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SOUTH HILL RX3

竜騎士07『皆殺し編』発売直前インタビュー

(緑のタイトルバーをCLICKすると各ページに飛びます) 編集・管理:南丘蒼梧 HP「SOUTH HILL」 

・「ひぐらしのく頃に」(漫画・小説・イラスト)『macoji arcive』(作:macojiさん)
・Fateオリジナルショートストーリー(小説)3「普遍絵画(仮)」須田 伸;作

・「ひぐらしのく頃に」絵 ・「ひぐらしのく頃に」絵2 ・「ひぐらしのく頃に」ONE DAY

・「ひぐらしのく頃に」SS(小話0)「バレンタイン編」
・「ひぐらしのく頃に」外伝(小説)「祟殺し編」AFTER」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話1)「Heart on FIRE」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話2)「勝利への方程式」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話3)「AKASAKA THE HERO」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話4)「前原圭一ワンマンショー」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話5)『リサさん』
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話6)「YAH! YAH! YAH!」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話7)「園崎年代記」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話8)「正しいバットの使い方」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話9)「KID CUTS」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話10)「WIND BLOOM」
・「ひぐらしのく頃に」SS(小話11)「北条悟史の3年間」

・「発売直前『皆殺し編』を一部先取り紹介!」(テキストのみ)電撃Gマガ 2006年2月号 
・「竜騎士07氏 直撃インタビュー『皆殺し編』」電撃G's magagine 2006年1月号

・「TYPE-MOON」絵 ・「TYPE-MOON」キャラ身体DATA ・「ほか」絵  
・電脳絵本「天使の憂鬱」企画書 

・「月姫」 Short Story(小説)「Project Arga No.2」
・「Fate/hollow ataraxia」 SS(小説)突然:「サドンデス (SUDDEN DEATH) 
・「Fate/hollow ataraxia」 SS2(小説)「RIDE ON ~セイバー馬に乗る」
・「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」SS(小話)『ラクス ボール』
・南丘オリジナルSS(小話)『盗 ~NEXT DISH~』

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電撃G’s magagine 2006年 1月号(P142~144)より

竜騎士07氏がついに沈黙を破る!? 
直撃インタビューで明かす『皆殺し編』


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以下記事をそのまま打ち込み
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シリーズ7作目『皆殺し編』が 発売される冬コミまであと1ヶ月。

次々と謎が明らかにされる解答編も残すところあと2作となり、
これまで謎解きを楽しんできたファンはその内容が気になって仕方がないはず。

そこで『ひぐらし』の生みの親である竜騎士07氏に現在の製作状況を直撃!

気になる『皆殺し』編の内容についても、限界まで突っ込んでみたぞ!
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1.『皆殺し編』ではこれまでに出た
ほとんどの謎が明らかになる。


――本日はよろしくお願いします。

竜騎士07氏(以下 竜):こちらこそ。

でも、『皆殺し編』の話はほとんどできないかもしれませんよ?(笑)

――そこをなんとか!

ではまず、現在(11月10日時点)の制作状況をお聞かせ下さい。


竜:ぶっちゃけて言うとちょっと遅れ気味で……

「どのくらいできてますか?」って聞かれても、明言するのが怖いくらいです。

シナリオはあと2週間……
いや、あと1週間で終わらせるくらいの覚悟でやってますよ。

今回はちょっと終盤でスランプに入って、そこでペースが落ちたもので。

――公式HPの日記にも書かれてましたね。

竜:シナリオを作る時は、まずはアバウトに起承転結の足場を作って、
その上をトントンと飛んでつなげていく感じなんですよ、私の場合。

その足場の距離がある程度あれば、演出的に遊ぶ余地があるんですが……、
でも今回ある部分でその足場がちょっと遠いというか……

すみません、言い訳ですね。早い話が、スランプだったんです。

――そのテキストですけど、『罪滅し編』は 『目明し編』の倍近くの
テキスト量になったと以前うかがいましたが、今回は?


竜:明らかに今回のほうが多いです。

『皆殺し編』以降は人物がオールスターに近いくらい登場して、
彼らがみんなセリフをしゃべるものですから、
同じシーンの進行でも時間がかかるんですよね。

今回はさすがに多くなりすぎたので、最後の『祭囃し編』では
これまでどおりの長さに戻すかもしれません。

――前のインタビューでは、
『皆殺し編』で赤坂さんが出るかも、という話でしたね。


竜:いろんな人が出てくるんですよ。

『皆殺し編』の
”皆”は”みんな出る”という意味
なので、みんなしゃべる。

だから同じことを決める際にも、
圭一だけなら1人で考えて1人で行動するので
テキスト量が少ないんですが、

今回はみんなしゃべってみんなが議論するものだから、
とても量があるんですよ。

ただ、セリフの割合が多いので、
ひょっとすると文章量が多くなるけど、
読むのは楽かもしれないですね。

前作『罪滅し編』は
特にエンターテインメントに特化していたので、
前回よりは少し地味な話になっているとは思いますが。

――『罪滅し編』の特にあのエンディング付近の演出は、
非常に燃えるものがありました。


竜:ありがとうございます。

『罪滅し編』は、特にアクション、というか
エンターテイメイントを意識したところがあったので。

『皆殺し編』はそういった話ではない、かな?

「今まで謎だったものがいきなり堂々と現れる」
というところがあるので、味も素っ気もないくらいです。

――謎が全部明らかになるということですか。

竜:ほとんど明らかになりますね。
こういったタイプの作品では、
あえて答えを書かないことも多いですよね。

でもそういう作品も多すぎる、と思ったので
「じゃ俺は全部書くよ」と思って書き始めたのが
『ひぐらし』なんです。

ただし今回の『皆殺し編』で明らかになる答えは、
”ほとんど”であって”全部”ではありません。

たとえば、犯人の正体は出すけれど
「何でこの人が?」という動機は説明していないとか。

推理モノであるじゃないですか、「犯人はお前だ!」
って言ったあとに犯人が身の上話を始めるとか。

その身の上話に当たる部分が一部抜けてるかもしれないですね。

そのへんは最終話『祭囃し編』に残してあるんです。
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2.『祟殺し編』で選んだものとは
違う選択肢を『皆殺し編』で選ぶ


――『目明し編』が『綿流し編』と、『罪滅し編』が『鬼隠し編』と裏表の関係だったように、
『皆殺し編』も『祟殺し編』と……?


竜:前回が『鬼隠し編』の裏だと思っていただけるのだったら、
今回は『祟殺し編』の裏と言えますね。

ただ『目明し編』ほど完全に表裏一体というわけじゃありません。

『罪滅し編』は”レナと圭一の立ち位置が逆になった”という話でしたが、
『皆殺し編』は”やり方が変わる”という感じです。

つまり、圭一たちは『祟殺し編』で選択肢Aを選んだけど、
今度はBという選択肢を選ぶんだよ、という世界ですね。

物語的には、『罪滅し編』はエンターテイメント性重視だったんです。

『目明し編』は表裏一体の裏、二面構成のストーリーとして楽しんでいただきたかった、
プラス悲恋的な要素を取り入れた作品。

『皆殺し編』はそういう意味で「何処に特徴があるのか?」と聞かれるならば、
『祟殺し編』の”if”の世界が楽しめる、
と答えます。


――『目明し編』の中心人物は魅音と詩音、
『罪滅し編』の中心人物はレナ、
……となると『祟殺し編』の対になる『皆殺し編』の中心人物は
沙都子になるのでしょうか?


竜:確かに『祟殺し編』のヒロインは実質 沙都子でした。

だから近作は沙都子が中心になるという面もありますが、
梨花が何者なのかなど、他にもいろんな要素がありますから。

――話が進むにつれて梨花は謎が増えますね。

竜:今回は「梨花が何者か」が完全に暴かれる話だというのは ほぼ間違いないです。

『皆殺し編』がどんな話か、と聞かれれば、
これまで あまり描かれなかった梨花について、
もっと細かく描く話になると言えるでしょう。

――他に どんなことが描かれるんでしょう。

竜:今回は「圭一の背後をつけてくる、ペタペタという足音の正体」や
「綿流しの夜、祭具殿で富竹さんに聞こえた足音が、圭一に聞こえないのはなぜか」
といった細かい謎にまで、
すべてに説明があるはずです。

ただし、それは衝撃的にかかれるのではなくて、
さも当たり前のように登場するので、
プレイされる方は「え、あれ?」と思うかもしれません。

『皆殺し編』の世界というのはそういう世界で、
みなさんが不思議に思っている、疑問に思っているものが、
当たり前のように そこいらに転がっているんですよ。

いきなり当たり前のように、答えがあるんです。

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3.『罪滅し編』で主人公として
目覚めた圭一の活躍に期待!


――前作ではカットインなどの新演出がありましたが、
今回は何か新要素はありますか?


竜:『罪滅し編』はバトル的な演出に特化してほしい、
とスクリプト担当の八咫桜さんに頼んで、
カットインという演出ができたんです。

でも今回はそんな派手な作品ではないので、
視覚的に新しい演出はないと思います。

――視点の入れ替わりはあるのでしょうか?

竜:今回も視点の入れ替わりはあります。

ただ『罪滅し編』で圭一とレナを対比させた時ほど、
キレイな形ではありません。

もっと気楽にカメラが入れ替わる、という程度のものなので……。

そういう意味では、視点はもちろん入れ替わりますけれど、
『罪滅し編』ほど意味深な視点の分け方ではありません。

――やはり視点の中心は圭一ですか?

竜:そうですね。

ただ、『罪滅し編』で圭一が能動的に行動するようになった時点で、
物語を映すカメラは、圭一に固定ではなくなったんです。

もはや圭一はプレイヤーの代理ではなく、
”前原圭一”という1人の登場人物ですから。

――といいますと……?

竜:圭一は『罪滅し編』の最後で主人公として目覚めて、
「自分がどうにかして惨劇を回避するんだ」という、
自分独自の考えで動くようになっています。

今度は最初からそういう展開になります。

この物語をゲームとして見れば、
プレイヤーと圭一はもう何回も”ゲームオーバー”を迎えているわけですよね。

だから圭一も、主人公としていろいろ学んでいるはずなんですよ。

ただ、『罪滅し編』でまるで奇跡が起こったような描写がありますが、
あれはあくまで「あの時こうしていたら」という”if”の話なんです。

たとえば「前の世界での暗証番号を覚えていて鍵を開けてしまう」
というような魔法は使えないはずです。

そんなことができるとしたら、梨花ぐらいでしょう。

もっとも梨花自身も、そう言っているだけで、確証はありませんが……。

――ちなみに今回、新しく追加される立ち絵はあるのでしょうか?

竜:描きたいですが、時間が……。

まだ約束はできないです……ごめんなさい。

やはり新立ち絵はロマンなので、ぜひ入れたいんですが。

『皆殺し編』というのは”皆”というだけあって、
オールスター競演というのがひとつのテーマなんです。

今まで立ち絵がなかった脇役にも、追加したいと思ってるんですよね。

亀田君とか圭一の父親とか。

――では最後の質問です。

『皆殺し編』の見どころを ひと言で言うと なんでしょう?


竜:言いにくいですねー(笑)。

とにかく始まって最初の30分くらいで、
駆け足で大変なことになります。

「え、何もうメチャクチャじゃん」みたいな世界観から始まる。

なんて言うんでしょう、
クイズで言えば正解のページ、
雑誌で言えば袋とじを開いたような世界なんですよ。

うーん、まだ言えないことが多いです(笑)。

これはとても言いづらいです。

――プレイして実際に驚いてほしいと?

竜:ええ。

こんなことがあるから構えててください、
と言うと身構えられて驚いてもらえませんから。

レナの眼の色が変わるのと同じで、
何も予想しないでくれているほうが、
みんな驚いてくれると思うんですよ。

――なるほど……、
では実際のゲームを期待しています!

本日はありがとうございます。



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竜騎士07氏コメント ここに注目 1

『祟殺し編』をプレイバック

 シリーズ最新作と対応する『祟殺し編』では、
沙都子の叔父・鉄平が雛見沢に戻ったことで、
沙都子は叔父のもとへ戻り、
そこでひどい扱いを受けることになる。
圭一は彼女を救うため、ある行動に走るのだが……。

『皆殺し編』では圭一の取る行動に変化が生まれる?

「…圭ちゃんはたまに猪突猛進なところがあるか
らね。
 ……今朝、沙都子と一緒に圭ちゃんも休んだ
時。……沙都子を家から連れ出して、どこかにか
くまったんじゃないかって、本気で思った。」


▲『祟殺し編』では誰の手も借りず行動して悲劇が起こる。
『皆殺し編』では救われればいいが……。

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竜騎士07氏コメント ここに注目 2

梨花にまつわる謎とは?

『皆殺し編』では梨花の謎が明らかになるとのこと。

彼女の謎がクローズアップされたのは、『暇潰し編』からで、
まるで別人格のような豹変ぶりと、
預言者のような言動が話題となった。

彼女の正体が明らかになれば『ひぐらし』の謎もまた、
明らかになるのだろうか?

「…………あなたはさっさと東京に帰った方がい
い。……でないと、ひどく後悔することになる。」


▲『暇潰し編』では赤坂に、彼と自分の運命を予言してみせた。
そしてそれはすべて実現してしまう。

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竜騎士07氏コメント ここに注目 3

視点の入れ替わりについて

 視点の入れ替わりは「罪滅し編」で初登場した演出。

圭一とレナの視点を使い分けることで、
謎の正体が自然に明らかになる仕組みだった。

竜騎士07氏によると、最新作の視点は
「圭一だったり梨花だったり、たまに三人称だったりするかもしれません」
とのこと。

 連中は、園崎本家の中枢直属の暗殺部隊である
のは間違いない。
 あの流暢な地元訛りは、彼らが園崎組の人間で
あり、その中から選抜された特攻隊であることの
証拠と読み取れる。

 その暗殺部隊と知恵先生の交流。面識。関係。


▲圭一視点だと白文字、レナ視点だと赤文字で表示されていた。
今回はどんな形で表現されるのか。

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竜騎士07氏コメント ここに注目 4

「赤坂」「亀田君」「前原父」とは?

 今回立ち絵が追加されるかもしれない3人。
赤坂は『暇潰し編』の主人公で、若く有能な公安の刑事。
亀田は超高校級の投手だがエンジェルモート食べ放題で買収されるほど甘い物好き、
前原父は芸術家で、息子のメイド姿に執筆意欲をかき立てられるヘンな人である。

「なっはっはっはっはっはっは!! 赤坂さん、
やるなぁ!! こりゃぁ、我々も本気を出さない
と! ねぇ?!」
「本気のついでに点棒も出してもらいましょうか
ね。……私は眠いんで、手っ取り早く終わらせま
す。」

 …赤坂くん?
 …何だか素敵に凄みが…。なはははははは……
…。
 気付けば、いつの間にか赤坂くんの足元から冷
気が噴出しているような錯覚が…。


▲赤坂は『皆殺し編』当時は30歳前半? 
コミック(鬼曝し編)ではかなりハンサムに描かれている。

・「発売直前『皆殺し編』を一部先取り紹介!」(テキストのみ)電撃Gマガ 2006年2月号 も読む。


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