この春のスミレのトリを飾るのは、やはりこれでしょう。
何とかスミレではなく、ただの「スミレ」といったらこの花です。
スミレの中では特に色が濃く、緑の野原でよく目立ちます。
葉も花も立ち上がって、しゃんとして姿勢がいいですね。
柄に翼のあるヘラ状の葉が特徴で、これも見分けやすいのではないかと思います。
ちょっと前に載せたアリアケスミレも似たような葉ですが~。
紫色のスミレはアメリカスミレサイシンの方を多く見かけます。
本家(?)スミレはあまり多くは見かけません。
【写真】
スミレ(菫) スミレ科
雑木林の更新のため、すっかり刈り取られた尾根道にぽつんと咲いていました。
花の時期は遅いほうですが、この場所は陽当たりがよかったせいか早い時期に咲いていました。
カメラ機種名 Canon EOS 40D
撮影日時 2009/04/12 13:22:23
Tv 1/800
Av 3.5
ISO感度 100
レンズ EF-S60mm f/2.8 Macro USM
スミレといえば、気になるのは狭山丘陵南側の日野出の谷戸の群生地です。
昨年は工事の際の残土と思われる土が群生地に撒かれていて愕然としたのですが・・
今年行ってみたら、腐りかかっていた木製の柵が新しく付け替えられていました。
昨年のスミレは腐りかかった柵の真下で撮ったのですが、今年はものの見事に掘り返されてしまっていて、スミレの確認はゼロでした。
周囲も探したものの、見つかったのはタチツボスミレがわずかに咲いていただけ・・
ちょっと時期が早めだったのかもしれませんけど、特徴的な葉を見逃すことはありません。
それにしても、この柵は何のためにあるんでしょう。
別に、仕切るべきものも何もないように思えます。
時間があったらまた今月中に訪れて観察してみようと思っています。
アリアケスミレの咲く原っぱで、草に埋もれて咲いていました。
こちらのスミレは花弁に丸みがあって、上の写真のとは違った雰囲気です。
腰を下ろして草むらを透かしてみると、そこかしこに紫色の花を見つけることができます。
立っているのと腰を落としたのでは、見える景色が意外なくらい違います。