TOWER RECORDS presents Bowline 2016 curated by キュウソネコカミ & TOWER RECORDS @新木場STUDIO COAST 11/5
- 2016/11/06
- 20:02
これまでに10-FEET、MAN WITH A MISSION、SiM、Crossfaith、Dragon Ash、クリープハイプという豪華な面々がキュレーターとなって、タワーレコードが主催してきたライブイベント、Bowline。
今回のキュレーターは、かつてSiMがこの会場でキュレーターをやった時にも出演したキュウソネコカミ。今回はツアー形式で各地の出演者が違うということで名古屋、大阪、仙台を経てのこの日の東京は
ゲスの極み乙女。
THE ORAL CIGARETTES
岡崎体育
忘れらんねえよ
Creepy Nuts
04 Limited Sazabys
赤い公園
という、現在のシーンでともに戦ってきた仲間たちを揃えたラインアップに。
可愛さに定評があるキュウソの物販がオフィシャルグッズということで物販は開演間近になってもひたすら長蛇の列。やはり客層は大学生くらいの若い人が中心で、キュウソとともにフォーリミとオーラルのTシャツを着た人も多い。
開演10分前になると前説に登場したのはキュウソのヨコタ。各バンドへの愛ある紹介コメント(忘れらんねえよは全く紹介なしという扱いで、下北沢でライブをやっていた時代からの盟友であるゲスの極み乙女。にはより熱い思いを込めていた)を経てから、トップバッターへ。
13:00~ 赤い公園
前説でヨコタが「1番好きなバンド」と紹介した、赤い公園。カーティス・メイフィールド「Move On Up」(サンボマスターの終演SEとしてもおなじみ)をSEに真っ白な衣装を着た4人が登場すると、佐藤千明(ボーカル)がギターを手にして歌う「サイダー」からスタート。爽やかかつ、ガールズバンドならではの華やかな空気の中、曲途中で佐藤は「新木場ー!」と叫ぶが、基本的に佐藤はハンドマイクで歌うのでギターを弾きながら歌うのは違和感があるが、1曲目でこの曲をやるとこれが普通のように感じる。
やはりその後は佐藤がギターを弾くことはなく、「今更」では佐藤が両手を振ると観客も一緒に両手を振り、最初はアウェー感が強かった空気が徐々に変わって行くのがわかる。
音楽への愛を歌った、このバンドきってのポップなキラーチューン「NOW ON AIR」では
「新木場のど真ん中で!」
と歌詞を変えて歌い、喝采を浴びる。
挨拶的なMCでは佐藤がなぜか英語で語り始め、天然娘の藤本ひかり(ベース)は
「ヨコタさんがうちらのことを1番好きなバンドだって!楽屋に千円置いておいて良かったね!(笑)」
とさすがの天然ぶりで笑わせる。
立川出身ということを自虐的な歌詞と轟音サウンドに託した「西東京」からは一気にバンドの演奏も獰猛になっていく。ドラマのタイアップとして使用された「絶対的な関係」は最大の盛り上がりぶりを見せ、最新作からのキャッチーな中に津野米咲(ギター)の轟音オルタナギターサウンドが鳴る、今のバンドのテーマと言っていい、「KOIKI」から最後は佐藤の英語での煽りに観客が大歓声で応えた、ブラックミュージックのリズムを取り入れた「黄色い花」で手拍子が鳴り響いた。
赤い公園は初期はシュールな歌詞が多かったがラスト2曲、最新アルバム「純情ランドセル」の収録曲の歌詞は、聴いてる人を勇気付けようという思いが伝わってくるものになってきている。未だにバンドのポテンシャルと状況がしっかり噛み合ってるとは言い難いが、この歌詞の変化はもっとたくさんの人に伝わるための大きな要素になるはず。
1.サイダー
2.今更
3.NOW ON AIR
4.西東京
5.のぞき穴
6.絶対的な関係
7.KOIKI
8.黄色い花
KOIKI
https://youtu.be/ZQuKiqq6sg8
14:00~ 04 Limited Sazabys
最新アルバム「eureka」もヒットし、武道館ワンマンも全くチケットが取れないという状況を生み出している、04 Limited Sazabys。リハでこれまでライブでの定番曲であった曲を次々に演奏してからいつものSEで登場すると、いきなりの「monolith」で早くも客席はモッシュとダイブの嵐に様変わり。
「eureka」からのパンク成分の強い「Night on」と早くも新作曲を披露すると、GEN(ベース&ボーカル)が
「楽屋に着いたらキュウソから精力剤の差し入れが置いてありました(笑)
バズリズムとのダブルヘッダー(バンドはこのあとすぐに横浜アリーナに移動してまたライブ)だから元気つけろっていうことなのかもしれないけど、下の方が元気になりすぎて、今日はベースがちょっと浮いてる状態になってます(笑)」
と関係者席にいたキュウソのセイヤとやり取りしながら絶好調ぶりをアピールすると、アルバムのリード曲でありキャッチーなポップパンク「Warp」、
「みんなの未来のために」
と言って遊び心溢れる歌詞と跳ねるようなサウンドが楽しい「drops」、まるでキュウソに向けて
「大切な人に手紙を届けるように」
演奏された「Letter」、アルバムのオープニングでもある曲の歌い出しが新たな旅立ちと挑戦を感じさせる「Horizon」と、これまでのフェスやイベントとはセトリが一変。これは確実にバンドがすでに「eureka」のモードに突入していることを示しているが、もはやメロコア・パンクバンドとは括れないくらいに幅広い音楽性を消化して自分たちの音楽に取り入れたこのアルバムの真価はワンマンでこそ明らかになると思う。
そしてラストは「みなさんの未来に、キュウソとBowlineの未来に光が射しますように!」と言っての「swim」でやはりダイバーが続出し、GENはラストサビ前のフレーズを歌わず、代わりに
「Youtubeじゃ我慢できないからここに来たんでしょ!生音を感じに来たんでしょ!」
と、ここにいた全ての人の気持ちを代弁するようなセリフを叫んだ。
ダブルヘッダーだから体力を温存しようという感じは一切なし。いろんなバンドや企画から愛されながらその愛に100%応え、このバンドはさらなる高みに到達しようとしている。果たして武道館ワンマンはどんな金字塔的ライブになるんだろうか。
リハ1.Remember
リハ2.medley
リハ3.nem…
リハ4.midnight cruising
リハ5.climb
1.monolith
2.Night on
3.fiction
4.Warp
5.drops
6.Letter
7.Horizon
8.swim
Horizon
https://youtu.be/KKf2M6vc74Y
14:55~ Creepy Nuts
ヒップホップユニットということもあり、この日の出演者の中では異色にしてまだライブを見たことがない人がほとんどだと思われる、Creepy Nuts。キュウソとは対バンを何度も果たしており、最近はフェスに出る機会も増えてきているが。
MCのR-指定とDJ松永の2人が客席をノせまくりながら登場すると、まずはR指定のフリースタイル。この日の出演者の名前や特徴を入れながら、しっかり韻を踏みまくるというこの日だからこその内容に大きな歓声が上がる。
曲と曲の繋ぎでは2人がかなり長めのMCをするのだが、そのMCも非常に面白く、怖いイメージがある人も多いヒップホップの親しみやすさにつながっている。2人も
「ホームのヒップホップのイベントだとずっとフード被って腕組んでメンチ切ってくるやつばっかりだから、これだけノリが良いとめちゃやりやすい(笑)
さすがにキュウソのお客さんは今日1日をめちゃくちゃ楽しもうとしてる」
とロックの観客の受け入れぶりを喜んでいた様子。
曲と曲との繋ぎも実に上手く運ぶ中、「今アメリカで1番最先端のノリ方」を伝授するも、これは流行らなそうな感じしかしない(笑)
そしてラッパーが腕を競い合うテレビ番組フリースタイルダンジョンでも活躍しているR-指定の特技である、「観客からお題をもらってそれをフリースタイルでラップする」というパフォーマンスへ。「ラーメン」「童貞」「タワレコ」などのワードを観客が提供する中、手を挙げていたら指名されたので自分は「大谷翔平」のワードを提供。スポーツが全くできない2人には「野球全然わからない」と言われてしまったが(笑)だが自分自身が指名されて実際にそのワードを使ってくれたことによって、このフリースタイルが全く仕込みやサクラを使っていないことを実感できた。
それらのワードを使って韻を踏みまくるフリースタイルを見事に披露するも、ワードの1つ「借金20万円」を入れるのを忘れてしまい、その後に「借金20万円」をテーマのフリースタイルを披露してチャラに。
R-指定のフリースタイルの後はDJスキルを競うイベントで日本2位になったDJ松永のスキルを披露しつつ、DJ松永が26歳にして童貞であることを散々いじられまくる。松永は忘れらんねえよの柴田が童貞であることを励みにしていたらしいが、柴田が偽装童貞であることをカミングアウトした時にはショックで食事が食べられなかったらしい(笑)
そして最後は音楽が1番トベるということを証明するような「合法的トビ方ノススメ」を「高樹沙耶に捧げます!」と言って全力でラップし、汗かきまくりな2人は
「楽しかったー!でも俺ら多分時間押したな(笑)」
とあまりに楽し過ぎて時間オーバーしてしまったことに気付き、そそくさと逃げるようにしてステージを去って行った。
基本的にやる曲は毎回一緒だが、毎回全く違うライブになるのはやっぱりR-指定のフリースタイルがあるからこそ。その日にしか見れないライブ、聴けないラップがあるということをしっかり示し、その親しみやすいキャラで最初はアウェー感の強かった会場の空気をガッチリと掴んだ。これからさらにいろんなフェスやイベントでライブを見る機会が増えそうな予感しかしない。
1.たりないふたり
2.みんなちがって、みんないい
3.フリースタイル
4.合法的トビ方ノススメ
合法的トビ方ノススメ
https://youtu.be/WCelZaWqlg8
15:50~ 忘れらんねえよ
メンバーが登場してのリハで柴田が[Alexandros]の「ワタリドリ」を熱唱(原曲キーだが歌詞はうる覚え)して観客にも合唱させ、
「いやー、ワタリドリは良い曲ですね~」
と自分の曲でもないのになぜかしみじみと語りながら他の曲も演奏。
本番では最近恒例のPAブースから観客の上を転がってステージに到達すると、メンバー(先日のZepp DiverCityのワンマン同様に爆弾ジョニーのロマンチック安田も参加)をステージに招き、「ばかもののすべて」からスタートするのだが、この日は柴田を始め、メンバーのテンションが非常に高かった。梅津も歌のメロディをベースで弾いたり、安田もステージ上で踊りまくったり。他のバンドのライブやキュウソの想いに触発された部分もあるからこそだと思うが。
「ばかばっか」では恒例の柴田がPAブースにいるスタッフのところまで人の上を泳いでビールを貰いに行くというパフォーマンスを行うのだが、観客に支えられながらという状態でも全くビールをこぼさなくなっているのはもはや名人芸の域に達している。
そのまま客席の真ん中に立ってビールを一気飲みすると、柴田から重大告白が。
「俺には13年間ずっと好きだった人がいた。本当に可愛かった。そしたらつい先週、その子を目撃した。会ったわけじゃない、後ろから見ていただけだ(笑)
そういう時に1番気になるのが、左手の薬指。しっかり見ましたよ。そしたら金色の指輪をつけてましたよ!クソがー!」
と怒りを露わにしながらステージに戻ると、
「でもここにいる人もみんなフラれてきてる顔をしてるよ…前の方の男しか手を挙げてないけど(笑)」
と共感を得られないまま、キュウソネコカミもMVに登場している「バンドやろうぜ」からさらにエモさが加速。柴田は原曲キーで「ワタリドリ」を歌った影響からか、若干声が潰れてきてしまっているが、それがさらにエモさを感じさせている。
最新作からの「俺よ届け」をしっかりと会場に届かせると、
「俺はキュウソネコカミが本当に大好きだ。友達のバンドの中で1番好き。セイヤ君は本当に優しくて、みんなのことばっかり考えてる。俺も人の上に立ったりしてるっていうか、俺がパクったんだけど、セイヤ君はライブ前に靴の裏をウェットティッシュで拭いたりしてて。そんなに考えてくれる人はいないよ。そういうとこを見てるからさ」
とキュウソへの想いを語り、「この高鳴りをなんと呼ぶ」からラスト「忘れらんねえよ」では暗くなった会場に観客のかざすスマホの光が輝きながら大合唱が起きた。こうしてライブに呼んでくれたバンドの想いを感じながらそれを自らの力にして、これからもっとこのバンドはデカくなる。いつかは忘れらんねえよがこの規模でこういうイベントをやるのも見てみたい。
リハ1.ワタリドリ
リハ2.体内ラブ ~大腸と小腸の恋~
リハ3.Cから始まるABC
1.ばかもののすべて
2.犬にしてくれ
3.ばかばっか
4.バンドやろうぜ
5.俺よ届け
6.この高鳴りをなんと呼ぶ
7.忘れらんねえよ
俺よ届け
https://youtu.be/ypCsqWgf8XI
16:45~ 岡崎体育
この日の出演者の中で最大の飛び道具的なアクトである岡崎体育。アルバム「BASIN TECHNO」も大ヒットしミュージックステーションにも出演するという今年トップクラスのバズをシーンに起こしている男である。
ステージにはマックが置かれたテーブルのみというシンプル極まりないセットの中、バキバキの音が鳴り出すと岡崎体育が登場し、
「ウォールオブデスをやるから真ん中を開けろー!音が止まったらみんな、危ないからゆっくり歩いて元の位置まで戻れー!」
と言って岡崎が戻れと合図すると、実に平和に観客が元の位置に戻るという掴み。
歌詞が曲の構成を説明するだけで、まさに「メッセージ性なんて全く無くて ただ説明してるだけ」の「Explain」では口パクであるということも曲中に明かし、歌が流れている中で普通に水を飲んだりする。
「Call on」では岡崎が観客にコール&レスポンスを求めるも難しすぎ&長すぎるコールに全くレスポンスできず、それならハンドクラップくらいならできるだろうと言ってハンドクラップさせるもそれすらもリズムが難しすぎ&長すぎで全く真似できない客席を見て、
「今日、岡崎体育出るって書いてありましたよね?なんで予習してこないんですか?」
とキレ気味に。自身のMVに出演してくれた、Creepy Nutsのライブでのノリ方も取り入れたりしながら、真面目に歌いあげながらも2番では天の声が
「誰も岡崎体育に真面目な歌なんか求めてないんだからボケろって!
みんな愛してる、とかお前みたいな全身ミートボールが言うんじゃないぞ!」
と自虐の極みみたいなことを発して笑わせてくる。
「バンドだと収入が4分割になるが、ソロなら全て自分のもの」と人形と1人二役で歌う(口パクだけど)「FRIENDS」では
「バンドざまぁみろ バンドざまぁみろ」
のフレーズで凄まじい盛り上がりを見せる。
そしてラストは「日本昔話」のエンディングテーマなどの童謡のリミックスを歌う中、突如としてヘドバンパートに突入する「Q-DUB」。まるで椅子取りゲームのように、どのタイミングでヘドバンパートが来るのかワクワクする感じが実に楽しかった。
今回の出演者の中では唯一初めてライブを見たアーティストだったが、ライブというよりもお笑い芸人のネタを見ているような感じだった。(本人もソロをピンと芸人みたいな言い方をしていた)
しかしやはりサウンドは実にカッコいいというのはさすがに電気グルーヴをフェイバリットとして挙げ、様々なアーティストのリミックスを手がけるようになっているだけはあるが、果たして何度もライブを見ても飽きずにいられるか。そこが「口パクでさいたまスーパーアリーナでライブやってやるんだ」と歌うこの男のこれからの1番のポイント。
1.Open
2.Explain
3.Call on
4.Voice Of Heart2
5.FRIENDS
6.Q-DUB
FRIENDS
https://youtu.be/z1T7GDSuqVY
17:40~ THE ORAL CIGARETTES
岡崎体育の後という実にやりにくいであろう場所に置かれた、THE ORAL CIGARETTES。
リハで「CATCH ME」を演奏して本編さながらにいきなりガンガン盛り上がらせてから登場すると、おなじみの山中拓也の
「一本打って!」
から始まるオープニングから、
「キュウソ呼んでくれてありがとうの会を始めます!」
と言ってキュウソへの愛を表明したあとにいきなり「嫌い」でスタートするという、山中らしい皮肉に溢れた冒頭。
歌詞に合わせて観客が指を頭上でぐるぐる回す「STARGET」ではバンドの熱い演奏によってダイバーが続出し、
「Bowline最大のキラーチューン」
と言って演奏された「Mr.ファントム」では激しいアクションで演奏していた鈴木(ギター)とあきらかにあきら(ベース)がラストサビの瞬間に交差するように大ジャンプをかますなど、ライブでのし上がってきたバンドだからこその圧倒的なパフォーマンスを見せつける。
「岡崎体育さんとは奈良のライブハウスで良く名前を見ていたんだけど、あの人、体が大きくてちょっと怖いから当時は話しかけられなくて。今日挨拶したいなぁって思ってたら、機材車が会場に入るタイミングが一緒だったんだけど、俺が助手席で胡座かいてめちゃ行儀悪く座ってたから、岡崎さんに「あいつなんやねん」って思われたかもしれない(笑)」
とこの日の会場入りの様子を話して笑わせると、新曲「5150」を披露。「CATCH ME」に連なるようなギターロックチューンで、バンドサウンドだけで全て持って行くようなタイプの曲。もうみんなすでに曲を知ってるとしか思えないような盛り上がりぶりを見せ、早くもキラーチューン祭りの中に組み込まれても全くおかしくない、新たな名曲の誕生である。
その後の山中がハンドマイクで歌い、イントロから大きなコーラスが響く、春フェスから夏フェスで大きなインパクトを与えた「DIP-BAP」からはまさにキラーチューン祭りに。同じく山中がハンドマイクで軽やかに動きながら歌う「カンタンナコト」から、
「新木場のキッズたちに捧げる!」
と言って演奏されたラストの「狂乱Hey Kids!!」では山中が客席最前列の柵を乗り越えて観客に支えられながら歌うと、ダイバーたちがもはや山中目がけて飛んで行くかのような勢いで続出していった。
いろんなフェスでオープニングアクトとして出演してきた新人時代から大きなインパクトを与えてきただけあって、やはりこのバンドのライブは凄まじい。自身主催ライブではないにもかかわらずこれだけの盛り上がりと、このバンドのTシャツなどを身につけた人の多さ。来年以降、間違いなくこのキャパよりさらに大きな場所でこのバンドのライブを見れるようになる。
リハ.CATCH ME
1.嫌い
2.STARGET
3.Mr.ファントム
4.5150 (新曲)
5.DIP-BAP
6.カンタンナコト
7.狂乱Hey Kids!!
5150
https://youtu.be/0O-5tC9YJeQ
18:40~ ゲスの極み乙女。
川谷絵音の未成年者との飲酒問題により、来月のワンマンライブを持って活動自粛が発表されている、ゲスの極み乙女。。
いつものように女性コーラス2名を加えての6人編成で登場し、バンドが音を鳴らし始めると、「ハツミ」「シリアルシンガー」と続くが、ジャズやクラシックなどのメンバー(主にキーボードのちゃんMARI)の音楽的素養を感じさせてくれるサウンドがどこか切なく響くのは、ワンマンに行けない人からしたら当分ライブが見れなくなるというバンドの状況と決して無関係ではないだろう。
甘利大臣が歌ったことによって一気に国民的アンセムになった「私以外私じゃないの」、夏の野外フェスのトリで演奏された光景が忘れられない「星降る夜に花束を」とライブでの定番曲にしてキラーチューンを抜群の安定感と技術を誇るメンバーの演奏で披露すると、その独特の儚い声を響かせていた川谷が
「キュウソとは結成した当時から一緒にライブをやってきて。下北沢SHELTERでの僕らの自主企画ライブにも出てもらって2マンやって。キュウソがすごい盛り上がるライブやったから、急遽僕らもなんかやらなきゃ!って思ってダイブしよう!って言ったんだけど、僕はダイブしたくない人だから、ちゃんMARIにダイブしてもらって(笑)
そしたらちゃんMARIがうつ伏せの体制でダイブするから、観客もやたらに触れない、みたいな感じになっちゃって、すごい柔らかいダイブになっちゃったりして(笑)
でももうフェスとかでも毎回一緒になるし、キュウソに慣れすぎて。だからもうつまらないことは「関西人なのにこれはつまらないだろ~」って思ったことを言えるような関係になった」
とキュウソとの思い出のエピソードを少ししみじみとした様子で語る。それを聞いていた休日課長(ベース)は今になってキュウソのメンバー(オカザワ以外)と自身が同い年であることを知ってビックリしていたが。
そして披露された新曲「シアワセ林檎」(本来ならこの曲が収録されるアルバム「達磨林檎」も年内にリリースするはずだったが、活動自粛によりリリースは白紙に)は、男女のラブソングであり、途中でほな・いこか(ドラム)がドラムセットから降りて川谷と見つめ合いながらデュエット。そのデュエット中にはindigo la Endの佐藤栄太郎がドラムを叩くが、川谷といこかは肩を組みながら歌うというパフォーマンスを見せて、驚きにも似た歓声が上がる。
そしてラストに演奏されたのはこのバンドの名前を一躍知らしめるきっかけになった「キラーボール」。ライブではアレンジ違いバージョンが演奏されることもあるが、この日はオリジナルバージョンで踊らせまくると、演奏を終えたメンバー4人はステージ前に並んで肩を組んで一礼してから今年最後のイベント出演を終えた。
確かに「キラーボール」などはいつものように楽しかったが、全体的にはどこか悲壮感のようなものを感じたのも事実。それは活動自粛によってもうライブを見る機会が限られているという状況であり、序盤の切ない曲やキュウソとの思い出話をしみじみと語ったりという様々な要素があった。
この日もこのバンドのライブを楽しみにしてきている人がいる一方、川谷のことを最低野郎のような目で見ている人がいた。それはもう川谷が実際にやってきてしまったことを考えるともう仕方がない。(せめて相手が未成年者でなければ…とは思ってしまうが)
しかしだからといって川谷の音楽の才能は変わらないし、ニュースになった時に散々言われた「他のメンバーがかわいそう」というのも、確かに卓越したスキルを持つメンバーたちではあるが、彼らが輝ける場所を作ったのも川谷である。(実際、ゲスのメンバーにならなければ彼ら一人一人がここまで評価されることはなかっただろう)
だからこそメンバーは活動が再開できるようになる時を待っているはずだし、これまですべての曲を作ってきた川谷の姿を1番近くで見てきただけに、信頼度は変わらないはず。
ただ、これだけ鉄壁のアンサンブルを誇るライブができるバンドが当分ライブができないというのは残念でならないし、復活するまでの間が長いとライブ勘が鈍ってしまうという懸念もあるが、それでも川谷は音楽をやるしかないのである。全くタイプの違う2つのバンドを同時進行させながら次々に名曲を生み出せる男は川谷の他にいないのだから。
1.ハツミ
2.シリアルシンガー
3.私以外私じゃないの
4.星降る夜に花束を
5.シアワセ林檎
6.キラーボール
シアワセ林檎
https://youtu.be/PSksGiZlgV8
19:40~ キュウソネコカミ
そしてトリは当然この日のキュレーターである、キュウソネコカミ。
この日も本気のリハで「MEGA SHAKE IT!!」を「ハウスミュージック」のくだりまで演奏すると、この日はいたって普通にメンバーが登場。忘れらんねえよや岡崎体育という飛び道具的なパフォーマンスをする出演者にどう対抗するのかと思っていたが、そういう方向で勝負することはせず、真っ向から戦おうという気概を感じる。
しかしながら冒頭の「ウィーアーインディーズバンド!!」では曲入りのキメ部分でメンバー全員がピタリと静止して動かずにセイヤが動き出すと他のメンバーも一斉に動くという、メンバー間の阿吽の呼吸を感じさせるパフォーマンスを見せる。しかしこれも飛び道具というよりはバンドの演奏の見せ方という機能を果たしていた。
久しぶりの「キュウソネコカミ」、定番の「ファントムバイブレーション」と、やはり前に出ていたバンドの影響か、非常に高いテンションでの演奏と、いつにも増して叫ぶようなところが多いセイヤの歌唱に見ている側も否が応でもテンションが上がると、「サギグラファー」では間奏でメンバーが写真を撮るポーズを取ると再び演奏がピタリと止まってシャッター音だけが響く。
なんの前触れもなく始まった「DQN~」ではやはりセイヤが客席に突入し、客席中央のミラーボールの下まで人の上を歩くと、そのミラーボールがセイヤの頭上まで降りてきて、まるでセイヤの右手がミラーボールを持っているかのように見える。もはやドラゴンボールで孫悟空が元気玉を放とうとしているくらいの神々しさである。
あくまで観客が倒れたりしないように気を使いながらステージまでセイヤが戻ると、本来ならあまり他の出演者に話しかけたりできないセイヤがこの日はキュレーターということで全ての出演者に自ら話しかけに行ったというエピソードを話し、出演者とも自分たちのライブに来てくれるファンとも友達になりたい、という自身の胸の内にして人と向き合うスタンスを示すと、最新シングルのカップリング曲「こみゅ力」で
「アイワナビーユアフレンド!」
と真っ向から歌う。
Creepy NutsのDJ松永が童貞だから演奏したんだろうか?とも思う「KMDT25」では最近は盆踊りサークルはやらなくなってきている。ただ単に時間の問題なのかもしれないが。
そしてセイヤの想いを全て曲に込めたような最新シングル「わかってんだよ」は毒も皮肉も一切ないストレートな名曲。「GALAXY」が出た時も「今までのような噛み付きがない」と言われたが、「GALAXY」のようなギミックも一切ない、本当に真っ向から自身の胸の内を歌う曲。ともするとキュウソらしくないと思われがちな曲だが、これが本当に聴いてる側の胸を震わせるような名曲だからこそ、毒や皮肉に隠れて見えづらかったキュウソの本当のメロディの良さに改めて気付かされる。
ラストはソゴウの叩き出すビートから始まる、キュウソの周りの人のことを歌った「ハッピーポンコツ」。この日の出演者にはポンコツな人はいないが、ヨコタは曲始まりで
「俺たちの大好きなバンドたちを見てくれてありがとう!」
と叫んだ。この一言がこの日の幸せというよりもひたすらに熱かったここまでの全てのライブを物語っていた。こういうことをライブ中にちゃんと口に出せるのは本当にそう思っているからに他ならない。
もうこれで終わりでもおかしくないな、という感じの空気で本編が終了したが、やはりアンコールでメンバーが再びステージへ。そんな感じの本編の締め方だったからか、メンバーは少し恥ずかしそうに出て来たが、
「言いたいことは全てこの曲の歌詞に詰まってる。それは音楽っていうよりも人生の縮図かもしれん。俺が人の上に立っている時だけ発動する曲」
と言って客席に突入して歌い始めたのは「ブルース」。「わかってんだよ」は確かにストレートな名曲だが、その前にはこの曲があったということを思い出させてくれる。
セイヤはひたすらに観客の上を絶えず移動しながら熱唱し、ステージに戻るとこの日を含めて大阪、名古屋、仙台に出てくれた全てのアーティストへの感謝を口にすると、メジャーデビュー曲の「ビビった」を演奏し、やはり最後はひたすらに楽しく盛り上がれるキュウソのライブとして締めくくった。
演奏が終わると、この時間まで残っていた出演者を招いての写真撮影。フォーリミはダブルヘッダーでのライブのため不在、岡崎体育は終電で帰らないとバイトに間に合わないため不在という状況であったが、トップバッターの赤い公園はこの時間まで残っていた。かなり全員酔っ払っていたが。
このイベントに出てくれたバンドの力によるものか、「わかってんだよ」という曲ができたからか、この日は本当に素直に愛をさらけ出していたライブをしていたというのが率直な感想。毒を吐きまくって攻撃的なキュウソも面白いし楽しいが、こういう素直なキュウソも実にいいし、「最近は右肩下がり」とメンバーが自虐していた現在の状況を打破するのはこういうモードであると思う。
キュウソは交友関係が非常に広いが自分たち主催のフェスをやるタイプではない。だからより一層このイベントがキュウソの仲間への愛とキュウソの愛されぶりを感じさせてくれるものになった。それはライブ前に靴を完璧に拭いてから客席に突入するなどのセイヤの心遣いがあってこそ。見ていて本当にいい奴らだと思うから、キュウソのライブはあれだけいろんな楽しみ方で盛り上がっても、ファン同士が荒れることが全然ない。それはメンバー自身の人柄が作り出したもの。演奏技術の高さはもはや言うまでもないが、本当にすごいバンドだ。
リハ.MEGA SHAKE IT!!
1.ウィーアーインディーズバンド!!
2.キュウソネコカミ
3.ファントムバイブレーション
4.サギグラファー
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.こみゅ力
7.KMDT25
8.わかってんだよ
9.ハッピーポンコツ
encore
10.ブルース
11.ビビった
わかってんだよ
https://youtu.be/waQY84HhreE
Next→ 11/6 フレデリック @東邦大学
今回のキュレーターは、かつてSiMがこの会場でキュレーターをやった時にも出演したキュウソネコカミ。今回はツアー形式で各地の出演者が違うということで名古屋、大阪、仙台を経てのこの日の東京は
ゲスの極み乙女。
THE ORAL CIGARETTES
岡崎体育
忘れらんねえよ
Creepy Nuts
04 Limited Sazabys
赤い公園
という、現在のシーンでともに戦ってきた仲間たちを揃えたラインアップに。
可愛さに定評があるキュウソの物販がオフィシャルグッズということで物販は開演間近になってもひたすら長蛇の列。やはり客層は大学生くらいの若い人が中心で、キュウソとともにフォーリミとオーラルのTシャツを着た人も多い。
開演10分前になると前説に登場したのはキュウソのヨコタ。各バンドへの愛ある紹介コメント(忘れらんねえよは全く紹介なしという扱いで、下北沢でライブをやっていた時代からの盟友であるゲスの極み乙女。にはより熱い思いを込めていた)を経てから、トップバッターへ。
13:00~ 赤い公園
前説でヨコタが「1番好きなバンド」と紹介した、赤い公園。カーティス・メイフィールド「Move On Up」(サンボマスターの終演SEとしてもおなじみ)をSEに真っ白な衣装を着た4人が登場すると、佐藤千明(ボーカル)がギターを手にして歌う「サイダー」からスタート。爽やかかつ、ガールズバンドならではの華やかな空気の中、曲途中で佐藤は「新木場ー!」と叫ぶが、基本的に佐藤はハンドマイクで歌うのでギターを弾きながら歌うのは違和感があるが、1曲目でこの曲をやるとこれが普通のように感じる。
やはりその後は佐藤がギターを弾くことはなく、「今更」では佐藤が両手を振ると観客も一緒に両手を振り、最初はアウェー感が強かった空気が徐々に変わって行くのがわかる。
音楽への愛を歌った、このバンドきってのポップなキラーチューン「NOW ON AIR」では
「新木場のど真ん中で!」
と歌詞を変えて歌い、喝采を浴びる。
挨拶的なMCでは佐藤がなぜか英語で語り始め、天然娘の藤本ひかり(ベース)は
「ヨコタさんがうちらのことを1番好きなバンドだって!楽屋に千円置いておいて良かったね!(笑)」
とさすがの天然ぶりで笑わせる。
立川出身ということを自虐的な歌詞と轟音サウンドに託した「西東京」からは一気にバンドの演奏も獰猛になっていく。ドラマのタイアップとして使用された「絶対的な関係」は最大の盛り上がりぶりを見せ、最新作からのキャッチーな中に津野米咲(ギター)の轟音オルタナギターサウンドが鳴る、今のバンドのテーマと言っていい、「KOIKI」から最後は佐藤の英語での煽りに観客が大歓声で応えた、ブラックミュージックのリズムを取り入れた「黄色い花」で手拍子が鳴り響いた。
赤い公園は初期はシュールな歌詞が多かったがラスト2曲、最新アルバム「純情ランドセル」の収録曲の歌詞は、聴いてる人を勇気付けようという思いが伝わってくるものになってきている。未だにバンドのポテンシャルと状況がしっかり噛み合ってるとは言い難いが、この歌詞の変化はもっとたくさんの人に伝わるための大きな要素になるはず。
1.サイダー
2.今更
3.NOW ON AIR
4.西東京
5.のぞき穴
6.絶対的な関係
7.KOIKI
8.黄色い花
KOIKI
https://youtu.be/ZQuKiqq6sg8
14:00~ 04 Limited Sazabys
最新アルバム「eureka」もヒットし、武道館ワンマンも全くチケットが取れないという状況を生み出している、04 Limited Sazabys。リハでこれまでライブでの定番曲であった曲を次々に演奏してからいつものSEで登場すると、いきなりの「monolith」で早くも客席はモッシュとダイブの嵐に様変わり。
「eureka」からのパンク成分の強い「Night on」と早くも新作曲を披露すると、GEN(ベース&ボーカル)が
「楽屋に着いたらキュウソから精力剤の差し入れが置いてありました(笑)
バズリズムとのダブルヘッダー(バンドはこのあとすぐに横浜アリーナに移動してまたライブ)だから元気つけろっていうことなのかもしれないけど、下の方が元気になりすぎて、今日はベースがちょっと浮いてる状態になってます(笑)」
と関係者席にいたキュウソのセイヤとやり取りしながら絶好調ぶりをアピールすると、アルバムのリード曲でありキャッチーなポップパンク「Warp」、
「みんなの未来のために」
と言って遊び心溢れる歌詞と跳ねるようなサウンドが楽しい「drops」、まるでキュウソに向けて
「大切な人に手紙を届けるように」
演奏された「Letter」、アルバムのオープニングでもある曲の歌い出しが新たな旅立ちと挑戦を感じさせる「Horizon」と、これまでのフェスやイベントとはセトリが一変。これは確実にバンドがすでに「eureka」のモードに突入していることを示しているが、もはやメロコア・パンクバンドとは括れないくらいに幅広い音楽性を消化して自分たちの音楽に取り入れたこのアルバムの真価はワンマンでこそ明らかになると思う。
そしてラストは「みなさんの未来に、キュウソとBowlineの未来に光が射しますように!」と言っての「swim」でやはりダイバーが続出し、GENはラストサビ前のフレーズを歌わず、代わりに
「Youtubeじゃ我慢できないからここに来たんでしょ!生音を感じに来たんでしょ!」
と、ここにいた全ての人の気持ちを代弁するようなセリフを叫んだ。
ダブルヘッダーだから体力を温存しようという感じは一切なし。いろんなバンドや企画から愛されながらその愛に100%応え、このバンドはさらなる高みに到達しようとしている。果たして武道館ワンマンはどんな金字塔的ライブになるんだろうか。
リハ1.Remember
リハ2.medley
リハ3.nem…
リハ4.midnight cruising
リハ5.climb
1.monolith
2.Night on
3.fiction
4.Warp
5.drops
6.Letter
7.Horizon
8.swim
Horizon
https://youtu.be/KKf2M6vc74Y
14:55~ Creepy Nuts
ヒップホップユニットということもあり、この日の出演者の中では異色にしてまだライブを見たことがない人がほとんどだと思われる、Creepy Nuts。キュウソとは対バンを何度も果たしており、最近はフェスに出る機会も増えてきているが。
MCのR-指定とDJ松永の2人が客席をノせまくりながら登場すると、まずはR指定のフリースタイル。この日の出演者の名前や特徴を入れながら、しっかり韻を踏みまくるというこの日だからこその内容に大きな歓声が上がる。
曲と曲の繋ぎでは2人がかなり長めのMCをするのだが、そのMCも非常に面白く、怖いイメージがある人も多いヒップホップの親しみやすさにつながっている。2人も
「ホームのヒップホップのイベントだとずっとフード被って腕組んでメンチ切ってくるやつばっかりだから、これだけノリが良いとめちゃやりやすい(笑)
さすがにキュウソのお客さんは今日1日をめちゃくちゃ楽しもうとしてる」
とロックの観客の受け入れぶりを喜んでいた様子。
曲と曲との繋ぎも実に上手く運ぶ中、「今アメリカで1番最先端のノリ方」を伝授するも、これは流行らなそうな感じしかしない(笑)
そしてラッパーが腕を競い合うテレビ番組フリースタイルダンジョンでも活躍しているR-指定の特技である、「観客からお題をもらってそれをフリースタイルでラップする」というパフォーマンスへ。「ラーメン」「童貞」「タワレコ」などのワードを観客が提供する中、手を挙げていたら指名されたので自分は「大谷翔平」のワードを提供。スポーツが全くできない2人には「野球全然わからない」と言われてしまったが(笑)だが自分自身が指名されて実際にそのワードを使ってくれたことによって、このフリースタイルが全く仕込みやサクラを使っていないことを実感できた。
それらのワードを使って韻を踏みまくるフリースタイルを見事に披露するも、ワードの1つ「借金20万円」を入れるのを忘れてしまい、その後に「借金20万円」をテーマのフリースタイルを披露してチャラに。
R-指定のフリースタイルの後はDJスキルを競うイベントで日本2位になったDJ松永のスキルを披露しつつ、DJ松永が26歳にして童貞であることを散々いじられまくる。松永は忘れらんねえよの柴田が童貞であることを励みにしていたらしいが、柴田が偽装童貞であることをカミングアウトした時にはショックで食事が食べられなかったらしい(笑)
そして最後は音楽が1番トベるということを証明するような「合法的トビ方ノススメ」を「高樹沙耶に捧げます!」と言って全力でラップし、汗かきまくりな2人は
「楽しかったー!でも俺ら多分時間押したな(笑)」
とあまりに楽し過ぎて時間オーバーしてしまったことに気付き、そそくさと逃げるようにしてステージを去って行った。
基本的にやる曲は毎回一緒だが、毎回全く違うライブになるのはやっぱりR-指定のフリースタイルがあるからこそ。その日にしか見れないライブ、聴けないラップがあるということをしっかり示し、その親しみやすいキャラで最初はアウェー感の強かった会場の空気をガッチリと掴んだ。これからさらにいろんなフェスやイベントでライブを見る機会が増えそうな予感しかしない。
1.たりないふたり
2.みんなちがって、みんないい
3.フリースタイル
4.合法的トビ方ノススメ
合法的トビ方ノススメ
https://youtu.be/WCelZaWqlg8
15:50~ 忘れらんねえよ
メンバーが登場してのリハで柴田が[Alexandros]の「ワタリドリ」を熱唱(原曲キーだが歌詞はうる覚え)して観客にも合唱させ、
「いやー、ワタリドリは良い曲ですね~」
と自分の曲でもないのになぜかしみじみと語りながら他の曲も演奏。
本番では最近恒例のPAブースから観客の上を転がってステージに到達すると、メンバー(先日のZepp DiverCityのワンマン同様に爆弾ジョニーのロマンチック安田も参加)をステージに招き、「ばかもののすべて」からスタートするのだが、この日は柴田を始め、メンバーのテンションが非常に高かった。梅津も歌のメロディをベースで弾いたり、安田もステージ上で踊りまくったり。他のバンドのライブやキュウソの想いに触発された部分もあるからこそだと思うが。
「ばかばっか」では恒例の柴田がPAブースにいるスタッフのところまで人の上を泳いでビールを貰いに行くというパフォーマンスを行うのだが、観客に支えられながらという状態でも全くビールをこぼさなくなっているのはもはや名人芸の域に達している。
そのまま客席の真ん中に立ってビールを一気飲みすると、柴田から重大告白が。
「俺には13年間ずっと好きだった人がいた。本当に可愛かった。そしたらつい先週、その子を目撃した。会ったわけじゃない、後ろから見ていただけだ(笑)
そういう時に1番気になるのが、左手の薬指。しっかり見ましたよ。そしたら金色の指輪をつけてましたよ!クソがー!」
と怒りを露わにしながらステージに戻ると、
「でもここにいる人もみんなフラれてきてる顔をしてるよ…前の方の男しか手を挙げてないけど(笑)」
と共感を得られないまま、キュウソネコカミもMVに登場している「バンドやろうぜ」からさらにエモさが加速。柴田は原曲キーで「ワタリドリ」を歌った影響からか、若干声が潰れてきてしまっているが、それがさらにエモさを感じさせている。
最新作からの「俺よ届け」をしっかりと会場に届かせると、
「俺はキュウソネコカミが本当に大好きだ。友達のバンドの中で1番好き。セイヤ君は本当に優しくて、みんなのことばっかり考えてる。俺も人の上に立ったりしてるっていうか、俺がパクったんだけど、セイヤ君はライブ前に靴の裏をウェットティッシュで拭いたりしてて。そんなに考えてくれる人はいないよ。そういうとこを見てるからさ」
とキュウソへの想いを語り、「この高鳴りをなんと呼ぶ」からラスト「忘れらんねえよ」では暗くなった会場に観客のかざすスマホの光が輝きながら大合唱が起きた。こうしてライブに呼んでくれたバンドの想いを感じながらそれを自らの力にして、これからもっとこのバンドはデカくなる。いつかは忘れらんねえよがこの規模でこういうイベントをやるのも見てみたい。
リハ1.ワタリドリ
リハ2.体内ラブ ~大腸と小腸の恋~
リハ3.Cから始まるABC
1.ばかもののすべて
2.犬にしてくれ
3.ばかばっか
4.バンドやろうぜ
5.俺よ届け
6.この高鳴りをなんと呼ぶ
7.忘れらんねえよ
俺よ届け
https://youtu.be/ypCsqWgf8XI
16:45~ 岡崎体育
この日の出演者の中で最大の飛び道具的なアクトである岡崎体育。アルバム「BASIN TECHNO」も大ヒットしミュージックステーションにも出演するという今年トップクラスのバズをシーンに起こしている男である。
ステージにはマックが置かれたテーブルのみというシンプル極まりないセットの中、バキバキの音が鳴り出すと岡崎体育が登場し、
「ウォールオブデスをやるから真ん中を開けろー!音が止まったらみんな、危ないからゆっくり歩いて元の位置まで戻れー!」
と言って岡崎が戻れと合図すると、実に平和に観客が元の位置に戻るという掴み。
歌詞が曲の構成を説明するだけで、まさに「メッセージ性なんて全く無くて ただ説明してるだけ」の「Explain」では口パクであるということも曲中に明かし、歌が流れている中で普通に水を飲んだりする。
「Call on」では岡崎が観客にコール&レスポンスを求めるも難しすぎ&長すぎるコールに全くレスポンスできず、それならハンドクラップくらいならできるだろうと言ってハンドクラップさせるもそれすらもリズムが難しすぎ&長すぎで全く真似できない客席を見て、
「今日、岡崎体育出るって書いてありましたよね?なんで予習してこないんですか?」
とキレ気味に。自身のMVに出演してくれた、Creepy Nutsのライブでのノリ方も取り入れたりしながら、真面目に歌いあげながらも2番では天の声が
「誰も岡崎体育に真面目な歌なんか求めてないんだからボケろって!
みんな愛してる、とかお前みたいな全身ミートボールが言うんじゃないぞ!」
と自虐の極みみたいなことを発して笑わせてくる。
「バンドだと収入が4分割になるが、ソロなら全て自分のもの」と人形と1人二役で歌う(口パクだけど)「FRIENDS」では
「バンドざまぁみろ バンドざまぁみろ」
のフレーズで凄まじい盛り上がりを見せる。
そしてラストは「日本昔話」のエンディングテーマなどの童謡のリミックスを歌う中、突如としてヘドバンパートに突入する「Q-DUB」。まるで椅子取りゲームのように、どのタイミングでヘドバンパートが来るのかワクワクする感じが実に楽しかった。
今回の出演者の中では唯一初めてライブを見たアーティストだったが、ライブというよりもお笑い芸人のネタを見ているような感じだった。(本人もソロをピンと芸人みたいな言い方をしていた)
しかしやはりサウンドは実にカッコいいというのはさすがに電気グルーヴをフェイバリットとして挙げ、様々なアーティストのリミックスを手がけるようになっているだけはあるが、果たして何度もライブを見ても飽きずにいられるか。そこが「口パクでさいたまスーパーアリーナでライブやってやるんだ」と歌うこの男のこれからの1番のポイント。
1.Open
2.Explain
3.Call on
4.Voice Of Heart2
5.FRIENDS
6.Q-DUB
FRIENDS
https://youtu.be/z1T7GDSuqVY
17:40~ THE ORAL CIGARETTES
岡崎体育の後という実にやりにくいであろう場所に置かれた、THE ORAL CIGARETTES。
リハで「CATCH ME」を演奏して本編さながらにいきなりガンガン盛り上がらせてから登場すると、おなじみの山中拓也の
「一本打って!」
から始まるオープニングから、
「キュウソ呼んでくれてありがとうの会を始めます!」
と言ってキュウソへの愛を表明したあとにいきなり「嫌い」でスタートするという、山中らしい皮肉に溢れた冒頭。
歌詞に合わせて観客が指を頭上でぐるぐる回す「STARGET」ではバンドの熱い演奏によってダイバーが続出し、
「Bowline最大のキラーチューン」
と言って演奏された「Mr.ファントム」では激しいアクションで演奏していた鈴木(ギター)とあきらかにあきら(ベース)がラストサビの瞬間に交差するように大ジャンプをかますなど、ライブでのし上がってきたバンドだからこその圧倒的なパフォーマンスを見せつける。
「岡崎体育さんとは奈良のライブハウスで良く名前を見ていたんだけど、あの人、体が大きくてちょっと怖いから当時は話しかけられなくて。今日挨拶したいなぁって思ってたら、機材車が会場に入るタイミングが一緒だったんだけど、俺が助手席で胡座かいてめちゃ行儀悪く座ってたから、岡崎さんに「あいつなんやねん」って思われたかもしれない(笑)」
とこの日の会場入りの様子を話して笑わせると、新曲「5150」を披露。「CATCH ME」に連なるようなギターロックチューンで、バンドサウンドだけで全て持って行くようなタイプの曲。もうみんなすでに曲を知ってるとしか思えないような盛り上がりぶりを見せ、早くもキラーチューン祭りの中に組み込まれても全くおかしくない、新たな名曲の誕生である。
その後の山中がハンドマイクで歌い、イントロから大きなコーラスが響く、春フェスから夏フェスで大きなインパクトを与えた「DIP-BAP」からはまさにキラーチューン祭りに。同じく山中がハンドマイクで軽やかに動きながら歌う「カンタンナコト」から、
「新木場のキッズたちに捧げる!」
と言って演奏されたラストの「狂乱Hey Kids!!」では山中が客席最前列の柵を乗り越えて観客に支えられながら歌うと、ダイバーたちがもはや山中目がけて飛んで行くかのような勢いで続出していった。
いろんなフェスでオープニングアクトとして出演してきた新人時代から大きなインパクトを与えてきただけあって、やはりこのバンドのライブは凄まじい。自身主催ライブではないにもかかわらずこれだけの盛り上がりと、このバンドのTシャツなどを身につけた人の多さ。来年以降、間違いなくこのキャパよりさらに大きな場所でこのバンドのライブを見れるようになる。
リハ.CATCH ME
1.嫌い
2.STARGET
3.Mr.ファントム
4.5150 (新曲)
5.DIP-BAP
6.カンタンナコト
7.狂乱Hey Kids!!
5150
https://youtu.be/0O-5tC9YJeQ
18:40~ ゲスの極み乙女。
川谷絵音の未成年者との飲酒問題により、来月のワンマンライブを持って活動自粛が発表されている、ゲスの極み乙女。。
いつものように女性コーラス2名を加えての6人編成で登場し、バンドが音を鳴らし始めると、「ハツミ」「シリアルシンガー」と続くが、ジャズやクラシックなどのメンバー(主にキーボードのちゃんMARI)の音楽的素養を感じさせてくれるサウンドがどこか切なく響くのは、ワンマンに行けない人からしたら当分ライブが見れなくなるというバンドの状況と決して無関係ではないだろう。
甘利大臣が歌ったことによって一気に国民的アンセムになった「私以外私じゃないの」、夏の野外フェスのトリで演奏された光景が忘れられない「星降る夜に花束を」とライブでの定番曲にしてキラーチューンを抜群の安定感と技術を誇るメンバーの演奏で披露すると、その独特の儚い声を響かせていた川谷が
「キュウソとは結成した当時から一緒にライブをやってきて。下北沢SHELTERでの僕らの自主企画ライブにも出てもらって2マンやって。キュウソがすごい盛り上がるライブやったから、急遽僕らもなんかやらなきゃ!って思ってダイブしよう!って言ったんだけど、僕はダイブしたくない人だから、ちゃんMARIにダイブしてもらって(笑)
そしたらちゃんMARIがうつ伏せの体制でダイブするから、観客もやたらに触れない、みたいな感じになっちゃって、すごい柔らかいダイブになっちゃったりして(笑)
でももうフェスとかでも毎回一緒になるし、キュウソに慣れすぎて。だからもうつまらないことは「関西人なのにこれはつまらないだろ~」って思ったことを言えるような関係になった」
とキュウソとの思い出のエピソードを少ししみじみとした様子で語る。それを聞いていた休日課長(ベース)は今になってキュウソのメンバー(オカザワ以外)と自身が同い年であることを知ってビックリしていたが。
そして披露された新曲「シアワセ林檎」(本来ならこの曲が収録されるアルバム「達磨林檎」も年内にリリースするはずだったが、活動自粛によりリリースは白紙に)は、男女のラブソングであり、途中でほな・いこか(ドラム)がドラムセットから降りて川谷と見つめ合いながらデュエット。そのデュエット中にはindigo la Endの佐藤栄太郎がドラムを叩くが、川谷といこかは肩を組みながら歌うというパフォーマンスを見せて、驚きにも似た歓声が上がる。
そしてラストに演奏されたのはこのバンドの名前を一躍知らしめるきっかけになった「キラーボール」。ライブではアレンジ違いバージョンが演奏されることもあるが、この日はオリジナルバージョンで踊らせまくると、演奏を終えたメンバー4人はステージ前に並んで肩を組んで一礼してから今年最後のイベント出演を終えた。
確かに「キラーボール」などはいつものように楽しかったが、全体的にはどこか悲壮感のようなものを感じたのも事実。それは活動自粛によってもうライブを見る機会が限られているという状況であり、序盤の切ない曲やキュウソとの思い出話をしみじみと語ったりという様々な要素があった。
この日もこのバンドのライブを楽しみにしてきている人がいる一方、川谷のことを最低野郎のような目で見ている人がいた。それはもう川谷が実際にやってきてしまったことを考えるともう仕方がない。(せめて相手が未成年者でなければ…とは思ってしまうが)
しかしだからといって川谷の音楽の才能は変わらないし、ニュースになった時に散々言われた「他のメンバーがかわいそう」というのも、確かに卓越したスキルを持つメンバーたちではあるが、彼らが輝ける場所を作ったのも川谷である。(実際、ゲスのメンバーにならなければ彼ら一人一人がここまで評価されることはなかっただろう)
だからこそメンバーは活動が再開できるようになる時を待っているはずだし、これまですべての曲を作ってきた川谷の姿を1番近くで見てきただけに、信頼度は変わらないはず。
ただ、これだけ鉄壁のアンサンブルを誇るライブができるバンドが当分ライブができないというのは残念でならないし、復活するまでの間が長いとライブ勘が鈍ってしまうという懸念もあるが、それでも川谷は音楽をやるしかないのである。全くタイプの違う2つのバンドを同時進行させながら次々に名曲を生み出せる男は川谷の他にいないのだから。
1.ハツミ
2.シリアルシンガー
3.私以外私じゃないの
4.星降る夜に花束を
5.シアワセ林檎
6.キラーボール
シアワセ林檎
https://youtu.be/PSksGiZlgV8
19:40~ キュウソネコカミ
そしてトリは当然この日のキュレーターである、キュウソネコカミ。
この日も本気のリハで「MEGA SHAKE IT!!」を「ハウスミュージック」のくだりまで演奏すると、この日はいたって普通にメンバーが登場。忘れらんねえよや岡崎体育という飛び道具的なパフォーマンスをする出演者にどう対抗するのかと思っていたが、そういう方向で勝負することはせず、真っ向から戦おうという気概を感じる。
しかしながら冒頭の「ウィーアーインディーズバンド!!」では曲入りのキメ部分でメンバー全員がピタリと静止して動かずにセイヤが動き出すと他のメンバーも一斉に動くという、メンバー間の阿吽の呼吸を感じさせるパフォーマンスを見せる。しかしこれも飛び道具というよりはバンドの演奏の見せ方という機能を果たしていた。
久しぶりの「キュウソネコカミ」、定番の「ファントムバイブレーション」と、やはり前に出ていたバンドの影響か、非常に高いテンションでの演奏と、いつにも増して叫ぶようなところが多いセイヤの歌唱に見ている側も否が応でもテンションが上がると、「サギグラファー」では間奏でメンバーが写真を撮るポーズを取ると再び演奏がピタリと止まってシャッター音だけが響く。
なんの前触れもなく始まった「DQN~」ではやはりセイヤが客席に突入し、客席中央のミラーボールの下まで人の上を歩くと、そのミラーボールがセイヤの頭上まで降りてきて、まるでセイヤの右手がミラーボールを持っているかのように見える。もはやドラゴンボールで孫悟空が元気玉を放とうとしているくらいの神々しさである。
あくまで観客が倒れたりしないように気を使いながらステージまでセイヤが戻ると、本来ならあまり他の出演者に話しかけたりできないセイヤがこの日はキュレーターということで全ての出演者に自ら話しかけに行ったというエピソードを話し、出演者とも自分たちのライブに来てくれるファンとも友達になりたい、という自身の胸の内にして人と向き合うスタンスを示すと、最新シングルのカップリング曲「こみゅ力」で
「アイワナビーユアフレンド!」
と真っ向から歌う。
Creepy NutsのDJ松永が童貞だから演奏したんだろうか?とも思う「KMDT25」では最近は盆踊りサークルはやらなくなってきている。ただ単に時間の問題なのかもしれないが。
そしてセイヤの想いを全て曲に込めたような最新シングル「わかってんだよ」は毒も皮肉も一切ないストレートな名曲。「GALAXY」が出た時も「今までのような噛み付きがない」と言われたが、「GALAXY」のようなギミックも一切ない、本当に真っ向から自身の胸の内を歌う曲。ともするとキュウソらしくないと思われがちな曲だが、これが本当に聴いてる側の胸を震わせるような名曲だからこそ、毒や皮肉に隠れて見えづらかったキュウソの本当のメロディの良さに改めて気付かされる。
ラストはソゴウの叩き出すビートから始まる、キュウソの周りの人のことを歌った「ハッピーポンコツ」。この日の出演者にはポンコツな人はいないが、ヨコタは曲始まりで
「俺たちの大好きなバンドたちを見てくれてありがとう!」
と叫んだ。この一言がこの日の幸せというよりもひたすらに熱かったここまでの全てのライブを物語っていた。こういうことをライブ中にちゃんと口に出せるのは本当にそう思っているからに他ならない。
もうこれで終わりでもおかしくないな、という感じの空気で本編が終了したが、やはりアンコールでメンバーが再びステージへ。そんな感じの本編の締め方だったからか、メンバーは少し恥ずかしそうに出て来たが、
「言いたいことは全てこの曲の歌詞に詰まってる。それは音楽っていうよりも人生の縮図かもしれん。俺が人の上に立っている時だけ発動する曲」
と言って客席に突入して歌い始めたのは「ブルース」。「わかってんだよ」は確かにストレートな名曲だが、その前にはこの曲があったということを思い出させてくれる。
セイヤはひたすらに観客の上を絶えず移動しながら熱唱し、ステージに戻るとこの日を含めて大阪、名古屋、仙台に出てくれた全てのアーティストへの感謝を口にすると、メジャーデビュー曲の「ビビった」を演奏し、やはり最後はひたすらに楽しく盛り上がれるキュウソのライブとして締めくくった。
演奏が終わると、この時間まで残っていた出演者を招いての写真撮影。フォーリミはダブルヘッダーでのライブのため不在、岡崎体育は終電で帰らないとバイトに間に合わないため不在という状況であったが、トップバッターの赤い公園はこの時間まで残っていた。かなり全員酔っ払っていたが。
このイベントに出てくれたバンドの力によるものか、「わかってんだよ」という曲ができたからか、この日は本当に素直に愛をさらけ出していたライブをしていたというのが率直な感想。毒を吐きまくって攻撃的なキュウソも面白いし楽しいが、こういう素直なキュウソも実にいいし、「最近は右肩下がり」とメンバーが自虐していた現在の状況を打破するのはこういうモードであると思う。
キュウソは交友関係が非常に広いが自分たち主催のフェスをやるタイプではない。だからより一層このイベントがキュウソの仲間への愛とキュウソの愛されぶりを感じさせてくれるものになった。それはライブ前に靴を完璧に拭いてから客席に突入するなどのセイヤの心遣いがあってこそ。見ていて本当にいい奴らだと思うから、キュウソのライブはあれだけいろんな楽しみ方で盛り上がっても、ファン同士が荒れることが全然ない。それはメンバー自身の人柄が作り出したもの。演奏技術の高さはもはや言うまでもないが、本当にすごいバンドだ。
リハ.MEGA SHAKE IT!!
1.ウィーアーインディーズバンド!!
2.キュウソネコカミ
3.ファントムバイブレーション
4.サギグラファー
5.DQNなりたい、40代で死にたい
6.こみゅ力
7.KMDT25
8.わかってんだよ
9.ハッピーポンコツ
encore
10.ブルース
11.ビビった
わかってんだよ
https://youtu.be/waQY84HhreE
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