栃木で出会ったサポーターが忘れられない……平畠啓史がサッカー番組で本当に伝えたいこととは

有名サッカー関係者にさまざまなエピソードを伺うこのインタビューシリーズ。今回はお笑い芸人の平畠啓史さんに登場していただきました。スカパー! のサッカー番組MCを長年務め、芸能界屈指のサッカー通として知られる平畠さん。スカパー! の番組が終了した後もさまざまなサッカー・スポーツ番組で活躍しています。「中途半端じゃアカン」という思いから、実際にスタジアムへ足を運んでの取材経験も豊富で、今回はそんなサッカーとの関わりの中から忘れられないという貴重なエピソードや柏のオススメグルメまで、さまざまな話題を語っていただきました。 (柏のグルメ・居酒屋)

栃木で出会ったサポーターが忘れられない……平畠啓史がサッカー番組で本当に伝えたいこととは

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2017年、Jリーグシーズンが始まって何か寂しいと思っている人はいないだろうか。

これまでシーズン中の毎週末、必ずテレビで見ていた顔がいなくなってしまった。

10年間、ずっと見続けていた顔だった。

 

「そこ見てたのか!」と言いたくなるような試合のポイントや

オフザピッチの話題を語っていた平畠啓史はどこに行ったのか。

チャンネルを変えてもその姿を見ることはない。

 

周りのいろいろな人の話を聞いても

「平畠欠乏症」に悩んでいる人たちがたくさんいた。

個人的にもとても寂しい。

 

もちろんまだずっとスタジアムに来ている。

相変わらずにこやかにサッカーファンの心を癒し続けてくれている。

またすぐ画面でも見たいと心から願っている。

 

サッカーをやっていたからこそわかるプロの凄さ

ありがたい話、スカパー! さんで、アフターゲームショーとかマッチデーハイライトを10年やらせてもらってたんで、試合に行くとサポーターの方が向こうから声かけてくれたりするんですよ。ただ、こっちは取材しようとかいう気はサラサラなくて、行って楽しむというか、そんな感じです。「よう現場行かはりますね」みたいなこと言われるんですけど、「何かネタないかな」みたいな感じで探してるじゃないんですよ。自然に行ってるんで。

 

僕は家で試合見るときは絶対ノートとってるんです。フォーメーション変わったとか、そういうのも書いたりしてるんですけど、スタジアムに行くときは手ぶらなんです。できるだけその「ナマ感」というか「ライブ感」というか、それを味わうというポリシーを作ってるんで。記者席に座ってて言うのも何やけど、普通にサッカー見に行ってる感覚はできるだけなくさないように、とは思ってます。

 

僕の立場って、選手としゃべれるし、記者の方、クラブの幹部の人、お客さんにボランティアの人とかもしゃべられる、すっごい光栄な立場というか、いい場所ですね。だから逆に、どっかに偏るんじゃなくて「いろんな人としゃべりたいなぁ」と。今日はこういうシステムでしたとかは僕が伝える必要がないと思ってるんで、何かメディアに載ってないところを見て、こんなんありますよと伝えたらええかなと。

 

自分がサッカーやってたから、プロで飯食ってる人の凄さってわかるわけじゃないですか。そこは基本ベースとして、まずありますよね。だから選手がいくら年下、と言っても年上の選手はカズさんしかいないんですけど、いくら年下と言っても、やっぱりリスペクトできるんですよ。それにサポーターの方からも、教えられること多いですね、そんなサッカーの楽しみ方あるんやって。だからサポーターの方と話をすると、やっぱりちゃんとサッカー見にゃあかんなという気にさせられますよね。

 

サッカーもちろん90分間見てますけど、それ以外、なんかその、サッカーをどれだけ残さんように食べるというか、まだまだ食べられるんちゃうかとか。90分間の、一番のメインのサーロインみたいなとこ食べるだけじゃなくて、もっとこの内臓の裏においしい肉、あるんちゃう? 軟骨のとこ、ここちょっと何時間か煮込んだらうまくなるんちゃう? まだ食えんちゃう? みたいな感覚はありますね。

 

 

「日本ダメだよね」の風潮に「腹立ってくるんですよ」

僕はよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属してますけど、別に吉本の人間がサッカーの仕事をしてるという意識ではやってないというか。もちろん、楽しくやろうとは思ってますけど、変にボケる必要もないですし、それ以上にサッカーを楽しく伝えることのほうが、意味が大きいというか。

 

だから、逆に言うと売れる芸人はやったらアカンということをしてるかもしれないんですけど。でも、そんなんは関係ないというか。やっぱりサッカーを伝えるというのがうれしくて。

 

この前、ある局で収録があって、12時に集合して13時から番組やります、その前に昼ご飯を食べますってなって、その昼食べながらサッカーの話をしてるんですよ。で、「世の中にこんな幸せな仕事ないで」って。サッカーの話して、お金もらって、こんなありがたいことないからって。それは基本ベースとしてありますね。

 

土日は試合があってスタジアムに行ったりしますし、そのあと月曜から金曜まではテレビやインターネットで思いきり試合見るんです。基本は自分が好きっていうので見てるんですけど、なんか見なあかんな、というか。

 

普通の方って働いたり学校行ったりして、試合観たくても見られないわけじゃないですか。だから自分の好きなチームはわかってるけど、相手チームのことはわかんないということもあると思うんです。自分がそのぶんをちゃんと見ておいて、このチームのこの選手はどうですよって言うだけで、テレビ見るときに全然変わるじゃないかなって。

 

それから、この仕事をやるにあたって、今までだったら例えば、1位のチームと18位のチームが試合をして1-1、痛み分けぐらいに感じてたと思うんです。でも、こっちは予算50億円のチームと、こっちは予算15億のチームが試合をやって、その予算少ないチームにとって1-1は痛み分けでも何でもない。

 

強い相手から取った勝ち点「1」の重みは、相手と同じ「1」でも違うじゃないですか。そういうのがわかって、そんなんを伝えられたらなぁって。そういうのがわかったら、もっとサッカーの面白さ、深みっていうのが、全然、なんか違うかなって。

 

僕、海外のリーグも好きで見てたんですけど、Jリーグ、ちゃんと見ようというのもあって。なんかちょっとハワイとか行って帰ってきたヤツが、「やっぱり日本ダメだよね、ハワイいいよね」みたいな、すぐ海外を鼻にかけたヤツいるじゃないですか。「いやいや、お前、ほんなら、例えば倉敷とか行ったんか? 大膳行ったんか? 別府行ったんか?」って思うんです。

 

日本全部行って、でもやっぱハワイのほうがいいよねだったら、全然許せるんですけど、どこにも行ってないのに、「日本ないわ」みたいなこと言うヤツ、腹立ってくるんですよ。確かに自分もちょっと海外すごいなって思ってたときあるんです。もちろん海外いいんやけど、でもその前に自分のとこ知ってから、「海外いいよね」って言わんとアカンなと。

 

そうじゃないと、ただ単に「外国が好き」みたいな。「ハリウッドいいよね」って、いやいや日本の映画でも、エエの一杯あるで、って。日本のサッカーも、例えば熊本がどんな感じかって日本人やからわかることってあるじゃないですか。たぶんプレミアとか見たとしても、そこまで感情移入できたかどうかって。日本で、日本人やからわかる、それもサッカーな気がして。

 

 ã‚¹ã‚¿ã‚¸ã‚¢ãƒ ã§ã—か感じられない空気の正体とは

それにホント、ずっとサッカーの番組やりたかったんですよ。サッカーを伝える、テレビという媒体を通じて伝えるときに、何か、現実よりも変にちょっと真面目を繕いすぎかなって思ってるところあって。もちろん真面目なことは大切やけど、エンターテインメントなんで、もうちょっと面白がって、伝えるほうもやらないといけないんちゃうかなって。

 

もっと言えばプロって、頑張ろうが真面目だろうが関係ないというか。お金もらってやることやから、もっとエンターテインメントとして、捉えられへんかなっていつも思ってます。

 

もちろん真面目なことがダメってことじゃないけど、なんか、そっちに行き過ぎちゃうことって言うか。もっと言ったら、これ極論ですけど、練習せんで遊んでてても本番だけ決めてくれたらそれでいいというか。それがプロっていうか。

 

で、そういう人がおる反面、毎日練習してやっとレギュラーになれる人がいて、そういう人が集まって組織を組んでるという面白さがあるなと。プロなんで、別に頑張った順じゃないじゃないですか。

 

歌が一番上手いからって一番売れるわけじゃないし。一番きれいな絵を掛けるから売れるわけでもないし。そこのプロの、何かわからんけど心を打つ選手とか。おんなじ巧さやったら人気あるほうがイイし。そんな、なんか、そこのもうちょっとプロらしさ的なことが定着してけばいいなって思いますけどね。

 

そんな中で頑張るってうのがもちろん大事やし、それがなかったらそこの世界で生きていけへんし。そんなところをピックアップしていければ、もっとオモロイかなって。

 

それに「もうちょっとこうなったらサッカーの番組面白なるな」ということがありましたから。スタジアムで言ってることとスタジオの意見との温度差ってあると思ってて、できるだけそういうのを埋めたいというか。

 

例えばですけど、ゲームが1対1で、85分ぐらいで、あと1点取ったら勝てるみたいなときに、押せ押せのチームのボランチにボールが渡る。ボランチの前は丸空きで、ミドルシュート打つという空気になった。でも、チームの選手もスタジアムの人たちも、このチームでのボランチのヤツが一番ミドルシュートがヘタやというのがわかってるっていう場面があったとして。

 

ボランチ、打った、ボカンふかした。で、中継では「いいチャレンジですね」って言うじゃないですか。でもスタジアムはみんな「打つな!」って思ってる。その「打つな!」が僕は面白いんですよ。

 

それがスタジアムに行ったときの幸せというか。「そうやんな、みんな思ってるよね」って空気がわかるでしょ。中継は「いいチャレンジですね」「前空いたからシュート打つのが大切です」「打たないと何も始まりません」と言うけど、みんなの声になってない声と温度差があって。

 

僕はそれもサッカーの楽しみやと思うんですよ。ボランチもわかってると思うんです。「空気は打つなって言ってる。でも打ってしまう」って。その人間の面白味というか。「オレもアカンのはわかってるけど、もしかしたら」というボランチの心理とか、見てる人たちの「打つなと思ってるけど、でもアイツ、打ちよんねん」みたいな。

 

そこの人間のかわいらしさというか、そんなんをホンマは伝えたくて。あんまり言わないじゃないですか。「今スタジアムはみんな打つなって言ってましたね」って。でも実際そうやし、それが見えるみたいな面白さがスタジアムにあって、そういうのを伝えられたらなぁって。

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栃木で出会った忘れられないサポーター

忘れられないロケ、シーンって、一杯ありますけど、一つだけあげるとすると栃木に行ったときの話ですかね。

 

スタジアムにギリギリに着いたんですよ。いつもはできるだけ試合の1時間とか1時間半前に行って、最初にスタジアムグルメ(屋台)で食って、そのへんでみんなとしゃべって。そんなんが楽しいんですけど。

 

たまたまそのときはギリギリについて、いきなり試合が始まったんですよ。だからハーフタイムにすぐスタジアムグルメまで走って行って、何買おうかなってずっと考えてたんです。

 

ほんなら、30歳ぐらいの男の人から、「ヒラちゃん、ちょっといいですか?」って言われて。「いいよ、何?」って。全然知らない栃木のサポーターの方ですけど。その人、実はお父さんが1週間前に亡くなりました、と。

 

それをオレに言ってくるって何かなと思ったんですけど、たぶん誰かに言いたかったと思うんですよ。たまたまそこに僕がいただけだと思うんです。で、その人が、一週間誰とも話してないし、もう声も出せへんかった、と。だから今日は、大きい声出したいために栃木を応援に来ましたって。だから何してくれとかじゃなくて。こっちは何の力にもなれへんけど、その話相手に選んでくれたのもちょっとうれしくて。

 

自分の地元にあるチームが強いとか弱いとか、サッカーがオモロイとかどうかとかよりも、この子の近所に栃木SCがあってよかったなって。ホンマに、なんか思って。なんか、あの、正直、後半全然、試合頭に入ってこれへんかったというか。

 

僕、この仕事する前は、もうちょっと頭でっかちというか、なんか戦術オタクじゃないけど、「サッカーってこうでしょ」みたいなことを、能書きを説いてたと思うんですよ。たぶん。でもやっぱりJリーグの仕事をさせてもらって、なんか意識はすごく変わって。そこに栃木SCあってよかったやんって。もちろん優勝とかJ1に上がるとか大事なことかもしれんけど、それ以上に大切なことがあるんちゃうかなっていうの、すごい考えるようになりましたね。

 

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思い出のスタジアムグルメ

スタジアムグルメのお勧めも一杯あります。けど、まずちょっと残念な話を一個だけさせてもらっていいですか。

 

ザスパクサツ群馬って、すごいグルメが一杯出てるんですよ。で、その中に「いかぴっちゃん」というのを売ってる店があったんです。粉もんで、洋風お好み焼きみたいな。その粉もんの中にイカが入ってて、ちょっとトマトソースっぽいのが付いて、ホント、B級グルメの、300円か350円ぐらいで。

 

僕メッチャ好きで、群馬行く度にそこに行ってたんです。それがあるときなくなったんですよ。お店はあるんですけど売ってない。どうしたんですかって聞いたら、その「いかぴっちゃん」のソースを教えてくれた師匠が亡くなって、今はその味が完ぺきに出せないので、これを売り物にすることはできないって。だから「いかぴっちゃん」出すの止めたんですって。今、何とかあのソースの味を出そうと思って試行錯誤してるんですけどって。

 

そのあともその店はいろんな食べ物出しはって、僕、去年行ったとき、やっぱりその店に行って食べてたら「ヒラちゃん、この店、今年で最後になるかもしれないんですよ」って言われて。「何ですか?」って言ったら、そのお店の方が、たまたま友達に、お前料理作れるんやったら、ちょっとプリン作ってと言われて。プリン作ったらしいんです。

 

そうしたらそれが群馬か前橋の、ふるさと納税のお返しの商品に選ばれて、これが2017年から本格的始動して忙しくなるから、「残念やけどもう来られへん」と。それ聞いて、なんかこう、うれしいような、でも「そうか、この人ら、スタジアムで会われへんのか」というか、なんかすごいこう、複雑な気持になりましたね。

 

それでわざわざ家までプリン送っていただいて、それがすごいおいしいプリンなんですけど、そういうこう、味もそうですけど、なんかこう人との出会いというのが大きいですね、あのスタジアムグルメとかは。もちろんおいしいのもありますけど。

 

オススメも言っときましょうか。唐揚げで一番おいしいのは、日立台の「サムライ」っていうお店があるんですけど、そこは普段、柏で「侍」っていう居酒屋されてるんです、そこが出してる唐揚げは本気、うまいっす。

 

500円で5個入ってるんですけど、その1個がでかいんです。一口サイズじゃないんです。で、マジで近所に住んでたら、白米持って柏のスタジアムに行くと思うぐらい。ホンマにアレで昼飯、全然もう贅沢なごはんになります。

 

味付いてるんですよ、唐揚げ自体に。中ジューシーで、デカくて。外カラッと揚がってて。その場でもちろん揚げてるし。九州のほうの唐揚げもおいしいんですけど、僕はあの日立台の「サムライ」というところの唐揚げが一番お勧めです。

 

あとね、食べ物で忘れられないのは、あるスタジアムに行ったとき、「これ持っていって!」って、チンゲンサイをもらったことですね。料理じゃないですよ、チンゲンサイ。あれはホンマ、どうしようかなと思ったけど、「ありがとうございます」言うて、ちゃんと家まで持って帰って食べましたけどね(笑)。

 

 

中途半端じゃないサッカー愛をサポーターの方が受け入れてくれた

今までいろんな番組出させてもらって、街で「見てます」って言われたとき、サッカー番組に関しては他の番組以上に、ホントうれしくて。なんか、自分がビックリするくらい「ありがとうございます」って頭下げてました。自然に。見てくれてんのがホントにうれしかったですね、はい。

 

最初はサッカーファンに受け入れられるかな、と思ってなかったんですよ。「アイツ、サッカー知ってるの?」って絶対言われるやろうと思ってたし、それはそれでしゃあないと考えてたんです。

 

そんなに自分、無茶苦茶社交的な人間じゃないんです、基本は。だからなんか、サッカーで、なんかいろんな人と知り合いになれて。熊本行ったらおまんじゅう屋のお父さんがわざわざ車で迎えに来てくれたりするんですよ、空港まで。そういうのって、すげぇありがたいですね。

 

何か、思った以上にみんな受け入れてくださって。うれしかったですね。僕、もともと、サッカー好きで、この仕事やるにあたって、中途半端にやったらアカンというのは最初に思って、これはスタジアム全部行ったろうって、何かスイッチが入って。

 

実況の方みたいに、サッカーを伝えるプロでもないので、その中途半端じゃない姿勢を見せるしかないんかなと。「サッカー好き」っていうのもいろいろあるじゃないですか。いろんなタレントさんも「私サッカー好きです」って言うけど、それとはちょっと違うという感じでいたいなと。そうすると普通に話してる言葉の端々に「好き」というのが出ると思うんですよ。

 

僕プリン好きですけど、食べるのが好きなだけで、原材料何やろとか、四六時中おいしい店を探してるほどじゃないんです。僕のプリンの好きさ加減ってそれくらいなんですよ。同じように「サッカー好き」な加減もあって、食べるのが好きなだけのヤツがやったらアカンやろって自分で思って。

 

好きであれば、その行動が自然と決まってくると思うんですよ。もっと知りたいからサッカー見るとか、ネットで調べるなのか、選手に話聞きに行く、スタジアムに行ってあれどうなってんのやろ、これどうなってんのやろ、自然と好奇心がさらに出てくるじゃないですか。

 

だけど、その好きさをこれ見よがしに出し過ぎると、見てるほうからしたら「その愛うざいんですけど」「知らねぇよ、お前の愛なんて」ってなると思うんです。そこのさじ加減はずっと考えてるというか。

 

みんなに受け入れてもらって、ホンマにありがたいし、夜中までサッカー見てるじゃないですか、1日3試合も4試合も見て、疲れてても、そうやってスタジアムで「見てますよ」って言ってもらうと、吹き飛ぶというか。ああ、うれしいなって。

 

自分にしゃべりの技術があるわけじゃないし、そうやってサッカー見てるってことしかないですから。僕は技術に逃げる術が無いというか。無いぶん、何かで補わんといかんし、真っ正面からぶつからんといかんから。よかったというか、結果論ですけどね。

 

スカパー! のハイライト番組がなくなったんですけど、これを機に、また別のサッカーの番組に出られたらなぁと思ってます。あの番組はやれるもんならずっとやりたかったんですけどね。

 

でも基本、テレビの番組って視聴率が悪くなって終わるわけじゃないですか。スカパー! だから視聴率がわからないんですけど、好意的な声を聞かせてもらっていた中で幕が引かれたというのは、幸せな終わりかたかもしれないと考えるようにしてます。見ていただいてた、サポーターの方に声かけてもらったというのは、ホント、うれしかったです……。

 

選手と同じでいつでもピッチに立てる準備してます。呼ばれたら出られるように。今は、そんな場が来たときのために準備しとかなアカンと思ってます。

 

r.gnavi.co.jp

 

 

 

平畠啓史 プロフィール

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お笑いコンビ「DonDokoDon」として芸能界デビュー。高校時代にサッカー部主将として全国大会に出場した経験を持ち、芸能界屈指のサッカー通であることから、サッカー番組に多数出演するようになる。

スカパー! の「Jリーグマッチデーハイライト」MCを長年務めたほか、現在もスカサカ!で Jリーグのホームタウンを独自の視点で紹介する新番組「平ちゃんの「ほな行こか。」」を開始、DAZNでも1人実況として活躍している。

1968年生まれ、大阪府出身。

 

 

 

取材・文:森雅史(もり・まさふみ)

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佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本サッカー協会公認C級コーチライセンス保有、日本蹴球合同会社代表。

ブログ:http://morimasafumi.blog.jp/

 
                           
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