Everyday Messenger Bag | Peak Design Official Site
スマートなカメラ関連製品を次々開発してるPeakDesign(以下PD)が遂にカメラバッグを出すということで、どうしても欲しくなりはじめてのKickStarter出資となったEverydayMessengerの紹介です。…といっても去年の秋くらいの話なのでだいぶ前になるんだけど、届いてからずっと使っているので使用感なども併せて。
このバッグ元々Kickstarterのプロジェクトとして始まってますがあっという間に設定額を達成し無事製品化、現在は日本でも取り扱いがあるのでamazonなどでも購入が可能す。本家PDのサイトからも購入可能みたいです。
色は15インチ、13インチともチャコール(グレイ)とヘリテージタン(茶色)の2色
13インチはつい先日出たばかり。
重さは約1.2kg、
外観サイズが 高さ30cm x 横幅43cm x 奥行き18cm
↑これは15インチのサイズで13インチ版は約1,1kg、27cm x 38cm x 12cm らしいです。
内寸法はちょっと特殊で背面側横幅が40cm、フロント側は横幅28cmと、真上から見ると台形っぽく見える形です。
今現在日本で買おうと思うとamazonで36,000円くらい。ショルダータイプのカメラバッグとしては、んー、ちょっとお高い感あるか。ある、がそれでもいくつかの条件付きで非常におすすめしたくなる。
僕自身カメラバッグは今までいくつも試してきたけど、間違いなく今までの中で一番満足度が高い。
先に書いてくと以下のような人にオススメしたい。
・PeakDesign製品を2個以上持ってる。PeakDesignの製品が好きな方。
買いですね。
ショルダーストラップは同社のカメラストラップ"Slide"の使い勝手そのまま。片手でシュイシュイッとやるあれがバッグでもできます。
またバッグ本体にCaptureを取り付けることも想定していて、Captureがあればバッグにカメラ本体を簡単にアタッチメント化できる。
サイドポケットについてるキーストラップにも別PDの赤くて丸いアンカーがついてます。
*ショルダーストラップは取り外し可能。
*この金具で大きく長さを変更でき、
*こちらは金属の金具を起こすとシュシュッと長さ調整ができる、の2段階構え。これがしっかり留まるし緩めるとするするっと動かせて気持ちいい。
*サイドポケット内に縫い付けられたキーストラップはPD共通品である赤アンカー。いちいちアンカーを外さなくてもビヨーンと伸ばして鍵とか使えるので(伸び縮みするカールコードのみたいに)地味にすごい便利。
・カメラバッグ欲しいけど普段使いのバッグとしても使いたい方。
買いですね。
まずこのバッグ荷物が少ない時は薄く潰して使えます。バッグ本体が型崩れしづらい固めの作りになっているのでぺしゃんこになるわけではないけど、マグネットのついた留め金がガチっとフタを閉めるので膨らみを簡単に抑えることができるのです。底面まで畳まれるわけではないけど、型崩れせずにある程度平たくなるのでスマート感があります。普段使いにも、というのは開発者も大事なポイントだとして重要視したそうです。
*正面から見ると上が広く底面のほうが狭まってるのがわかる。
*自分はチャコールにしたけど赤の差し色はPeakDesignの特徴のひとつ。パーツのひとつひとつがしっかりデザインされている。デザイン指向はクラシックではなくわりと都会的。
*この写真だと中身が入ってて若干ふくらんでるかな?サイドにある斜めのベルト部分は固く丈夫でここにcaptureを装着できる。
*トップカバーの裏側にロゴ。あくまで裏側にプリントするあたりわかってる。
*普段のバッグの中はこれに+財布、文庫本など。カメラはデジイチじゃなくてCANONのG3Xというやや大き目のレンズ一体型。
・カメラ機材はそこそこ。でもある程度容量が欲しい方。
買いですね。
こういった使い方の場合、ショルダータイプのカメラバッグは中へのアクセスのしやすさが重要になる。このバッグは抜かりなくトップカバーに止水ジッパー付です。ただ慣れてくるとフタの開閉がとても軽快に感じて自分はほとんどここは使ってないけど。
ポケット類はどちらかというとカメラ用途。メインスペースと別にフロントに薄手のポケット(フィルターなど入れるにはちょうどいい)あるんだけど、厚みがほとんどないのでかさばるものは基本メインスペースに放り込むことになります。
ただやたら多機能な仕切り板があるので、中のレイアウトの自由度は半端ないです。あと背面に15インチまでのノートブックなど入れられる大型ポケットもあり。これも普段使いのバッグとしてはA4くらいまでの紙媒体、ノート類、ノートPCなど独立して出し入れしやすく大変便利。
*1枚、上に向けてる縁がほつれてきちゃってるけどこんな感じで立体的に仕切りができる。とても簡単。
*背面の大型ポケット。これがあるとないとではかなり便利さが違ってくるので個人的にバッグ選びの重要ポイントでもある。
・カメラバッグとしての機能性を追求したい方。
買いですね。
純粋なカメラバッグとしての機能が充実していて無駄がないです。
まず独創的な中の仕切り板。非常に不思議な形をしてるんだけど、これが折り目に沿って様々な形に変形することですごいバリエーションの空間仕切りを可能にしてます。かなりしっかり安定させられるのでレンズなどを数本収めるにも安心感がある。
*溝がいくつもあるうっすらわかると思いますが、ここでパタンパタンと折れます。黒い部分がベルクロになっていて細長くしたり箱状にして上下に仕切ったりとかなり立体的な仕切りが可能。自分が購入した時はこれが計3枚付属してました。
生地がコーデュラだったり防水加工があり、ジッパーも止水タイプ、ショルダーストラップは取り外しもできて長さ調整が簡単、底面は別素材で水をはじく、この辺もアウトドアで使う時大事。
三脚も本体とフタの間に挟み込んで留められる。オプションとしてはcaptureもあればバッグの横にカメラをガチっととめるホルダーがつけられる。これでもかというほど練って作ったんだなあというスペックです。
ちなみにこのバッグ型崩れが全然ない、けっこう固めの作りになっているんだけど、移動中はだらーっと下げる(DOMKEとかの感じ)のではなく、ストラップをシュシュッと短くして背中側に密着させることでかなりのフィット感も出ますよ。最初自分も体に密着させるのは難しそうかなと思ったけど、ストラップの長さを片手でシュッと変えられるので背中側に固定するのも楽。歩き出す時はすぐ背中側に回してます。
*この4つあるフロントの金具がミソで、一番下で留めればかなりギュっと上のほうは抑え込まれる。逆に一番上にすると高さもかなりかせげて容量がかなり増える。バックパックの上をぐるぐる巻きにするロールトップの考え方と似ているかも。
*わかりにくいがマグネットとかぎ爪状になった引っかけ金具のミックスされたラッチ。これが慣れると下にずいっと引っ張ってガチョっと留めるとき、ちょっと下に押しやってからバカっと開くとき、めっちゃ気持ちよくて無駄に開け閉めしたくなるほどよく出来てる。
では実際に使い続けてみての感想なども。
ここからは褒めるばかりではなくなります。
使用期間は約半年で、ここ数か月は毎日使う日常バッグとしても使用中。
数か月毎日持ち歩いてるのでヘタれてくるかなとも思ったけど全然型崩れとかはない感じ。
ただ上の写真にもあるように仕切り板のはじっこがちょっとほつれが出てきました。ちょうど上に向く縁なので物の出し入れで一番すれてるとこなんでまあ仕方ないかなあというくらいの印象。その他はまったく丈夫。まあカメラバッグでこのお値段で半年くらいでヘタれられたら困るけどね。
カメラ機材は自分少ないので最大でも単焦点、中望遠、標準的なズームレンズの3本+トラベル三脚くらい。メインがマイクロフォーサーズのGH4なんで大きさもあまりかさばらずレンズ2本なら日常品と一緒に持ち運べる余裕がある。まだパンパンに膨らませた状態で使ったことはないです。というかそこまで入れるならバックパックにすると思う。
上にも書いたけど背中側に回してギュっとストラップをしめるといい感じのフィット感でそのまま小走りとかしても体が振られにくいように感じます。底面にウエストや胸へのハーネスになるストラップも隠されているので、けっこうワイルドな環境でもしっかりホールドできるはず。ただもうちょっとルーズに下げたい時はバッグ自体が曲がりにくいので、ちょっと邪魔になってくる。斜めにかけるのでなく、片方の肩だけに下げようとすると横幅が出てきて狭いとこはつらい。
フロントポケットはフィルターとか入れてねって感じの構造なんだけど、あまりに厚みがなくてここはもうちょい本体と同じように余裕が欲しかった。
あとサイドポケットね。両側にあって片方はキーストラップもくっついていて、これが便利ではあるんだけど、なんつうか入れられる物が限られるなって感じ。中が狭くて外側に伸縮性がないので、ペットボトルとか差そうとも思わないし、正直どう使っていいか迷う。公式ではスマホとかさすのにいいでしょ、見たいな事言ってるんだけど、なんかそれはそれで不安感がある。どんくらい狭いかというとマンフロッドのミニ三脚PIXIを持ってるんだけどあれもささらないくらい。captureをつけると自動的に片方は死ぬとしてももう一声欲しかったかな。
といくつか不満点もあるけど全体的には良いバッグだと思います。国内で買う場合のお値段がちょっとお高めってのがネックかなあ。でも物はほんとによいです。
色々私見で書きましたがオフィシャルの動画も貼っておきましょう。これ見ればたぶんだいたいのことわかるんだけど。
Design Deep Dive: The Everyday Messenger by Peak Design