「トリムマーク」と「トンボ」は機能としてどう違うのですか?
トンボはある特定あるいは選択された複数のオブジェクトの外側にいわゆるトンボマークを「表示」することが可能です。
ただし、一つの書類に対し一つのトンボしか作成する事ができません。
一方、トリムマークはではそれ自体がレジストレーションカラーのオブジェクトとして「配置」されるので移動はもちろん、複数のトリムマークを一つの書類のなかで作成します。
よく印刷屋さんで「トンボでなくトリムマーク」といわれるのは、表示されるトンボでは正確なサイズがわかりづらく、オブジェクトであるトリムマークなら扱いが用意であるために、業界的にいわゆる「トンボ」を付ける場合「トンボ機能」ではなく「トリムマークを作る」ことが標準となっています。
では、なぜイラストレーターに「トンボ機能」があるのかですがよくわかりません。
●加工、修正が可能な状態で「(いわゆる)トンボ」を生成するのがトリムマークであるのに対して、「トンボ」は決まった形が形成され、加工も移動もできないところが大きく違います。
●実際の現場では、トンボを使用することはまずありません。どこの印刷屋さんでも「トンボは不可、トリムマークを付けてくれ」と言われます。
●ただ、混乱しやすいのは、あまりにも「トンボ不可」が常識化してしまっているので、トリムマークそのものを「トンボ」ということが、多々あることです。
●断定してしまうと、少なくとも国内では「トンボ」といえば「トリムマーク」を指し、[オブジェクト]の[トンボ]を使うことはないので、その存在を無視してもかまいません。
●さて、「トリムマーク」ですが、選択したオブジェクト(パスによるオブジェクト)を内接する直線パスの定規格集合体であるといえるでしょう。
●色分解を行った際に、各色版共通して同じ位置にある必要上から、トリムマークの色そのものはスミ(黒)でなく、レジストレーションという特殊指定になっています。見た目がまるで同じだから、などと考えて、トリムマーク(トンボ)を自分で作ってはいけません(笑)。
●また、トリムマークを生成するオブジェクトは、基本的に線の太さが0である必要があります。トリムマークは生成されるときに、元のオブジェクトの中央でなく、外側を基準にとるからです。
トリムマークを生成するときには、元オブジェクトの線の太さが0であることを意識するようにしましょう。
http://www.google.com/search?hl=ja&client=safari&rls=ja-jp&q...トンボは使用しない&btnG=Google+検索&lr=
(URLはほぼダミーです)
役割や印刷の入校時Nフ問題は上のお二方が詳しく書いてくださったので省きます。
単純に使い方では
・「トリムマーク」はオブジェクト
・「トンボ」は切り抜き用の目安
というでイイと思います。
Photoshop書き出しや、IllustratorでEPSに保存したファイルをPhotoshopなどで読み込む場合、トリムマークは他のオブジェクト同様パーツとしてラスタライズされますが、トンボの場合はその内側に納められたオブジェクトを擬似的にマスクします。
例えばCMなどのパーツを作る場合、背景を大まかに作って640px×480px(225.778 mm×169.333 mm)のボックスから「トンボ」した場合、Photoshopなどに持っていくと640px×480pxでピッタリにマスクされ便利です。
アイコンや定型物の作成にも使えます。
まぁマスクとあまり代わらないのですが、出力にはトンボが見えて欲しいけどPhotoshopに渡すときはマスクになる、という超局地的使用法が可能と言うことです、はい。
http://www.hogehoge.com/(ダミーです)
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