古今東西は問いません。
どんなところが素敵か、熱烈にアピールしてくださいね。
「架空の人物」「人並み外れて強い」「刀剣の使い手」であることが条件です。
それ以外の人物については、コメント欄にて歓迎いたします。
また、グロテスクな映像は苦手なので、どうしても必要な場合はワンクッションはさむなど工夫していただけるとありがたいです。
色々と考えていたら、訳が分からなくなってしまいました。
完全な創作の人物も もちろんいますが、実在はしたらしいが詳細ははっきりしないとか、定番のイメージはあるものの作者の創作をたっぷり盛ったものとか。
よく題材にされる人物でも、あの人が書いた誰それは魅力的だとか。
訳が分からなくなったので、しこたま飲んで、雰囲気で二つ選んでみました。
いきなりですが、名前が思い出せません。
上記に含まれている「松柏折る」の、薩摩は示現流の剣士です。
剣豪小説での剣の流派では、一刀流、もしくは新陰流がメジャーどころでしょうか。
時代を経て洗練されていった他の流派と違い、攻めの太刀に特化した示現流。
示顕流の組太刀に攻め太刀はあるが、防ぎ太刀はない。朝に三千回、夕に八千回の立木打ちの修練により、攻撃を連続して敵の反撃を許さない太刀筋を身につける。
八双の構えから繰り出される、反撃の隙を与えぬ剛の剣。
「チェストー!」
因みにぼくはこっちで読みました。
薩摩隼人ではなかった気がします。
もうひとつは、コミックから。
我間乱~GAMARAN~(22)<完> (少年マガジンコミックス)
大亀流という流派の少年が、化け物じみて強い父に立ち向かっていくという、どこかで聞いたようなお話(チャンピオンは読んでません)。
それなりにストーリーはあるものの、八割方が立会いの場面のチャンバラ漫画。
チャンバラ漫画というと「るろうに」の方がメジャーでしょうが、秘剣の書きっぷりについては こちらの方が二段ほど上です。
太刀筋とか、立ち回りの際の力の入り具合とか、剣豪小説のロジックをそのまま漫画に持ち込んだような描写が非常に悦に入ります。
実は未だにマガジンは買い続けているのですが一年以上溜めていたりするので、まだ半分しか読んでなかったりします(連載は終了してる)。
↓とかで、試し読みできます。
http://kc.kodansha.co.jp/previously/list.php/1000004768
以下、雑書きです。
「用心棒」や「椿三十郎」が世に出たときには、まだ生を受けていなかった ぼくが最初に剣を意識したのは、これだった。
「変移抜刀霞斬り」
そう、「忍風カムイ外伝」だ。
追っ手との対決。
草むらを低い姿勢で疾駆するカムイ。
追っ手もまた剣を構えてカムイに向かって疾走する。
背に短めの忍者刀を差したカムイは、まだ抜刀していない。
独特の体さばきで相手を幻惑しながら
すれ違いざまに抜いた刀で脇腹を掻っ捌かれ、大写しのカムイの肩越しでどさりと崩れ落ちる追っ手。
「見たか、変移抜刀霞切り」
技を決めるタイミングで、その名前を口にするのは、このアニメが先駆けだったのではないかと思う。
当時のぼくは「ヘンイバットー」とかの意味なんてさっぱり分からなかったけれど、とにかく なんてかっこ良いのだろうと、それこそ一撃でやられてしまった。
抜け忍という特殊な立ち位置、片端やきちがいといったタブー、言葉少な目な渋い声 ――― もちろん、サンダーバードも好きだ。
今の世で言うと、厨二病とかDQNと言われるやつだろうか。
拭いた鼻水で袖口がカピカピにてかった いつものジャージで、教室の箒を振り回していたガキんちょの時代だ。
こんな調子では、7日の期限では書ききれないと挫折しました。
仮面ライダーは戦闘員の剣を奪うのではなく自前の剣を持つようになり、一方では巨大ロボットが剣戟を振るうようになり、ほどなくして必殺技を名を叫びながら決める、というようなパターンが確立されていきました。
そんな中、青年期に入って出会ったのがこれです。
確か、近所のコンビニに置いてあったんだったと思います。
これ以前から石川賢には魅了されていたぼくですが、こいつにもやられました。
子連れ狼などで、なんとなくは柳生の名は知っていましたが、これで十兵衛かっく良いとなって、原作に行って、しばらく経ってから映画を見て、というようなルートをたどりました。
仕事を始めてから すぐ、長期出張という名の人身御供の役を仰せつかり、週に一度は神戸を往復、たまには週末を一人で神戸で過ごす、という生活をしばらく続けました。
スマホやタブレットなんかない時代ですから、片道三時間の道程は もっぱら読書です。
神戸での週末も、とにかく暇だった。
あそこは女の子と行かないと、本当に遊ぶ場所が少ない。
神田で途中下車して本を買い込んでから向かったり、三宮駅の近くの古書店で帰りの分を買い込んだり。
特に、新開地から高速神戸へと続く地下街にあった古書店とかによく行きました。
汚い本が多いんですけど、とにかく安いし古い本もいっぱいあった。
つまんでしか読んでなかったウルフガイシリーズや帝都大戦も全部そろったし、食わず嫌いだったペリーローダンも 40 までは読んだ。
眠狂四郎や宮本武蔵(吉川英治の)も読んだのはそのとき。一刀流や新陰流なんかもたっぷりと読みました。
どの本か全然覚えていないんですけど、新陰流のどれかの太刀(極意之太刀のどれかだと思うのだけれど)を題材にした短編があって、それがえらくかっこ良かった記憶があるのですけれど、そのかっこ良かったイメージ以外、何にも覚えてません (^^ゞ
雰囲気だけは伝わってくるけど太刀筋の描写なんかがふわっとしてる柴錬ではなかったはず。
太刀筋の描写がイメージとしてわくような感じだったので、津本陽だったかもという気もするのですが、著作リストを見てもさっぱりです。
これがあったので、「松柏折る」を思い出しました。
ぼくが読んだのは「人斬り剣奥儀」ではなく、縄田一男編の「秘剣、豪剣、魔剣」の方でしたが(これはメモってあるからはっきりしてる)。
○○流 △△の太刀とか、秘剣□□ とか、本当にしびれます。
新陰流の無刀取りなんかも色々な方が書かれてますが、はっきりと太刀筋(?)が書かれていたのは隆慶一郎の「柳生非情剣」だったか。
藤沢周平を読むのはもっと後になるのですが、隠し剣シリーズなんか、もろにツボでした。
円月殺法でよく言われる邪剣と言われるやつも好みです。
邪剣と蔑まれつつも とにかく下段を攻め込むのに固執した剣士を題材にした短編があったのですが、こちらもさっぱり覚えてない。
既読リストを見ても思い出せないし、検索してもさっぱり。
「下段異聞録」じゃないのははっきりしているのですが。
邪剣というのではありませんが、戦乱が終わり気軽に刀を抜くこともできなくなった太平の世に、道場剣法ではなく人を切るための研鑽についての工夫を凝らした設定もあります。
既出の鬼麿斬人剣では、刀鍛冶が切れ味を試すために死体の胴切りをするための技が剣技になっているんでしたか。
柴田錬三郎の御家人斬九郎では、切腹の介錯をアルバイトにして腕を磨いてたんだったか(もともと強かった、って設定だったかな)。
だらだら書いててもキリがないので、ビジュアルな方の剣の達人をいくつか紹介して、終わりにします。
サンデーは「常住戦陣!!ムシブギョー」の主人公 月島仁兵衛。
剣術という意味ではマンガチックなトンデモ剣法なのですが、相手は虫の化け物。
絵も荒削りではあるのですが、一本気で猪突猛進なサムライの勢いそのままの画風が、意外と心地よいです。というか、グイグイ読める。
こちらで試し読みができます。
http://websunday.net/musibugyo/
有名すぎるから誰も書かないんですかねー、腐海辺境一の剣士 ユパ。
こと剣術の世界では、ジジイが強い。
寄る年波で衰え行く肉体を感じさせない、卓越した剣技。
「双方動くな!動けば王蟲の殻より削りだしたこの剣が、セラミック装甲も貫くぞ!」
まだ物語は続いている「ベルセルク」のガッツ。
丸太のような腕で幅広の長大な剣を片手で軽々と振り回し、人間だけではなく魔のものからも恐れられる存在。
圧倒的な強さです(グリフィスには負けちゃうけど)。
ぼくはテレビアニメでしか見てないんで、細かいところまでは分かってないですが、複雑な運命にもてあそばれ、ねじくれた精神がまた良い感じです。
最後は、「ジョジョの奇妙な冒険」から、ジャン・ピエール・ポルナレフ、というか、シルバーチャリオッツ。
ストーリーの中ではおっちょこちょいポジションですが、数いるスタンド遣いの中でも、相当に強いはず。
その強さを存分に発揮しているのは、妹の敵であるハングドマンを操る両手右手の男 J・ガイルとの戦いと、クライマックス直前でのヴァニラアイスが操るスタンド クリームとの一戦。
今、ちょうどアニメで第三部 スターダストクルセイダーズをやっています。
アニメでは、第一部、二部に比べると、ちょっと漫画に寄せた感じの第三部ですが、深夜アニメではあまり見かけないクォリティーの高さは変わっていません。
多分、三~四週後がハングドマンとの戦いのはずなので、もし観ていないようでしたら是非。
# だらだらとすいませんです m(_ _)m
わたしの一推しは必殺仕事人の中村主水です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%B8%BB%E6%B0%B4
職業は同心。うだつの上がらないヒラ同心で、家に帰れば妻・りつと姑・せんにいびられる立場の弱い婿養子だが、金を貰って弱者の恨みを晴らす凄腕の殺し屋という裏の顔を持っている。
仕事にかけるとなると、とにかく強い。
敵が剣の名人でも闇討ちだけでなく正面から突き殺したりします。
この仕事(暗殺)のシーンが、とにかくかっこいいんです。
殺し技は、手持ちの刀を用いた剣術である。その腕前は超一流で、劇中の描写や設定によると奥山神影流、御嶽新影流、小野派一刀流、一刀無心流の免許皆伝で、心形刀流の心得もある。
普段はおちゃらけ出ますが、仕事に関しては仲間内には厳しいこといいます。でも人情に厚いです。出来た大人です。渋いです。
ほのぼのした家族とのかけないも魅力でした。
ほとんど仕事(暗殺)に失敗したことはありませんが、映画「必殺! 主水死す」で相打ちになって亡くなったのは残念です。
中村主水は剣豪というより剣客ですね。渋くてかっこいいです。
必殺仕事人はところどころ見てました。
時事ネタを取り入れるなど遊び心があって面白かったのを覚えています。
刀語 の 錆白兵 を推します。
刀語 | Aniplex | アニプレックス オフィシャルサイト
左下の白髪の人です。決め台詞は「拙者にときめいてもらうでござる」
公式サイト(http://www.katanagatari.com/)は、うまく閲覧できないので、youtube上の↓ むちゃくちゃよく動く予告編の動画を紹介します。
刀語4話予告 - YouTube
この動画が全てです。ブルーレイとかDVDは視なくて良いです。
予告編動画、見ました。めまぐるしすぎて動体視力が全くついていきません(笑)
スパスパ切れて爽快なのはなんとなくわかりました。
西尾維新は少々苦手なのですが、少し前に別質問で紹介していただいてから、
ちびちび読んでいます。刀語も機会があれば読みたいです。
映画「るろうに剣心」の剣心は強かったなぁ。実写の殺陣として、スゲーと思ったのは7人の侍以来。
木枯らし紋次郎や拝一刀、眠狂四郎、はぐれ雲などが思い浮かんだのです。
が、
宇宙一の魔剣を操るパペッティア人で。
「自在剣」は、シンクレア単分子繊維をステイシスフィールドでカバーした剣。
なんでも切れちゃうし、到達距離が半端じゃない。
扱う人さえ危険に陥れるという、両刃(どころじゃないな、全方位刃)の刃。
るろうに剣心、マンガは見てないのですが、映画を観ました。
殺陣がかっこよかったです。
「自在剣」は剣がすごいのでは?と思ったりしますが、これだけ最強の武器を使いこなすには、相応の腕前が必要なのでしょうね。
手元の柄と、はるか先にある赤い玉。その間の目に見えない糸に触れると、切断される。どう扱うかなんて、想像もつかないんだけど。
結局まともに扱った人はいなかった気がする…
天堂晋助。
魅力はなんといっても、猫をまったく無警戒に誘き寄せる事ができる事でしょう。
夏目東伍郎は晋助を見習うべし。
あとはまぁ実際にいたかのように思わされるところとか。
天堂晋助は全くの初耳です。…って白状したらすっごいブーイングが起こりそうな予感がしますが大丈夫でしょうかドキドキ。大急ぎでwikiを読んで参ります。
「十一番目の志士」読んでみます。
藤沢周平「用心棒」(用心棒日月抄)シリーズの青江又八郎を推しますw
http://www.amazon.co.jp/dp/4101247013
26歳。わけあって許嫁を故郷に残して江戸に出てきました。口入れ、いまでいうエージェントに派遣エントリーをして仕事をもらい、腹をすかせ、雇われの武道指南で糊口をしのぎながらお家の大事に使命を果たします。魅力的なヒロイン、相方との掛け合い、活劇シーンが藤沢周平の円熟の語り口によって見事に語られます。
藤沢周平は青春期に鬱屈をかかえ非常に暗い作風からデビューしたのですが、この用心棒シリーズはユーモラスな味わいを技に加える転換期になった作品としても知られています。又八郎の流れは後に長編『蝉しぐれ』(牧文四郎)に結実します。藤沢周平の剣豪は剣豪ではなくてサラリーマンだという人もいますが、凛々しくてさわやかで腕の立つ若者を描かせたらやはり右に出るものはなかなかいない…と思わせます。
「用心棒」シリーズと「蝉しぐれ」はNHKなどでドラマ化されています。入りやすければ映像から入ってみてください。私はいまでも仕事で行き詰まると「用心棒」シリーズを読み、20代の苦しくも充実した日々を青江又八郎に重ねあわせたりしますw
藤沢周平は「たそがれ清兵衛」と隠し剣なんとかを読んだかな、という程度です。
用心棒面白そうです。主人公が若いですね。ぜひ読んでみたいです。
ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズの主人公覇王丸…のライバルの牙神幻十郎ですね。
花札のワザを叫びながらいく太刀もいれていきます。
猪鹿蝶!や
ひとつ・ふたつ~五光!など。
勝ったあとの仕草もめちゃくちゃ格好イイです。
バガボンドほど渋くないですし、日本かもわからないナゾ時空ですが、親しみがもてます
(いくらかっこいいキャラでも操作者の自分の腕前がヘタだと死んでしまう悔しさがバネになって、
勝てたときは本当に強くなったなあと実感できます)
「真・サムライスピリッツ 覇王丸地獄変 アーケード 牙神」 でググったものなどお手頃かとおもいます、基本背中(大きな因縁キズがある)で語る男だとおもいます。
決めポーズ見れました♪隆々の広い背中がカッコイイです。
wikiのリンクを貼っただけでは寂しすぎます。
どんなところが素敵か、任世官さん独自の表現で、熱烈に語ってください。
回答欄右上のエンピツ印で答を追加するか、このコメント欄に書き込むか、どちらでも構わないので、ぜひ。
このままではポイントを配分しないかもです。
勝新太郎の独特の静けさの中から突然湧き上がる殺陣の迫力とでも云うのでしょうか、子供のころ見て非常に感動しました。
一部のシーンでは真剣を使用して撮影したという話も聞いたことがあり、驚いたことがあります。
切り終わった後に刀を鞘にしまう姿もとても好きです。
北野武作品も好きですよ。タップダンスは個人的には要らなかったのではと、感じましたが。
香取慎吾の作品はすみません、見てません。
正直、役とのイメージが合わなさ過ぎて見る気がおきませんでした。
コメントありがとうございます。実は、香取慎吾の市は私も観てません。
北野武は良かったですが、血飛沫が凄すぎて、途中から半ば感覚を遮断しながら観てました。
勝新太郎を超える座頭市はなかなか現れないかもしれませんね。
ちょっと見当違いの回答になるかもしれませんが、漫画『幽々白書』に登場する、飛影(ひえい)というキャラを推したいと思います。
初登場時は刀がメイン武器だったものの、徐々に妖術・体術がメインのキャラになったため、一般的には剣士としての印象は薄いのですが、物語の終盤、自身の体を改造した時雨(しぐれ)というキャラとの一騎打ちが、最高にかっこいいんです。
ネタバレになるので避けますが、ここで敵の剣をこう受けて、こう返すのか、、、!と。
飛影のこれまでを読みながら迎えたあの展開は、ジャンプ史に残る名シーンだったなと今でも思いますし、やっぱり彼には刀がよく似合ってたよなあと改めて思い出されました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B002DELM76
いえ、ちっとも見当違いではありません。飛影はツンツン頭の三白眼の人ですね。
私が幽白の中で名前が判る数少ないキャラの一人です(苦笑)
刀使いだとは知りませんでした。
私(質問者)の好みは配慮していただかなくて結構です。
××は見ました、というコメントを書いたりしますが、私が未見かどうかではポイント差をつけません。有名な作品でも気にせず挙げてください。
私は歴史・時代ものにさほど詳しくないので、ややていねいめに解説してくださると助かります。
既出とかぶる回答は、魅力を独自の言葉で熱く語っていればOKです。
剣といえば、ルパン三世の石川五右衛門とか、FF7のセフィロスとかかな~。
熱く語れなくて申し訳ないですが。
寂しすぎる回答については、配分ポイントが極端に少なくなります。0とか1とか。
なるべく期限いっぱいまで回答を受け付ける予定ですので、もし気が向かれましたら書き足してくださいませ。
回答欄右上のエンピツ印で答を追加するか、このコメント欄に書き込むか、どちらでも構わないので、ぜひ。
子供のころに観たビートたけし主演の浮浪雲の雲を推します。ほかの時代劇とは殺陣のスピードが段違いに速かった印象があります。思い出補正もあるかとは思いますが、今だにあんなにカッコいい殺陣は観たことないです。ビートたけしは浅草の劇場出身なので殺陣も得意なんだろうと勝手に解釈してました。座頭市もカッコよかったですし。雲は柄の部分が長い刀を使っていたと思います。あいまいですみません。
ビートたけし主演の浮浪雲、面白そうですね。確かに彼は殺陣が上手そうな印象があります。
見たかったなあ。
「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」なんて、地のままじゃないですか。
古い作品ですが、子連れ狼を画いたコンビ小池一夫:作・小島剛夕:画で「首切り朝」という漫画があります。その主人公の山田朝右衛門(現実のモデルはいるんですけど、漫画の主人公なので架空ということでお願いします)の仕事は、江戸の刑場で罪人の打ち首をすることと、大名などに頼まれて、その人がもっている名刀の試し切りをすることです。江戸時代物でリアル路線なのですけど、この主人公たぶん何でも切れます。試し切りで巻き藁や竹を束ねたような硬いものだけでなく、つきたての餅を切らされてみたり、権力に守られて誰も手が出せない罪人を切ってみたり、いざ斬り合いになったら相手の刀を切る(折る?)のは当たり前で、相手の刀の鍔ごと相手の手を切るなど、あまり他の作品では見かけない技を使います。硬いものから柔らかいもの実体がないものまで、とにかく何でも切ります。面白いので、機会があったら是非読んでみて下さい、といいたいところですが、昔の作品で残酷な場面もでてくるので、グロが苦手な人にはちょっと厳しいかも。
打ち首と試し切りが仕事、という設定がとても興味深いです。
でも鍔ごと相手の手が切れちゃったりってのは苦手かなぁ。
(画像で見ると夢に出るので参るんです)
それ、小手です。出小手一本!
小手は、命をつなぎとめるただ一つの技。他の技は絶命を必至とする。
小手は温情の技なのです。
和モノも、座頭市、眠狂四郎、桑畑三十郎/椿三十郎などの有名どころしか思い浮かばなかったし、宮本武蔵や堀部安兵衛の話は半分フィクションみたいなものだから大丈夫か?と思ったけど、やっぱり自粛。
洋モノが出てないのでそっちから選ぼうと思ったけど思いうかばず、それでもなんとかこんなのを絞り出しました。
『シンドバッド黄金の航海』(1973)に登場する、動く女神像のカーリ。
凄い所は「六刀流」なので一目瞭然。これで強くないはずありません。
https://www.youtube.com/watch?v=hohUHIndLg0
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8242212
特殊効果の巨匠、レイ・ハリーハウゼンの代表作的なキャラクターと言っていいでしょう。
動きに美しさを感じます。
六刀流のカーリ!強そうですね。舞うような動きが華麗です。
超有名どころの剣豪は、みなさま遠慮なさってか、避けられてるようですね。
どんどん書いてくださると嬉しいのですが。
もう一冊(1人)大物を思い出したのでご紹介します。
隆慶一郎「影武者徳川家康」。実在の、ではなくて影武者のほうの家康であれば架空の人物という条件を満たしますよね?w
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DOT529S
家康は実は関が原で島左近手下の忍びの者に殺されていた、以降は世良田二郎三郎という影武者による一世一代の大博打、大芝居であり、しかもバレなかった…という正史からしたら荒唐無稽な設定です。閨を共にする側室にはさすがに初めから気付かれているんですけどねw
家康は影武者であったという説は明治期からときどき出くるわりと有名な話です。本書もその学説を引いて、ただし「道々の輩」(願人坊主のせがれ)というのは歴史学者の網野善彦を引いた作者隆慶一郎のアレンジですが、剣は強いは人間臭いは…とにかく魅力的です。元が流れ者みたいなものですからせっかく大御所の位置にいても「もういいや」とかって、ふっと投げ打ってみたくなるんです。そういう刹那さを抱える(二郎三郎)家康像というのは「たぬき親父」「人生は坂道を」なんていうのよりもずっと親近感がわきます。もちろん戦も秀忠なんかよりずっと上手い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/徳川家康の影武者説
文庫本で上下2巻。この作風がお気に召したら同じ作者の「一夢庵風流記 」(前田慶次郎。劇画「花の慶次」の原作)もぜひ手にとってみてください。より実在よりですが大胆なフィクションが施され、今回のお題(架空の剣豪)を十分に満たす人物、作品になっていると思います。
なんだかくだくだ書きましたがどちらも面白い! これに尽きますw
( ´∀`) あ、「七人の侍」の宮口精二…じゃなくて久蔵(きゅうぞう)のこと思い出しました。お人柄込みで最高だと思いますw この映画は僕などが口を挟むものではありませんので、amazonのレビューをご紹介します。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00006ITSR
http://vote3.ziyu.net/message.php?4326308&samurai7
(宮口久蔵大先生に対する絶賛の嵐へのリンクを追記しました)
追加コメントありがとうございます♪嬉しいです。
「小説十八史略」って相当長いんじゃ…と思ったら、全6巻と意外にコンパクトですね。まとまった余暇があるときに一気に読みたいと思います。
十三人の刺客は未見です。工藤版・三池版どちらも観てみたい。
「七人の侍」久蔵良いですね。ファンの方々のコメントが熱すぎて面白いです(^^)
剣豪というか剣客ですが『無限の住人』に登場する万次です。
着物の中に、入るわけのない量のわけのわからん武器をたくさん持っていて、それをいっぱい使いこなして戦います。さらに欲しい武器を見つけると奪って自分のものにして、また着物の中にしまい込みます。
おまけに自己治癒能力のある蟲を体内に飼っているので、五体バラバラにでもされない限り不老不死です。
でも、作中もっと強い剣客とばかり戦うので、いっつも苦戦してばっかりだったりします。
横から失礼。後日たぶんお邪魔しますが、取り急ぎ。
私はたとえば『日出処の天子』のような洗練された絵の漫画を好む者で、おそらくlibrosさんの危惧が推測できる者ですが、『無限の住人』はマストですよ。
確かに第一巻~第二巻あたりは堪えづらい要素がいろいろあるんですが、重要登場人物のひとり:乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ)が登場するあたりから俄然面白くなります。そこまで我慢できれば後は大丈夫なはずです。
私自身はたまたま出くわしただけの1話、コミックスでいうと第十三巻 第七十六幕の終盤で槇絵が登場するシーンを見て、遡ってコミックスで追い始めました。現行でいうと『進撃の巨人』のミカサに勝るとも劣らない強力キャラですね。もちろん漫画全体としても相当にプログレッシヴなヴィジョンにあふれた異色時代もの活劇です(巻が進むごとにそうなっていく、ってことですが)。
id:eakumさん、コメントありがとうございます。おおまかな粗筋を見ただけで面白そうだと思ってましたが、さらに背中を押されてしまうと読まねば感が倍増します。
陰惨な場面が完全にダメというのではないのですが、いささか覚悟というか気合が必要です。頑張ります。
(そういえば昨年末に進撃の巨人を一気読みしたら初夢で巨人に貪り喰われました orz)
《後日》を心より楽しみにしております♪
海皇紀の「トゥバン・サノオ」が好きです。
無限の住人の「万次」を挙げている方もいらっしゃいますが、「重さ」が感じられるのは剣士ではなく「剣豪」という風格たるに重要かと思います。
名前でみなが驚く剣豪、態度は優しく、しかし戦えば獣となる。
作者のやりたいままがあふれ出したキャラクターです。
無限の住人が30巻、海皇紀が45巻。それぞれ長大なストーリーですね。
《態度は優しく、しかし戦えば獣となる》主人公、とても格好良いです。
世界設定や他の登場人物たちも独特で、面白そうです。
『剣豪将軍義輝』や『ふたり道三』の宮本昌孝が生み出した魔羅賀(まらが)平助、人呼んで陣借り平助を推します。
以下、文庫の紹介文引用。
将軍足利義輝より百万石に値すると激賞された、天下無双の武人、魔羅賀平助。刃渡り四尺の大太刀と傘鎗という武器を携える彼を、人は「陣借り平助」と呼ぶ。桶狭間、川中島など天下に聞こえる戦いで第一の大手柄を挙げたという強者だが、白米が大好物で女子には弱い。愛馬・丹楓とともに諸国放浪を続け、多くの大名たちに請われても仕えず、気が向いたときにだけ劣勢の陣に味方していた。
私欲無く権威にも阿ずどこにも仕えず、常に強きを挫き弱きを助ける。
その性格は爽やかして明るく、いざ戦えば負け知らず。名のある戦国大名はみな彼に一目を置くほど。
と出来過ぎなくらいのスーパーヒーローですね。弱点は女子供くらいか。
小説(連作短編集)では魔羅賀平助が旅先で会った人物絡みで戦の陣借りしたり、お家騒動などに巻き込まれたりしてゆく。
それも有名どころの大名からマイナーな武将とか姫まで登場して、様々な趣向ながら史実に沿って陰で平助が力添えしていたという形で描いているのが歴史好きとしてはたまりません。まったくの創作話もありますけど。
シリーズ三作出ていますが、徐々に戦いそのものよりも、歴史のこぼれ話や人情ものに傾いてしまっているのがやや残念か。まぁ強すぎる主人公の宿命ですかね
その巨体の割には涼しげな容貌、そして名馬・丹楓に乗った姿はどうしても自分の脳内では漫画『花の慶次』の前田慶次がイメージされてしまうのです。
お久し振りです。読書家のgoldwellさんが直々にご指南くださるなんて光栄です。
宮本昌孝は初耳です。お恥ずかしい。
魔羅賀平助、まさに魅力的な剣豪ですね。格好良い!ぜひ読んでみたいと思います。
架空の剣豪で熱中して読んでるといえば、佐伯泰英の「居眠り磐音」です。
主人公の坂崎磐音が、事件にかかわりながらだんだんと強くなっていくのですけど、
人格おだやか、直心影流の道場でその腕を見込まれるほどの使い手として登場します。
といっても、剣術の見所を盛りだくさんにしているだけでなく
その人格と腕でまわりの事件を解決してゆくところ、人情味溢れる場面がなにより心ひかれます。
磐音のいた藩や、幕府との絡みもあり、また長く続いているだけに、磐音だけでなく、同僚や弟子の活躍ももりだくさんです。
ちょっと長くて現在45巻にまでなっておりますが、まだ話は続いています。
著者の話だと50巻までは書きたいとか。
“ちょっと長くて45巻”って(笑)。
そういえば私がよく行く書店で佐伯泰英チェックリストを配布してます。
佐伯泰英って長いシリーズばっかりってイメージがあって、どこから手を付けたものやらと思ってました。まずはお薦めの居眠り磐音から読んでみます。
隆慶一郎作品は既に上がっていますが、お題(架空・強い・刀剣使い)からは以下の二人の方を推します。
一人目は、松永誠一郎(「吉原御免状」「かくれさと苦界行」)。宮本武蔵から二天一流を学び、柳生の技をも身につけた剣士です。敵は裏柳生、味方には中国の擲研術などが出てきます。これに吉原の成立、影武者徳川家康の設定、貴種流離譚、"道々の輩"などの物語が絡みます。
二人目は鬼麿(「鬼麿斬人剣」)。"試し剣術独特の構えから繰り出されるその長刀は、人も刀も石をも鉄も瞬時に切り裂く""異色のヒーローが繰り広げる斬人剣八番勝負"です。
おまけにもう一人。中国から「十三妹」です。私が読んだのは多分山川惣治の絵物語なのでリンクとは違いますし、30年ほど前ですので詳細は省略。
吉原御免状は舞台でやってたの観そこなっちゃったんですよねー。観たかったなあ。
鬼麿斬人剣も面白そうで読んでみたいです。
隆慶一郎はこの順に読むべし、なんてのはありますでしょうか?
「十三妹」ついに女剣豪が登場しましたか。どんな人物か気になります。
最初のストーリーを優先して、「魅力的な」をセカンドに下げて、「桃太郎」に合わせて選定します。
「宮本伊織」を推します。
彼は武蔵の養子であり、事実上の内弟子です。
技術はあったはずですが、覇気の有り余る親を立てれば控えめにならざるを得ません。
控えめになる=一歩譲るということは剣客にとっては致命的な欠点です。
一方の桃太郎、成り上がること優先でツッパリ兄ちゃん=ヤンキーですね。
この二人の出合いとやりとりを小説風にでっち上げよう・・と思ったのがついさっき。
いや~~、なかなか良いネタが無くて、最近 某お気に入りSF作家の長編小説を大人買いしちゃって、睡眠不足でバイオリズム最悪なんです。
時間切れと言うことで、この件これにて一件落着ぅゥゥーー。
例によって時間がありません。
よって設定だけ。
凸凹コンビの珍道中を想像してください。
最初の出だしはおじいさんおばあさんと別れて旅に出る桃太郎。
伊織の方は、武蔵に強制的に修行の旅に送り出された・・って設定で、街角でちんぴらをからかって遊んでいる桃太郎を見て、伊織の方はちんぴらに仏心を出す・・って感じで始まる。
以降は水戸黄門並みの長編になりそうなのでこの辺りで・・。
ついでに、今私が嵌っているのがこのシリーズ。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%B5%B7%E8%B3%8A1-%E6%9C%9D%E6%97%A5%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%BA-%E7%AC%B9%E6%9C%AC-%E7%A5%90%E4%B8%80/dp/4022739010
現在11巻まで出ていて、以下次号に続く状態。
散々我慢して辛抱堪らず手を出したんだけど、完結までは予想通り長い。
銀河乞食軍団のようにならなければ良いんだけど・・。
うーん、残念でした!またの機会を楽しみにしております。
ミニスカ宇宙海賊ってなんとも凄いタイトル&表紙絵 ですが、レビューを眺めてるとさほど萌え萌えな小説ではないのですね。面白そうです。
ONE PIECEのゾロですね。ありきたりですが。「剣の道を志すと決めたときから命なんてとうに捨ててる」と言って実際ミホークとの戦いで短剣を刺されて引かないんです。「なぜ引かぬ。死にたいのか」と聞かれて敗北するくらいなら死を選ぶと。かっこいい。
かっこいいシーンはもう一つしか思い浮かばないんだけど、船長の首がかかってるときに、代わりの俺の首で我慢してくれ。いずれ世界一の剣豪になる首と思えば安くないだろうと。そしたらもう一人の仲間が同じように首を差し出すと言うんです。そこで刀のつかで殴って倒れさせ、自分の命を捧げるんですね。
まぁここぞというときのセリフがかっこいいのと、戦闘シーンが見応えあるところが好きな理由ですね。
うむうむ、なかなかいい感じです(^^)わくわく!
かっこいいシーンがこれひとつとはとても思えません。
だからこそ人気があるんですよね。
≪ここぞというときのセリフがかっこいい≫のをぜひ教えてください。
色々と考えていたら、訳が分からなくなってしまいました。
完全な創作の人物も もちろんいますが、実在はしたらしいが詳細ははっきりしないとか、定番のイメージはあるものの作者の創作をたっぷり盛ったものとか。
よく題材にされる人物でも、あの人が書いた誰それは魅力的だとか。
訳が分からなくなったので、しこたま飲んで、雰囲気で二つ選んでみました。
いきなりですが、名前が思い出せません。
上記に含まれている「松柏折る」の、薩摩は示現流の剣士です。
剣豪小説での剣の流派では、一刀流、もしくは新陰流がメジャーどころでしょうか。
時代を経て洗練されていった他の流派と違い、攻めの太刀に特化した示現流。
示顕流の組太刀に攻め太刀はあるが、防ぎ太刀はない。朝に三千回、夕に八千回の立木打ちの修練により、攻撃を連続して敵の反撃を許さない太刀筋を身につける。
八双の構えから繰り出される、反撃の隙を与えぬ剛の剣。
「チェストー!」
因みにぼくはこっちで読みました。
薩摩隼人ではなかった気がします。
もうひとつは、コミックから。
我間乱~GAMARAN~(22)<完> (少年マガジンコミックス)
大亀流という流派の少年が、化け物じみて強い父に立ち向かっていくという、どこかで聞いたようなお話(チャンピオンは読んでません)。
それなりにストーリーはあるものの、八割方が立会いの場面のチャンバラ漫画。
チャンバラ漫画というと「るろうに」の方がメジャーでしょうが、秘剣の書きっぷりについては こちらの方が二段ほど上です。
太刀筋とか、立ち回りの際の力の入り具合とか、剣豪小説のロジックをそのまま漫画に持ち込んだような描写が非常に悦に入ります。
実は未だにマガジンは買い続けているのですが一年以上溜めていたりするので、まだ半分しか読んでなかったりします(連載は終了してる)。
↓とかで、試し読みできます。
http://kc.kodansha.co.jp/previously/list.php/1000004768
以下、雑書きです。
「用心棒」や「椿三十郎」が世に出たときには、まだ生を受けていなかった ぼくが最初に剣を意識したのは、これだった。
「変移抜刀霞斬り」
そう、「忍風カムイ外伝」だ。
追っ手との対決。
草むらを低い姿勢で疾駆するカムイ。
追っ手もまた剣を構えてカムイに向かって疾走する。
背に短めの忍者刀を差したカムイは、まだ抜刀していない。
独特の体さばきで相手を幻惑しながら
すれ違いざまに抜いた刀で脇腹を掻っ捌かれ、大写しのカムイの肩越しでどさりと崩れ落ちる追っ手。
「見たか、変移抜刀霞切り」
技を決めるタイミングで、その名前を口にするのは、このアニメが先駆けだったのではないかと思う。
当時のぼくは「ヘンイバットー」とかの意味なんてさっぱり分からなかったけれど、とにかく なんてかっこ良いのだろうと、それこそ一撃でやられてしまった。
抜け忍という特殊な立ち位置、片端やきちがいといったタブー、言葉少な目な渋い声 ――― もちろん、サンダーバードも好きだ。
今の世で言うと、厨二病とかDQNと言われるやつだろうか。
拭いた鼻水で袖口がカピカピにてかった いつものジャージで、教室の箒を振り回していたガキんちょの時代だ。
こんな調子では、7日の期限では書ききれないと挫折しました。
仮面ライダーは戦闘員の剣を奪うのではなく自前の剣を持つようになり、一方では巨大ロボットが剣戟を振るうようになり、ほどなくして必殺技を名を叫びながら決める、というようなパターンが確立されていきました。
そんな中、青年期に入って出会ったのがこれです。
確か、近所のコンビニに置いてあったんだったと思います。
これ以前から石川賢には魅了されていたぼくですが、こいつにもやられました。
子連れ狼などで、なんとなくは柳生の名は知っていましたが、これで十兵衛かっく良いとなって、原作に行って、しばらく経ってから映画を見て、というようなルートをたどりました。
仕事を始めてから すぐ、長期出張という名の人身御供の役を仰せつかり、週に一度は神戸を往復、たまには週末を一人で神戸で過ごす、という生活をしばらく続けました。
スマホやタブレットなんかない時代ですから、片道三時間の道程は もっぱら読書です。
神戸での週末も、とにかく暇だった。
あそこは女の子と行かないと、本当に遊ぶ場所が少ない。
神田で途中下車して本を買い込んでから向かったり、三宮駅の近くの古書店で帰りの分を買い込んだり。
特に、新開地から高速神戸へと続く地下街にあった古書店とかによく行きました。
汚い本が多いんですけど、とにかく安いし古い本もいっぱいあった。
つまんでしか読んでなかったウルフガイシリーズや帝都大戦も全部そろったし、食わず嫌いだったペリーローダンも 40 までは読んだ。
眠狂四郎や宮本武蔵(吉川英治の)も読んだのはそのとき。一刀流や新陰流なんかもたっぷりと読みました。
どの本か全然覚えていないんですけど、新陰流のどれかの太刀(極意之太刀のどれかだと思うのだけれど)を題材にした短編があって、それがえらくかっこ良かった記憶があるのですけれど、そのかっこ良かったイメージ以外、何にも覚えてません (^^ゞ
雰囲気だけは伝わってくるけど太刀筋の描写なんかがふわっとしてる柴錬ではなかったはず。
太刀筋の描写がイメージとしてわくような感じだったので、津本陽だったかもという気もするのですが、著作リストを見てもさっぱりです。
これがあったので、「松柏折る」を思い出しました。
ぼくが読んだのは「人斬り剣奥儀」ではなく、縄田一男編の「秘剣、豪剣、魔剣」の方でしたが(これはメモってあるからはっきりしてる)。
○○流 △△の太刀とか、秘剣□□ とか、本当にしびれます。
新陰流の無刀取りなんかも色々な方が書かれてますが、はっきりと太刀筋(?)が書かれていたのは隆慶一郎の「柳生非情剣」だったか。
藤沢周平を読むのはもっと後になるのですが、隠し剣シリーズなんか、もろにツボでした。
円月殺法でよく言われる邪剣と言われるやつも好みです。
邪剣と蔑まれつつも とにかく下段を攻め込むのに固執した剣士を題材にした短編があったのですが、こちらもさっぱり覚えてない。
既読リストを見ても思い出せないし、検索してもさっぱり。
「下段異聞録」じゃないのははっきりしているのですが。
邪剣というのではありませんが、戦乱が終わり気軽に刀を抜くこともできなくなった太平の世に、道場剣法ではなく人を切るための研鑽についての工夫を凝らした設定もあります。
既出の鬼麿斬人剣では、刀鍛冶が切れ味を試すために死体の胴切りをするための技が剣技になっているんでしたか。
柴田錬三郎の御家人斬九郎では、切腹の介錯をアルバイトにして腕を磨いてたんだったか(もともと強かった、って設定だったかな)。
だらだら書いててもキリがないので、ビジュアルな方の剣の達人をいくつか紹介して、終わりにします。
サンデーは「常住戦陣!!ムシブギョー」の主人公 月島仁兵衛。
剣術という意味ではマンガチックなトンデモ剣法なのですが、相手は虫の化け物。
絵も荒削りではあるのですが、一本気で猪突猛進なサムライの勢いそのままの画風が、意外と心地よいです。というか、グイグイ読める。
こちらで試し読みができます。
http://websunday.net/musibugyo/
有名すぎるから誰も書かないんですかねー、腐海辺境一の剣士 ユパ。
こと剣術の世界では、ジジイが強い。
寄る年波で衰え行く肉体を感じさせない、卓越した剣技。
「双方動くな!動けば王蟲の殻より削りだしたこの剣が、セラミック装甲も貫くぞ!」
まだ物語は続いている「ベルセルク」のガッツ。
丸太のような腕で幅広の長大な剣を片手で軽々と振り回し、人間だけではなく魔のものからも恐れられる存在。
圧倒的な強さです(グリフィスには負けちゃうけど)。
ぼくはテレビアニメでしか見てないんで、細かいところまでは分かってないですが、複雑な運命にもてあそばれ、ねじくれた精神がまた良い感じです。
最後は、「ジョジョの奇妙な冒険」から、ジャン・ピエール・ポルナレフ、というか、シルバーチャリオッツ。
ストーリーの中ではおっちょこちょいポジションですが、数いるスタンド遣いの中でも、相当に強いはず。
その強さを存分に発揮しているのは、妹の敵であるハングドマンを操る両手右手の男 J・ガイルとの戦いと、クライマックス直前でのヴァニラアイスが操るスタンド クリームとの一戦。
今、ちょうどアニメで第三部 スターダストクルセイダーズをやっています。
アニメでは、第一部、二部に比べると、ちょっと漫画に寄せた感じの第三部ですが、深夜アニメではあまり見かけないクォリティーの高さは変わっていません。
多分、三~四週後がハングドマンとの戦いのはずなので、もし観ていないようでしたら是非。
# だらだらとすいませんです m(_ _)m
我間乱では、弓の達人との対決もあります。
ようこそ回答欄へお越しくださいました。
a-kuma3さんの酔中夜話を拝読していると、こちらも酩酊しそうです(*^_^*)
剣豪や剣の達人って、昔も今もオトコノコゴコロをくすぐるのだなあ、と感心しています。
白土三平がなかなか挙がらないのは意外だなあと思ってました。あと山田風太郎とか。
忍者と剣の達人ってイメージが結びつきにくいのでしょうか。
そのほかいろんなタイプの剣の達人を紹介してくださってありがとうございます。
ますます、剣豪かどうかの境目がわからなくなってきました。
辺境一の剣士”ユパ様”はいかがでしょうか。
登場シーンの数秒で、ユパ様が異常に強いことと、怒りに燃えたナウシカが手を付けられないほどの手練れであること、の両方を描いてしまう宮崎演出。さすがです。
ユパ様、かっこええ。
剣豪というより、剣士の方が似合ってるようです。
ユパさま人気者ですね。ナウシカを制止する場面は実に素敵でした。
ナウシカと入れ違いにペジテの船に飛び乗ってくるところも凄かった。
我間乱では、弓の達人との対決もあります。
2014/05/19 00:19:29ようこそ回答欄へお越しくださいました。
2014/05/19 19:46:34a-kuma3さんの酔中夜話を拝読していると、こちらも酩酊しそうです(*^_^*)
剣豪や剣の達人って、昔も今もオトコノコゴコロをくすぐるのだなあ、と感心しています。
白土三平がなかなか挙がらないのは意外だなあと思ってました。あと山田風太郎とか。
忍者と剣の達人ってイメージが結びつきにくいのでしょうか。
そのほかいろんなタイプの剣の達人を紹介してくださってありがとうございます。
ますます、剣豪かどうかの境目がわからなくなってきました。