Doom - Incompetent...
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日本のインディーズの黎明期から追いかけていたと言うかたまたま時代的に知っていたと言うか、まぁタイミング的にその辺がリアルで体験出来たので、割と名前を知っているバンドも多いインディーズのバンド。やっぱりキワモノが多くて、音的に一般には受け入れられないだろうと思われるもの、もしくはあまりにもグロかったりヤバかったりしてメジャーには出せないものが多かった。音はパンク系かアヴァンギャルド、ってのが相場だったけど、しばらくするとそういう理由だけじゃなく、自分達でアルバムやシングルをリリースして販売する事がステータスの一部であったり、ファンのためだったりと理由は色々あった。パンク・アバンギャルド系だけでなく、メタル系のものも出て来た。メタルってのは割とメジャーにも進出していたので、インディーズでの勝負ってのは割と「?」って感じだったけど、メタルとパンクの融合という世界が出来上がって来たので、アプローチがパンク側から、みたいなのもあったんだろう。
そんな中で自分的には今でもそうだけどガスタンクってのが筆頭株でして、まぁ、好きなワケですが、ファーストアルバム「DEAD SONG」なんぞは今でも燦然と輝くアルバムなんです。いや、ホントにすっきりとするんです、これ聴くと。んで、当時からガスタンクの名が出るとデッド・エンドが双璧のように出てきて、更にドゥームも出てくる。ガスタンクのドラマーがガスタンク解体後にドゥームのドラムに座ったからってのもあるし、ガスタンクのバキ氏がその後#9というバンドでドゥームの主役でもあった諸田氏とバンドを組んだもあって、割と近しい関係だった。まぁ、当時はそんなの分からなかったけど、ドゥームも聴きたいと思ってたが、何せアルバムが手に入らない。故に音が全然聞けない状態で、名前だけが自分の中で広がってしまって、果たしてどんなバンドなんだろう?とずっと思ってた。ルックスはそれこそ変態的キワモノ的で、諸田さんのインパクト絶大だったけど、やっぱ音知らないからさ。んで、一生懸命探したか?と言われるとそこまで探してなかったのもあるが、聴かないままず~っと過ごしてました。ところがちょっと前に再発された事もあって、たまたま中古CD屋で普段見ないような日本のメタルコーナーを覗いてみるとドゥームの「Incompetent...」が置いてあった。何枚目なのかも知らないし、どんなのかも知らないけど、久しく忘れていたドゥームの名前を思い出して、購入。
いやぁ~、凄いなんてもんじゃない。この「Incompetent...」ってメジャーになってから三枚目の作品らしいけど、それでもこれだけの音かよ、と。ならばその前のインディーズの頃ってもっと凄かったんだろうな~とCDを探しるとアマゾンにあるので、その辺はゆっくり揃えよう。いやいや、一枚ずつじっくりと攻略していきたいバンドなんです、これ。音的には何だろ?モーターヘッドみたいなもんだけど、ベースが凄い。諸田氏のベースプレイが鬼気迫るもので…、それと音の出し方も日本的な部分が全然無くてどこのバンドか分からないくらい個性的。ヨーロッパで受けるはずだ、これ。完成度高いし、インパクトも構成も見事なもので、楽しめる。ようやく聴けたバンドだけど、もっと若かったらそんなにハマれたかどうか疑問。だから丁度良い時に出会ったのだろうという解釈としてじっくりと聴いて楽しみます。
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