21世紀末。
世界各地の海底の国は地上の民による破壊に対し、幾度となく生存の危機に追いやられていた。
大規模な核実験、温暖化による海温・海流の変化、タンカー沈没等の重油流出、工業による汚染など挙げたらキリが無い。
本格的な破壊がはじまってから200年が経とうという頃になって、海底の国々は本格的に団結し、地上の民に反撃を行うことにした。
しかし軍事力・技術力は地上に勝るわけもなく、
第一、海底の生物達は水から出ることは出来ない。
そこで彼らは遠隔操作できる広範囲兵器を用いたゲリラ戦を計画する。
その計画の核となるのが海底国西欧基地が開発した毒ガス兵器だった。
先の世界大戦で地上各国が使用し、大量に海に放棄した毒ガス弾等を利用し、
彼らは小型の箱のようなガス兵器を作り出した。
すぐさまそれは海底各国に輸出され、時を合わせて地上各国の沿岸に配置した。
遅効性・即効性のガスを混合して用いたために、地上では情報のずれが生じ、
また中にガスではなくパールやサザエ等様々な海の幸を入れた、いわば「ダミー」も発展途上の地域に効果的に配置したため地上は一時パニックに襲われる。これをきっかけに地上各地で紛争や内乱が拡大した。
また海底総司令部はすべての海底住民に小さいカプセルを渡した。中にはこれまた毒がはいっており、万一地上の民に捕獲されたならこれを飲め、と徹底する。「奴等は我々を捕虜にはしない。皆解体されるんだぞ。」それが事実だと知っている海底の民はそれを遵守し、地上はまたも打撃を受けた。しかし地上側からすれば何が起こっているのかわからない。環境破壊もここまできたか、という感じだった。
そして極めつけに、海底軍は地上から人間を拉致することを計画する。これには賛否両論あったが、度重なる作戦の成功で発言力をつけてきた右翼がこれを強くプッシュした。拉致された人間には海底国の存在がばれてしまう。これが左翼の反対理由だったが、現在海底にある居住地から離れた場所に即席の建物を作り、それに地上の民を軟禁すること、海底国の存在は絶対に知らせないことの二点を条件に計画は実行に移された。
これも各地で同時期に行われ、また長期軟禁に地上の民が耐えられるように毎日決死の歓迎会が行われた。
そしていよいよ地上の民が帰る頃になってきた。地上の民に先のガス兵器の改良版を手渡す。これは以前のものと中身は変わっていないが見た目は歴然としている。各地域の特色に合わせた包装がしてあり見た目は贈り物と呼ぶにふさわしい。
渡す際に、海底の民はこう付け加えた。
ぜひ、みなさまでご一緒にお開け下さい。
(テンションで書いてしまいました。皆様補足・改定など御勝手にお願いします。)
21世紀末。
世界各地の海底の国は地上の民による破壊に対し、幾度となく生存の危機に追いやられていた。
大規模な核実験、温暖化による海温・海流の変化、タンカー沈没等の重油流出、工業による汚染など挙げたらキリが無い。
本格的な破壊がはじまってから200年が経とうという頃になって、海底の国々は本格的に団結し、地上の民に反撃を行うことにした。
しかし軍事力・技術力は地上に勝るわけもなく、
第一、海底の生物達は水から出ることは出来ない。
そこで彼らは遠隔操作できる広範囲兵器を用いたゲリラ戦を計画する。
その計画の核となるのが海底国西欧基地が開発した毒ガス兵器だった。
先の世界大戦で地上各国が使用し、大量に海に放棄した毒ガス弾等を利用し、
彼らは小型の箱のようなガス兵器を作り出した。
すぐさまそれは海底各国に輸出され、時を合わせて地上各国の沿岸に配置した。
遅効性・即効性のガスを混合して用いたために、地上では情報のずれが生じ、
また中にガスではなくパールやサザエ等様々な海の幸を入れた、いわば「ダミー」も発展途上の地域に効果的に配置したため地上は一時パニックに襲われる。これをきっかけに地上各地で紛争や内乱が拡大した。
また海底総司令部はすべての海底住民に小さいカプセルを渡した。中にはこれまた毒がはいっており、万一地上の民に捕獲されたならこれを飲め、と徹底する。「奴等は我々を捕虜にはしない。皆解体されるんだぞ。」それが事実だと知っている海底の民はそれを遵守し、地上はまたも打撃を受けた。しかし地上側からすれば何が起こっているのかわからない。環境破壊もここまできたか、という感じだった。
そして極めつけに、海底軍は地上から人間を拉致することを計画する。これには賛否両論あったが、度重なる作戦の成功で発言力をつけてきた右翼がこれを強くプッシュした。拉致された人間には海底国の存在がばれてしまう。これが左翼の反対理由だったが、現在海底にある居住地から離れた場所に即席の建物を作り、それに地上の民を軟禁すること、海底国の存在は絶対に知らせないことの二点を条件に計画は実行に移された。
これも各地で同時期に行われ、また長期軟禁に地上の民が耐えられるように毎日決死の歓迎会が行われた。
そしていよいよ地上の民が帰る頃になってきた。地上の民に先のガス兵器の改良版を手渡す。これは以前のものと中身は変わっていないが見た目は歴然としている。各地域の特色に合わせた包装がしてあり見た目は贈り物と呼ぶにふさわしい。
渡す際に、海底の民はこう付け加えた。
ぜひ、みなさまでご一緒にお開け下さい。
(テンションで書いてしまいました。皆様補足・改定など御勝手にお願いします。)