性のリクエストでこの日2度目の「THE BUNGY」へ。前の曲からの流れで始められないので、全員が集まって確認してから、というのもやる曲が決まっていないアンコールだからこそ。10周年を超えて技術や経験だけでなく捻くれっぷりも進化しているが。
しかしやはりこれだけでは終わらず、1コーラスをドラムとコーラスのみというアレンジにした「天地ガエシ」で最後を締め、
「ツアー行ってきます!」
と初日だからこその言葉を残し、5人で肩を組んでからステージを後にした。
関東に住んでいると、ツアー初日に参加する機会というのがあまりない。得てして東京がファイナルであることが多いから。だからこれまでのツアーの初日がどうだったかはわからないが、このツアーは間違いなくNICO史上、最も伸び代があるツアーだと断言できる。なぜならそれはまだ発売されていない、この日が初披露だった新曲を軸にしていたから。これからツアーで新曲を何度も演奏することによって、より一層新曲がライブ向けに鍛えられていく。そしてリリース後にはすでにライブの方が音源よりはるかに良いという状態まで育っているはず。
これまでの曲たちも、ライブで何度も演奏されてアレンジされることによって、音源を聴くと逆に違和感を感じるくらいにまでなってしまった。それぐらい、デビュー10周年を超えたNICOは完全なるライブバンドである。
それだけに、「LAKE SIDE」というライブの内容ではなく場所柄でサブタイトルが決められたであろう、来月の河口湖でのワンマンは特別なライブになる予感しかない。そのライブまでには新曲も完全に仕上がっているはず。…となると我々ファンが取るべき行動はもう一つだけなのである。
1.N極とN極
2.Broken Youth
3.Flitter (新曲)
4.THE BUNGY
5.まっすぐなうた
6.新曲
7.病気
8.勇気も愛もないなんて
9.bud end
10.Ginger lily
11.新曲
12.mujina
13.アボガド
14.渦と渦
15.Funny Side Up!
16.新曲
encore
17.THE BUNGY
18.天地ガエシ
Ginger lily
https://youtu.be/xiIZwrTYV-g
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