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2006/11/16
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映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作。
子ども達が読みたがったので、早速借りてきました。
あらすじは昨日、DVD版の方で書いたのでそちらをご参照ください。
(毎度ながら不親切★)

借りてきたのはいいけど…結構長いな。それにフリガナが一部だけ。
うーん、たぶんお兄ちゃんでも読み切らないかも(長文苦手だし)。
一緒にフィルムブックも借りてきて正解です。
(フィルムブックと言っても、映画の写真は使ってるけど
文章は原作の簡易版みたい)

で、今回は原作と映画の違いを超ネタバレでご紹介。
ネタバレが嫌な人は、以下は読まない方が賢明かと。

まず違うのは、工場主の名前。
映画(吹替)は「ウォンカ」だけど原作は「ワンカ」、ウィリー・ワンカ。
まぁ大した違いじゃありませんが、今回は一応原作のご紹介なので
私も「ワンカ」と表記します。
そのワンカさん、原作では「なんと小さい人!」と表現されてる。
服装は大体映画のあの格好なんだけど、原作のワンカ氏、
あごには「キチンと刈り込んださきっちょの尖った黒いひげ」、
手には「美しい金の冠のついた」ステッキ。映画のステッキは
柄が黒白縞の丸形、棒の部分は小粒のお菓子が詰まってます。
目がキラキラ輝いて、油断なくあちらこちらに耳をそばだててる様子は、
ジョニー・デップが上手く表現してましたね♪
原作ではそれを、「公園からやって来た、頭のいいリスの親分」
例えられています。

ワンカさんといえば、映画ではチョコレート工場を始めた動機が
描かれていましたね。歯科医の父親との葛藤。
原作では全く出てきません。ワンカにそういう人間味はありません。
とにかくスゴくて、キレ者で、変わった人。
映画ラストで、最初はチャーリーの家族を嫌がる。あれもナシ。
原作は空飛んでチャーリーの家に来たら、とっとと祖父母のベッドを
エレベーターに乗せ、工場に連れていってしまいます。 
どちらが良いかは人それぞれでしょうけど、原作者のブラック性と
ユーモアを考慮した場合、映画のエピソードは私にはちょい蛇足かな。  

主人公チャーリーについても触れなくては。
映画のチャーリーは拾ったお金でチョコを買い、金のチケットを当てます。
が、「工場へ行かずに、これを売ればお金になる」と言い出す。
原作にはこんな「いい子」はいません(笑)
誕生日の後ますます貧しくなった一家、キャベツのスープも具は減り
どんどん薄くなり、とにかくチャーリー達は飢えている!!
お金を拾った瞬間、パッと頭に浮かんだのは「食べるもの」
チケットのことなんかほとんど忘れ、まず1枚、チョコを買って
自分で食べようと思います。で、ガツガツと実行。
「おつりはお母さんにあげよう」とは思うけど、チョコの誘惑には勝てず、
さらにもう1枚…子どもらしいじゃありませんか!

拾ったお金を届けずネコババしたことへの非難はあるでしょうが、
原作では、家族が、育ち盛りのチャーリーに自分の分を分けようとしても、
チャーリーはそれを拒む優しさを持っている。だからこそ、
家族もチャーリーを愛し、「いい子だよ」と言う。
そして、チャーリーが拾ったお金を使ったのは、「飢えて飢えて」
痩せこけて、どうしても食べ物が欲しかったからこそ。
この辺が映画では描ききれておらず、残念だったなぁと思います。
         
ところで、拾ったお金。原作では「半クラウン銀貨」となってます。
銀貨?コイン…だよね?映画は紙幣でしたね。
わかりやすいように、かな?ま、小さいことですが。

細かい違いと言えば、ウンパ・ルンパの歌。
もちろん原作でも歌ってますが、ワンカさんの解説にちゃんと
「ひっきりなしに歌をでっちあげる」と入ってます。
映画ではオーガスタス(おデブちゃん)がパイプに吸い上げられた時、
突然ウンパ・ルンパがオーガスタスの名前入りの歌を歌い出し、
子ども達が「どうして名前入りなの?最初からこうなるって
わかってたみたい!」と不審がります。

あと、付添の大人。映画では一人だけになってますが、原作では
一人または二人。なので、チャーリー以外の子ども達は両親そろって
工場内に付き添ってきています。ま、これは台本の都合かな?

他にも色々「あっちにはあってこっちにはない」箇所はありますが、
キリがないので、興味のある方はぜひご自身でお確かめください。

映像で見られて良かったと思うのは、インドのチョコレート城。
はぁー、想像以上、降ってくるとこ(笑)これは大画面で観たかった!
原作はイラスト含めてたった3ページなんですよ。
余談ですが、ウチの子達、「チャーリーとチョコレート工場」を
「チョコレート城」と呼び間違えます。そりゃゾロリだっての!

そうそう、フィルムブックについてもちょこっと。
大筋は原作をなぞってあるのですが、全然違うのは子ども達の名前。
オーガスタス・グループ(食いしん坊のおデブ)はオーガスタス・
ブクブトリー。
ベルーカ・サルト(大金持ちのワガママ娘)はイボダラーケ・
ショッパー。
バイオレット・ボールガード(ガムかみ続け娘)は
バイオレット・アゴストロング。
マイク・テービー(テレビ狂)はマイク・テレヴィズキー。
主人公チャーリー・バケットはチャーリー・バケツ…。
それぞれの特徴を表したいのはわかりますが、これはサービス過剰では
なかろうかと。こういうお節介な遊び心は、個人的にあまり
好きではありません(子どもも混乱しそうだし)。
ダールさん(原作者)みたいな遊び心は好きなんだけどねぇ。

チョコレート工場の秘密 著者:ロアルド・ダール 訳/田村隆一
評論社 1972年9月発行

↑こちらは原作・新装版…かな?

↑これがフィルムブック(横向きダ)。柳瀬尚紀/訳


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Last updated  2006/11/16 02:46:17 PM
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