『つまり！ベストコンディションだ！』

阿良々木暦と阿良々木火憐。兄と妹。兄妹喧嘩のハジマリハジマリ。



地面がひび割れたり、鉄がへこんだり、橋が崩壊したり、まるでスーパーサイヤ人の戦闘(笑)
阿良々木くんは吸血鬼性を高めていないはずだからこりゃ確かに死んでいてもおかしくない＾＾；；



『・・・拳が痛いから、もう殴るのはやめる！』

足技に移行した火憐。ここです！ここが原作で読んだときイメージ出来なかったところ。

《火憐は先程鎌のように使った長い脚を今度は鋏のように使って、僕の頭部を挟み込んできた。》
《火憐は空中で、左右に伸ばした両腕をスクリューのように思い切り回転させて――その勢いで全身をねじって、ぎゅるりと反転させた。そのツイストは――僕を地面から引っこ抜く。》



なるほど。そうかそうか、手を地面に着ける動作がイメージから抜けていたんだ。
それにしても足でやる投げ技ってすごいな。



『自己犠牲じゃない、自己満足に甘んじる覚悟がないのなら、
正義などと大仰な言葉を口にするな。不愉快だ。』

たしなめる時は高い位置で、



『迷惑はずっとかけられてる。ただし、悪いなんて一言も言っていない。』

しかし優しい言葉をかけるときは同じ高さの場所に立つ阿良々木くん。
厳しいことも言うけれど、それでも僕はお前の味方だという思いが伝わってくる。



『にいひゃん恥ずかしいよぉ・・・』



『恥ずかしい事あるか。近親相姦大歓迎だぜ』

近親相姦は伏線として、阿良々木くんが火憐をくんかくんかしているようにしか見えないｗｗ



『よろしい。分かった。もう中学生をたぶらかすのはやめよう。』

夕暮れのデパートの屋上でスーツをなびかせて背を向け佇む姿は格好良かった・・・のに。あっさり手を引いた貝木。洋服のテナントだったり吹き抜けだったりデパートの内部のカットがいくつか差し込まれているシーンがありましたけど、それは時間経過の演出で、この間に貝木は阿良々木くんとガハラさんの話を聞いたということになっているようですね。それにしても仕方のないことですけどあっという間だったのでやけにあっさりしている感が否めませんでした。貝木が言うように劇的なことを期待してはならないんですかね？



『・・・・・どうせ、それも嘘でしょう』

不吉の象徴、たくさんのカラス。貝木の言葉は全て嘘に聞こえますね。火憐の病は放っておいても数日で治るというのは本当のよう、ガハラさんに乱暴しようとした男が死んだというのは偽り？ガハラさんが貝木に惚れていたというのは・・・果たして・・・・・。それにしても戦隊ヒーローって正義の味方の癖に複数人で悪をボコボコにするとか卑怯ですよね。



『過去に対してけじめをつけた。そのつもりよ。褒めて』

第6話の伏線。ガハラさんのお願い。それは阿良々木くんに褒めて貰うこと。かと思いきや、



『今夜は私に優しくしなさい』

”優しくして貰うこと”だったのでした。デレたガハラさん可愛いなー
確かにこのお願いは事前に言っておくのは恥ずかしいよね＾＾


―後日談というか、今回のオチ―

『・・・・・正義の味方ごっこも大概にしろよ』



『ごっこじゃなくて正義の味方だよ、兄ちゃん』
『正義の味方じゃなくて正義そのものだよ、お兄ちゃん』

『『行ってきます』』



(僕の自慢の妹達。偽物ゆえに、きっと何よりも本物に近い彼女達。
ファイヤーシスターズは火のついた花火のような勢いで、出撃していったのだった。)

―かれんビーEND／NEXTつきひフェニックス―
7話構成でアニメ化された「偽物語(上) かれんビー」。確かにストーリーだけを追って見ると間延びしてテンポが悪く感じますが、雑談を楽しむことが出来ればそれは気になりません。「化物語」のヒロイン総出演というファンサービス要素満点の原作なので、その点を全てカットすれば、囲い火蜂にまつわる事件の核心だけをアニメ化したならば3～4話で構成できたのかも知れません。でもしかしそれだと原作が死んでしまい、「偽物語」が「偽物語」でなくなってしまいます。これでも意外と多くのやり取りがカットされているんですよ。削れる限界まで削り、「偽物語」が「偽物語」として成立するギリギリのラインを見極めた結果、それが7話構成だったのでしょう。次回からはつきひフェニックスが始まります。原作はかれんビーと同じくらいのページ数ですけどこちらは4話構成。さて一体どのような形でまとめられるのでしょう。

・・・・・最後の笑い声はなんだったんだろう？不気味だった。

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