ハングル団体などが28日、光化門(クァンファムン)の漢字看板を外してハングル看板をつけなければならないと主張した。
ハングル団体と国連韓半島平和繁栄財団などはこの日午前、ソウル鍾路区光化門前で「ハングル懸板付け世界市民宣言記者会見」を開き「大韓民国の象徴である景福宮正門に中国漢字懸板が掛けられ国民と国を恥ずかしくさせる」としてこのように明らかにした。
彼らは「ハングルは世界最高の文字で大韓民国国家遺産を越え人類文化遺産」とし「光化門は漢字の扁額よりハングルの扁額がもっと似合う」と強調した。
ハングル団体は、正確な創製時期が不明な訓民正音の基本28字の象徴性を生かし、12月28日を創製記念日に決めようと提案している。 彼らによると、この日は「ハングル創製581周年」になる日だ。
(引用ここまで)
韓国で漢字復活ができない背景には「ハングル団体」の存在があります。
教育現場や省庁に対して有形無形の圧力を加えて、漢字を復活させないようにしているのです。
その原動力がいまひとつこう分からないというか。
愛国心……なのかなぁ。圧力団体の常として利権がからんでいる部分はあるのでしょうね。
豊田有恒氏はその著書の中で「日本は併合時代に(朝鮮半島で)漢字・ハングル併用を推し進めたので、漢字・ハングル併用が『日帝残滓』のように扱われ、排斥されるようになった」と述べています。
一方でハングルは「民族のシンボルの域に祭りあげられることになった」としています。
で、去年の年末にそうした「ハングル至上主義」の団体が光化門広場でデモを行ったそうですわ。
「光化門の扁額をハングルにせよ!」って。
現在の光化門の扁額はこちら。
その前がこれで白地に黒い文字。2010年に掛け替えられたもの。
これがどうやら間違っているらしいと分かって、上の黒地に金文字のものになりました。
ちなみに2010年8月に再建された白地の扁額はわずか3ヶ月でひびが入り、いつものように「乾燥が足りなかった」ってオチでしたね。
で、それより以前は1968年に復元された際に朴正熙大統領がハングルで扁額を揮毫したものでした。
(画像引用元・すべてJTBCニュース映像から画面キャプチャ)
歴史的には建造されてからこっち、ずっと「光化門」と漢字で書かれたものでした。
件の団体による声明は「韓国を代表する建築物に漢字が書かれていることで恥を感じる」からハングルに変えろ、とのことですが。
なんかこう……PIAACのテスト結果が悪かったのもしょうがないかな、って気はします。
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