昔、読んだ推理小説を探しています。記憶では以下のような小説でした。
[1] 短編か短めの中編
[2] 手紙形式 (妹と兄の往復書簡)
[3] 犯人は妹と、医学の心得がある兄が見破る。
[4] 証拠として、兄が被害者の臓器(心臓?)を縛って水に入れると、泡がコポコポと出てきたと手紙で述べる
[5] かなり古い(明治~昭和初期?)推理小説
[6] 傑作選的な本で読んだので、それなりに有名な小説のはず
[7] 途中、兄からの手紙が長く途絶えるので、妹がなぜ手紙をくれないのか焦った内容の手紙をよこす
[8] 最後の手紙が、兄が真相を告発した手紙
[9] もしかしたら江戸川乱歩。そうでなくてもその時代の雰囲気があった。
というところです。昔の推理小説に詳しい方、よろしくお願いいたします。
コメント(7件)
宮野叢子(宮野村子)の『八人目の男』(1949年・昭和24年)かも?
あらすじで、
「妙子の四度の縁談は壊れ、その後の三度は相手が死亡。檜屋敷の呪いか。土蔵の中の位牌が動く時、不幸が起こる。そして八度目。兄妹の往復書簡で綴られる呪いの真相とは。 」
とあります。
講談社の『現代推理小説大系8 短編名作集』(1973年・昭和48年)にも収録されてます。
http://iwawi.a.la9.jp/dozou/kansou2/miyanok.htm
手紙形式のミステリって、そうそうないと思うのですが……。
まだ質問は継続いたしますが、調べてみます。助かります!!
宮野叢子(宮野村子)の『八人目の男』を読みました。
残念ですが別の話でした。
(犯人は祖母でしたが、ネタバレにはならないと思います・・・最初っから兄妹2人は祖母を疑っていますし、他の主な登場人物は、明らかに妹の味方である8番目の見合い相手しかいないですし、推理小説というよりは恋愛物ですので)
話全体の雰囲気や文体はまあまあ似ていました。同じ作者の別の話であっても不思議がないと思えます。
[4]が該当しませんが、大下宇陀児の「偽悪病患者」かも?
https://w.atwiki.jp/amizako/pages/603.html
一応、角川文庫の「新青年傑作選集」に入っているようです。
[4]からすると、夢野久作あたりも怪しいんですが、
ざっくり検索した限りでは該当作はなさそうでした。
「臓器から泡がコポコポ」は絶対に正しいです。
そもそも今回の質問は、[4]の描写をもう一度読みたい、と思っての質問なのです。
自分のおぼろげな記憶ですが、
「心臓から、細かい泡がお前を告発するように、いつまでもいつまでも、コポコポと湧き出ていたよ」
といった内容の文章があったのですが、絶対にコボコボとかいった擬音語ではなく、もっとぴったりとした描写でしたので。
ただしかし、この小説ではなかったのでした。
もしかしたら当時は、今のライトノベルみたいな感じで、
「賢い兄と、悪賢い妹の出てくる推理小説」が流行っていたのではないかと思ってしまったくらいです。