MT3.3インストール手順をお探しの方へ
Movable Type 3.3が公開されました。
MT3.3のインストール手順をお探しの方、もうしばらくお待ちください。
それまでは、筆者のブログで「MovableType3.2から3.3へのアップグレード手順」を公開していますので、こちらを参考にしてください。
Movable Type 3.3が公開されました。
MT3.3のインストール手順をお探しの方、もうしばらくお待ちください。
それまでは、筆者のブログで「MovableType3.2から3.3へのアップグレード手順」を公開していますので、こちらを参考にしてください。
Movable Typeの2.xの時代からずっと変わらなかった、
1. mt.cfg ファイルの修正
2. ファイルのアップ
3. mt-check.cgi の実行
4. mt-install.cgi の実行
5. mt.cgi の実行
という流れが変わっています。
このため、今までMovable Typeのインストール経験がある人も、多少とまどう事と思われます。
そんな人にも、また、インストールが初めてという人にもわかりやすく、図表付きでインストール手順を解説しました。
また、3.2ではStyleCatcherという新しいプラグインが開発されました。このプラグインを導入すると、SixApart社やその他の有志が配布しているスタイルシートの検索・ダウンロード・適用・リビルドが自動化され、誰でも簡単にデザインを切り替えることが出来るようになりました。
StyleCatcherについてはこちらをご覧ください。
公式サイトより、アーカイブをダウンロードします。
ファイルの解凍に不慣れな人は「.zip版」をダウンロードするとつまづきやすい傾向があるので、「.tar.gz版」をダウンロードしましょう。
なお、Movable Typeをインストールするレンタルサーバーはすでに準備が完了しているものとして話しを進めます。
レンタルサーバーをまだ借りていない場合は、こちらのレンタルサーバー比較記事を参考に契約してください。
ダウンロードしたMT-3_2-ja.tar.gzを解凍します。.tar.gz版の解凍は+Lhacaデラックス版が便利です。
解凍が完了すると、MT-3.2-jaというフォルダが作成されます。
(※作成されるフォルダ名はダウンロードしたライセンスやバージョンによって変わります)
そのフォルダの中身は上画像の様になっているはずです。
以降、この場所を[MT]と記述します。
上画像の様にフォルダが表示されていない場合は、お使いのアーカイバが.tar.gzの解凍に対応していないなどの原因が考えられます。
なお、上画像はベータ版の状態なので、実際のパッケージでファイルの数が多少異なっている可能性もあります。
さらに、上画像はメニューの中から「表示(V)」→「アイコン(N)」 を選択した場合の表示です。
CGIファイルのアイコンはPCにインストールされているアプリケーションによって異なる場合があります。
[MT]フォルダの中にあるmt-config.cgi-originalというファイルのファイル名をmt-config.cgiと変更します。
[MT]以下のファイル/フォルダをレンタルサーバーにアップロードします。
上の画像はFFFTPというソフトウェアを使用してアップロードしている様子です。
普段お使いのFTPソフトでアップロードしてください。
imagesフォルダ以下はバイナリモードで、それ以外はアスキーモードで転送します。
FFFTPを使用している場合は自動認識でかまいません。
ファイルの量がとても多く、アップロードに時間がかかりますが、決して目を離さないでください。
Movable Typeのインストールでつまづく最大の要因はファイルのアップロードミスです。
最後まで正しくアップロードできたか、目視で確認してください。
契約中のレンタルサーバーにMovable Typeをインストールすることが可能かどうかをチェックします。
※ロリポップ、ハッスルサーバーを使用している場合、Movable Typeの動作が確認されているのでこの作業は必要ありません。次の項に進んでください。
ファイルのアップロードが完了し、CGIファイルのパーミッションを設定し終わったら、mt-check.cgiを実行します。
Internet Explorerなどのブラウザでmt-check.cgiにアクセスしてください。
すると、上画像のような画面になるはずです。
このうち
モジュールの確認: データ管理
以下が重要です。
これはレンタルサーバーがどの種類のデータ保存方法に対応しているかがチェックされています。
Movable Typeをインストールするには、DB_File, DBD::mysql, DBD::Pg, DBD::SQLiteの4つのうち1つでも対応していなければなりません。
DBD::mysql
サーバーには、DBD::mysqlがインストールされています。 (バージョン: x.xxxx)
と表示されてればMySQLを使用出来る可能性があります。
DB_File
サーバーには、DB_Fileがインストールされています。(バージョン: x.xxxx)
と表示されていればBerkeley DBを使用できる可能性があります。
この段階で自分がどの方法を使用するか決めておいてください。
データベースというものがよくわからない場合、Berkeley DBにしておくのが無難です。
ページの最下部に
Movable Typeのシステム・チェックは、無事に完了しました
準備が整いました。 サーバーには必要なモジュールがすべて揃っています。追加のモジュールのインストールは必要ありません。インストールの説明に従って、次の手順に進んでください。
先ほどリネームしたmt-config.cgiをエディタで編集します。
下の画像は秀丸というエディタを使用しています。
普段お使いのエディタで編集してください。
※Windowsに標準付属のワードパッドでもかまいません。
まずは28行目のCGIPathを設定します。
CGIPathはMovable Typeを設置する予定のURLに設定してください。
CMSへの入り口を
http://rebecca.ac/cgi-bin/mt3/mt.cgi
としたい場合は
CGIPath http://rebecca.ac/cgi-bin/mt3/
とします。
よくわからない場合は、レンタルサーバーから指定されているCGIを実行できるURLというのをそのまま設定しておけば良いでしょう。
次は93行目のStaticWebPathです。
先ほどCGIPathで設定した場所にCGI以外のファイルを置けない場合(※cgi-binというURLであればほとんどの場合置けません)は、画像やスタイルシートなどの静的ファイルはcgi-bin以外の場所に置く必要があります。
それら静的ファイルを置く場所を設定します。
CGIファイルとと同じ場所に静的ファイルを置くことが可能な場合は、StaticWebPathを設定する必要は無いので次の項に進んでください。
静的ファイルを
http://rebecca.ac/mt-static/
以下に置きたい場合は
StaticWebPath /mt-static/
とします。
行頭の「#」を取り除くのを忘れないでください。
次はPublishCharsetです。
ブログの文字コードをUTF-8以外に変更したい場合は272行目のPublishCharsetを設定します。
EUC-JPの場合は
PublishCharset EUC-JP
とします。
Shift_JISの場合は
PublishCharset Shift_JIS
とします。
文字コードについてよくわからない場合は、飛ばして次の項に進んでください。
次はデータベース関係の設定です。
Movable Type設置の最難関といえるでしょう。
mt-check.cgiを実行した結果、使用すると決めたデータベースによって編集する箇所が変わります。
■BerkeleyDBを使用する場合
70行目の先頭の#を取り除きます。
»70行目 DataSource
BerkeleyDBのファイルを格納するディレクトリを指定します。
絶対パスでも相対パスでもどちらでも指定できます。
よくわからない場合は
DataSource ./db
としておけばよいでしょう。
■MySQLを使用する場合
35行目~39行目の先頭の#を取り除きます。
»35行目 ObjectDriver
そのままDBI::mysqlのままでオッケーです。
ObjectDriver DBI::mysql
»36行目 Database
レンタルサーバーから指定されている、データベースの名前を指定します。
MySQLとかPostgreSQLといったような、データベースの種類ではありません!
データベース名がmtの場合は、
Database mt
とします。
»37行目 DBUser
データベースに接続するユーザーのアカウントを指定します。
mtというデータベースにmilanoというアカウントで接続する場合は
DBUser milano
とします。
»38行目 DBPassword
DBUserで指定したユーザーのパスワードを指定します。
milanoというアカウントのパスワードがraspberryの場合は
DBPassword raspberry
とします。
»39行目 DBHost
データベースサーバーがMovable Typeを動作させるサーバーと同一のホストにない場合は、データベースサーバーのホスト名をここで指定する必要があります。
データベースサーバーがmysql.rebecca.acというホスト名の場合は
DBHost mysql.rebecca.ac
とします。
»DBSocket
データベースサーバーがMovable Typeを動作させるサーバーと同一のホストにあるものの、ソケットが標準と違う場合はDBSocketの行を追加します。
DBSocket /path/to/mysql.sock
という記述をDBHostの次の行に挿入します。
»DBPort
データベースサーバーがデフォルトとは違うポートで動作している場合はDBPortの行を追加します。
DBPort 6789
という記述をDBHostの次の行に挿入します。
■PostgreSQLを使用する場合
46行目~50行目の先頭の#を取り除きます。
»46行目 ObjectDriver
そのままDBI::postgresのままでオッケーです。
ObjectDriver DBI::postgres
»47行目 Database
レンタルサーバーから指定されている、データベースの名前を指定します。
MySQLとかPostgreSQLといったような、データベースの種類ではありません!
データベース名がmtの場合は、
Database mt
とします。
»48行目 DBUser
データベースに接続するユーザーのアカウントを指定します。
mtというデータベースにmilanoというアカウントで接続する場合は
DBUser milano
とします。
»49行目 DBPassword
DBUserで指定したユーザーのパスワードを指定します。
milanoというアカウントのパスワードがraspberryの場合は
DBPassword raspberry
とします。
»50行目 DBHost
データベースサーバーがMovable Typeを動作させるサーバーと同一のホストにない場合は、データベースサーバーのホスト名をここで指定する必要があります。
データベースサーバーがmysql.rebecca.acというホスト名の場合は
DBHost mysql.rebecca.ac
とします。
»DBPort
データベースサーバーがデフォルトとは違うポートで動作している場合はDBPortの行を追加します。
DBPort 6789
という記述をDBHostの次の行に挿入します。
■SQLiteを使用する場合
63行目~64行目の先頭の#を取り除きます。
»63行目 ObjectDriver
そのままDBI::postgresのままでオッケーです。
ObjectDriver DBI::sqlite
»64行目 Database
SQLiteのファイルを格納するディレクトリを指定します。
絶対パスでも相対パスでもどちらでも指定できます。
よくわからない場合は
Database ./db
としておけばよいでしょう。
必要に応じてその他の設定をします。
»117行目 SendMailPath
お使いのサーバー上のsendmail(※メールを送信するプログラムです)の場所が
/usr/lib/sendmail
/usr/sbin/sendmail
/usr/ucblib/sendmail
以外の場合は、ここで指定します。
指定する場合は行頭の「# 」(シャープとスペース)を取り除き
SendMailPath /usr/bin/sendmail
とします。
»353行目 ImageDriver
Movable Typeはアップロードされた画像のリサイズにデフォルトではImageMagickを使用します。
しかし、ImageMagickの代わりにNetPBMを使用したい場合、行頭の「# 」(シャープとスペース)を取り除き
ImageDriver NetPBM
とします。
»364行目 NetPBMPath
お使いのサーバー上のNetPBMの場所が
/usr/local/netpbm/bin
/usr/local/bin
/usr/bin
以外の場合は、ここで指定します。
指定する場合は行頭の「# 」(シャープとスペース)を取り除き
NetPBMPath /home/foo/netpbm/bin
とします。
»186行目~189行目 DBUmask,HTMLUmask,UploadUmask,DirUmask
お使いのサーバー上でApacheがsuexecで動作している場合、これらの行頭の「# 」(シャープとスペース)を取り除き
DBUmask 0022
HTMLUmask 0022
UploadUmask 0022
DirUmask 0022
とします。
よくわからない場合は、変更しなくて構いません。
»515行目 SearchElement
Movable Typeに付属する検索プログラムでエントリだけでなくコメントまで検索対象にしたい場合、行頭の「# 」(シャープとスペース)を取り除き
SearchElement both
とします。
よくわからない場合は、変更しなくて構いません。
»UseJcodeModule
Movable Type3.2からは、Perlのバージョンが5.8の場合は日本語処理にEncodeが使用されるようになりました。Encodeではなく、今まで通りJcodeを使用したい場合は、UseJcodeModuleの行を追加します。
UseJcodeModule 1
という記述をmt-config.cgiのどこかに追加します。
Berkeley DBおよびSQLiteを使用する事にした場合は、mt-config.cgiで指定したディレクトリを作成する必要があります。
MySQL, PostgreSQLを使用する場合は作成する必要は無いので飛ばして次の項に進んでください。
mt-config.cgiで
DataSource ./db
と指定した場合、mt-config.cgiなどがある場所にdbというディレクトリを作成します。
FFFTP上で右クリックして表示されたメニューの中から「フォルダ作成(K)…」を選びます。
出てきたダイアログにdbと入力して「OK」を押せばdbディレクトリが作成されます。
作成したdbディレクトリのパーミッションは777にしておこう。
mt-config.cgiの編集が完了したらもう一度サーバーにアップロードしておきます。
そして、ブラウザからサーバー上のmt.cgiにアクセスしてください。
URLはmt-config.cgi中のCGIPathで指定したURL+mt.cgiとなります。
この様な表示になれば、とりあえずmt-config.cgiの設定は正しく行っているということです。
ここで「インストールを続行」ボタンをクリックします。
自動的にMovable Typeの初期化が開始します。
インストールが完了したら「Movable Typeにログインしてください。」ボタンをクリックします。
ユーザ名に「Melody」、パスワードに「Nelson」と入力し「ログイン」ボタンをクリックします。
初めてログインするときは必ず「Melody/Nelson」と入力します。
ログインに成功すると、上の画像のような画面が表示されるはずです。
ログインに使用するユーザ名を「Melody」から好きなユーザ名に変更します。
「投稿者」のリンクをクリックします。
ログイン名Melodyをクリックします。
ユーザ名にお好きなユーザ名、現在のパスワードに「Nelson」、新しいパスワードおよび変更の確認にお好きなパスワードを入力します。
また、メールアドレスに普段お使いのメールアドレスを入力します。ここに入力したアドレスにコメントおよびトラックバックの通知メールが送られてきます。
さらに、パスワード・ヒントに万が一パスワードを忘れてしまった場合のヒントを入力します。パスワードを忘れた場合、ユーザ名とこのパスワード・ヒントを入力すると、新しく設定されたパスワードがメールで送られてきます。
以上を入力したら「変更を保存」をクリックしプロフィールの編集を終了します。
ここで入力したユーザ名、パスワードは今後Movable Typeを使用するときに必要になります。忘れないようにしてください。
メイン・メニューに戻り、「重要:本ブログを設定する」をクリックしてブログの基本設定画面を表示します。
»ウェブログの名前
そのまんま、ブログの指定します。
Milano::MonologやMovable Type 3.2 導入手順
といった名前の事です。
»サイトURL
ブログのHTMLを生成する場所をURLで指定します。
ここで入力したURLがウェブログのトップページになります。
下のサイト・パスとこのサイトURLが対応しています。
このブログMovable Type 3.2導入手順の場合
http://rebecca.ac/milano/mt3/
とします。
»サイト・パス
ブログのHTMLを生成する場所をサーバー上のパスで指定します。
スラッシュから始まる絶対指定が推奨です。
/home/milano/install
の様に設定します。
上記のまんまを記述しても動作しません。必ずお使いのサーバーの環境にあわせてください。
»時間帯
デフォルトで「UTC+9 (日本時間)」が選択されているはずなので、そのままで結構です。
以上を正しく入力し終わったら「変更を保存」をクリックしプロフィールの編集を終了します。
「サイトの確認」のリンクをクリックすると上記のような画面が表示されるはずです。
この画面が表示されれば無事Movable Typeの導入は完了です。