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ボチボチと生きてくよ!秋田篇

35年振りに故郷に戻り生活することになった、気がつけば中高年の泣き笑いなど。
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宇宙大作戦

DSC00147.jpg
P.Angenieux Paris Anastigmat 45/f2.9(L)(1949)

なんとなく….群衆とか化けもの(ゆるキャラ?)とか
動物(ウマ?)とか….雑然と目の前に展開すると、
これはもう写真を撮るしかないのだが、さて、
主題は何か?と訊かれても、そんなことは後から
考える事だろうが、この場合…単なるボンヤリ...
それしか思いつかないな。



体力も落ちているけれど、たぶんメンタルも
随分と落ちてるんだろうなあと思う…。

大好きなスタートレックの話だ。

TVドラマシリーズのスタートレック(宇宙大作戦)自体は、
日本の地域ごとにその根付き具合いにバラツキがあり、
関西とか九州、新潟辺りでは、かつて夏休み期間中に集中的に
再放送があったり、その他にも頻繁に放送していたから、
しっかり文化として根付いてもいるようだが、
東京を含む関東地方とか、わが故郷などでは、ほぼまともには
放送された事がないから、その人気度合いには相当な温度差が
あるらしい。

そういった地域差が埋めるように登場したのが
衛星放送…で、特にCS放送の役割は大きかった。

しかし、まだその時の自分はトレッキーではない。

90年代の初めだったと思う。自分はCS放送は「CSバーン」っていう、
ESPN系の海外サッカーを観たいが為に、機械を購入し、
受信契約をした。

本当はスポーツ主体のCSバーンにするか、もう一方の通信衛星による
MTVや海外ドラマなんかが主体のSKYPORTにすべきか、
相当悩んだけれど、まずはサッカーから!という事にした。

ところがである…。

パラボラアンテナは、ドライバーとモンキースパナを用いて
自分でテラスの手摺りの角に設営した。確か南東方向の…
CSバーンの説明に寄れば、我が家からは、ちょうど
東京タワーがあるあたりの方向の空から電波が降りて来るらしい…。

テラスの手摺りから、部屋の中のテレビを見ながら
アンテナの方向を見定める….おっ…映った…でも、方向が
説明と少し違うような….でも、きれいに映ってるからまあ良いか!?

チャンネルをザッピングしてみる…
なんだか懐かしいドラマとか色々やってる….おお..MTVもキレイに…
あれれ….これってSKYPORTじゃね?CSバーンは?

慌ててパラボラアンテナの角度を少しずらすと、
なるほど、オランダサッカーが始まってる!

そういう事か…ちょっとめんどくさいけど、
アンテナをずらせば両方を楽しめるわけね!

あるとき、SKYPORTで「新スタートレック」っていうのを
偶然観た。あのMr.スポックやカーク船長が出て来る映画シリーズとは
どうやら違うシリーズらしい。

内容は、実に周到な「法廷ドラマ」だった。
しかも、たった45分間に3つもの異なるストーリーを散りばめつつ
ちょうど後の「ER」とか、グランドホテル形式の人間模様(宇宙人も)
というかヒトの機微を表現した、とても良質なドラマである事に
大感動してしまった。

サッカー?サッカーも観たいけれど、今はとにかくスタートレックだ!
すぐに自分は、スタートレック関係の入手できる限りの映像や、
書籍や新旧フィギャアやらプラモデル、CDまで何でも収集するように
なっていた。

スタートレックに限っては、東京は不毛地帯で
全くの門外漢でもあるから、わざわざスタートレック中心地
=大阪に用事を作り、出張扱いで、スタトレ専門店!をハシゴして
大人買い!!何て事もした。

もっとも大阪の同好の連中にいわせると、スタトレグッズの
お宝は、むしろ東京にあるのだという!

東京のオモチャ屋、ホビーショップ等には、驚くほど
貴重なアイテムが、普通にデッドストックで埋もれ、
プレミア価格もなく、定価で買えてしまえるから…!

因みに総武線・本八幡のプラモ屋で、自分は大量の(当然アメリカ製)
スタトレの脇役キャラのフィギャアを発見して買い占め、
心斎橋の専門店に5割乗っけ(!)で卸した事もあったりする!!。

で…最初に戻るのだが、メンタル低下の話。

昨年秋から、スタートレックの新シリーズ
STAR TREK DISCOVERY…の放送が始まっている。

配信はNETFLIXのみ…。視聴料的にも極めて安価で、
しかもレンタルDVD/Blu-ray等の供給も可能であるとの事で
実に取り回しも良いみたいなのだが、どうも歳のせいなのだろうか? 
タダタダじたばたオロオロするだけで、なかなか前に進めずに
いたりするのだ。

まあ、そんなに慌てなくても!?何てね、そのくせ気がつけば、
ネット経由で、英文のっキャラクター設定やストーリー展開などを
必死で読み込む努力をしてたりする….映像を入手すれば簡単なのにね。
まあ、そのうちなんとかなるだろう…何てね、困ったものだ。

ちょっと驚いたのが、どうやら現状では予告編のみのBGMながら
覚えのあるあの歌が流れている…。I'd Love To Change The World…

テン・イヤーズ・アフターのかつてのヒット曲だ。

ドラマ本編の時代設定は、カーク船長のエンタープライズが
活躍するオリジナルシリーズの10年前ということだが、
この歌を作ったのが「10年後」っていう名前のロックグループ
というのも面白いね。

これもギター弾き初めの中坊の自分にとっても想い出の曲。
ただし、この曲はとっても簡単で、なんにも譜面とか見ずに、
すらすらっと自然に弾けるようになってた気がする。

Jeddeという女性アーティストがカバーし、これがDiscovery(の予告編)
に採用されているらしい。

しかしね、余談だが、本編映像メディアには、マニア心をくすぐる
敵方の「クリンゴン語字幕!」も選択できるらしい。
ちなみに「クリ・英辞典」も普通に大きな洋書屋で売ってるし、
マニアショップでは、海賊盤だと思うが「クリ・和辞典」も
かつては存在してたように記憶している(未入手=教則CDは所有!)。

『スター・トレック:ディスカバリー』予告編


Ten Years After - I'd Love To Change The World


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生きぞこない?

DSC09002.jpgCarl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

もはやどこにもピントは合ってないし、
構図だって恥ずかしいくらいのハチャメチャさ…。
でも、それはそれだ!?...???



体調のは酷さ(!)は、いつもいつものことではない。

ホントに動き出すまで全然どうなるか分からないから
外に出て、ほんの少し歩けば、まずいつものように
軽く息がキレる。そこを無理せず、どこかに腰掛けるなり、
止まって立ち尽くすなりして休憩し、息を整えてから
また歩き出すのだが、普通は、それを繰り返しながら
目的地にようやく到達し、用事を済ませられる。

しかしヒドい時は、休憩している間に、みるみる息も動悸も
ヒドくなってきて、脂汗がどっと湧き、強烈な耳鳴り&目眩いが、
津波のように押し寄せてきて、手足が唐突に怠くなって
完全に動かなくなるから、倒れはしないものの、その場に
うなだれて、うずくまる…何度も言うが、この状態が
いつもいつもではない。

大概は、息が整えば、また歩き出して、事なきを得るのだが、
1週間に2度は、こんな感じになって、少し状態が落ち着いたら、
用事は諦めて家に戻り着くしかなくなるのだ。

先日など、物凄い地吹雪の中、この発作がやってきた、
路上でうずくまっていたら、地面からも雪が吹き上がり、
呼吸が出来なくなって、ああ、このまま窒息気味の凍死は
ヤダなあ...何てふと思ったものだ。

病院へ行って、ちょっと自律神経失調的なこの状態を
抑えるクスリ(トランキライザーとか?)を貰えるものなら
貰いたいのだが、それもどうもハッキリせず、慎重派の主治医は、
自分のこの発案には、同意はしてくれないようで(当たり前か!?)
よって薬というものが、この期におよんでも一切ないままだから、
何しろ、様々な用事を諦めつつ、ジッと発作みたいな状態が
通り過ぎるのを堪えるしかない状況なのだ。

ただこのままだといつかは、救急車で運ばれてしまうよなあ…
運ばれたところで、様々な検査や、治療法を試してみたりも
するのだが、イマイチ有効な策はないようで、やがては
なんとなく毎日、ただ安静にしてるいるだけの
のほほほほん?とした治療生活?…。

このままだとね、生きてるンだか、死んでるンだか
ちっとも分かりゃあしない、最も悲惨な人生…
なんとかせねば!なのである。



初めて買ってもらったギターが、程度の悪いMorrisの9千円ギター
っていうのは、以前お話ししたけれど、そのずいぶんと弾きにくい
フォークギターで何を最初に攻略にしたかったかというと、実に
このRunnin' Away(それとFamily Affairも)…であったのだ。

今にして思うと、初ギターのくせに、随分とヘンテコな曲に
挑戦したものだが、なんとなく普通に良い曲のポップスのようでいて、
実はヒトクセもフタセもある、異様に捻った不思議なグルーヴ感を
自分は妙に気に入ったの確かだが、曲自体は単純そうで
ひょっとして簡単かも!?なんて大きな勘違いをしてたのかもしれない。

実はこれ、何かの雑誌の歌本にコード譜があったのだが
(たぶん明星か平凡の附録…シングル曲だし?)、その通りに
弾いてる筈なのに、全然グルーヴ感どころか、記載されてるコードも
なんだか怪しげで嘘っぽい!。

メジャー9thとか、オギュメント何て…いわゆるR&Bのキメ技コード
と云うのを、自分はまだ知らないわけで、てっきり楽器が悪いから!?
なんて楽器に逆恨みをしたりするのだが、結局、すべてを理解し、
この曲をまともに弾けるようになった時はもうそろそろ、
プロで稼ぐぞ!何てそんな時代だったように思う。

特に難しくはないけれど、秘密のキメ技や、絶妙なリズムの
仕掛け満載の、楽しい曲…意外にプロフェッショナルなバンドマンさんも
この曲のファンが多い!ってのも、なんだか嬉しかったりした。

まあ中学時代には、そんな巧妙な仕掛けなんて全然分からなかったけど、
なんかヘンテコでカッコいい!そんな風に思った曲だった!。

Sly & The Family Stone - Running Away


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旅に出たい!

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P. Angenieux Paris Anastigmat 45/f2.9(L)(1949)

雪国の貴重な紅…寒椿。

このくらいの距離感なら、
アンジェニューの独壇場!。

合焦部も、色が微妙に滲んでるのが素敵!。
本来は欠陥というか、駄目なところなんだろうがね…。
こういうのがクラシックレンズの面白さかな!?



最初はサンダーバードだった。

同時代の「ひょっこりひょうたん島」とは天地ほどに違う
精緻過ぎるスーパーマリオネーション。
(「ひょうたん島」も、あれはあれで独特の世界観だが)

ウルトラマン等、円谷プロ作品とも大きく異なる
オシャレでリッチなモデリング&特撮技術…。

たぶん当時8~9才くらいの自分は、その英国の技術、
感性に、すっかり魅入られてしまっていた。

少しして学校の音楽の先生が、前後の経緯は全く覚えて
ないけれど、突然、ピアノで弾いて唄ってくれた当時ヒット中の
「オブラディ・オブラダ」(らしきもの)...。

鬼のようにガシャガシャドタドタしたピアノに、
わーわーぎゃーぎゃーと叫ぶだけの、野蛮な音楽って
印象だったけど、何故か鮮烈で異様な昂揚感が忘れられない。

後日、その先生のところに、ビートルズをもっと聴きたいし
知りたいのだが、どうすれば良い?って訊きにいったら、

「あれは君ら子供が聴くような音楽ではないから
いまは諦めなさい。」

って、拒絶された。大人っていつもそうさ!二枚舌め!...。
それが自分のほろ苦いビートルズ初体験(来日公演はTVで見ていたけれど)。
そして彼らも英国人。

そしてたぶん次は、同じEMIアビーロードスタジオ製の、
ピンクフロイド「原子心母」…

いったい何を云いたいかというと、ずーっと憧れてた
イギリス、そしてロンドン…。

結局、ロンドンだけながら、英国には2度行った。
しかし、とても残念な事に、一度めは仕事上の大トラブルの
サナカで、観光どころではなかったし、2度目は
序でに寄っただけの、一泊ニ日の弾丸ツアー!。

いつかゆっくり、英国の田舎や、アイルランド共和国も
旅行してみたい…と思いながら、結局叶わず、今に至っている。

旅行なんてね、やっぱりタイミングだから、絶対今行っておこう!
そう思わない事には、なかなか行けるものじゃないし、
また行こうと決めてしまえば、それなりに費用とか休みとか
様々なリスクみたいなものがつきまとうものだけど、
そんな煩わしさを差し引いてみても、行ってみて、
「損したな...」ってことは殆どない。

旅は、取るに足らぬ存在の自分にも、何らかのエスプリを
必ず与えてくれる、人生には必要不可欠なものだと思う。

今は、友人とも良く話すのだが、やっぱり元気ならば、
キューバ…そしてモロッコ…行きたいね。

ちなみに仕事絡みとはいえ、これまでで一番は、間違いなく
トルコ!。今は政情不安らしいけれど…。イランも行ったヒトに
聞くと、トルコ以上にヒトが優しくて、日本贔屓らしく、
想像以上に楽しくて安全な国らしい(ニュースは充てにならない)。

逆に、期待した割には、ヒドかったのは…いや、やめておこう。
かの国では、行く場所行く場所で薄笑いで騙され続けた!
なにが無抵抗主義だ!馬鹿野郎!って、毎日腹を立ててばかり
居たなあ…。もちろんもっとヒドい扱いの国もあるけれど、
元々期待してないから…ああやっぱりかあって…そんな感じだ。



ロキシーミュージックは1976年のSIRENツアー終了とともに
一度解散をしている。

メンバー各自のソロプロジェクトや新バンド等が進行し
多忙を極めていたようだが、2年くらい経つと、またフェリーの
ソロアルバムやツアーに集合するような形で、再結成。
1979年にManifestoを発表するのだが、これがまた、
はっきり言ってどうにもならない駄作!

何をしたいのか誰も分からない暗中模索の中、ただただ
腕っこきのセッションマンを呼んだところで、良い音楽構築には
ほど遠いことを、バンドは思い知る。今頃になってイーノや
エディジョブソンの価値が分かっても、もう遅いって感じ…。

ところが首尾よく、ドラムのポールトンプソンが指を骨折したために
バンドを離脱。急遽、アンディ・ニューマーク参入。

ニューマークといえば、スライ&ザファミリーストーンのFLESHでの
物凄いプレイで、アメリカではたいしてウケなかったが、英国人は
びっくり仰天して、「神」扱い!。気分を良くした彼は、本格的に
英国に移り住み活動する…
(本当はジョンレノンとの仕事に誇りを持っていたらしいが…)

少し遅れてニューマークとコンビを組む事が多かった、ニールハバード(g)、
アランスペナー(b)という、かつての英国産ファンクバンド
「グリースバンド」~「ココモ」に至る、名手たちが集結する事になって、
ロキシーミュージックは、ココモのリズム基盤に、ロキシー3人衆
(ブライアン、フィル、アンディ)がうまく乗っかる!っていう、
二階建て構造の、無敵のバンド!と、いうことになるのだ。

この勢いのまま、1980年に佳作アルバム(?)Flesh+Bloodを制作し、
これが久々の全英1位のヒットを記録。途中、ジョンレノンの射殺事件があって、
「ジェラスガイ」を追悼シングルとして発表した後、いよいよ超充実作(!?)の
「Avalon」を発表する。

再結成からいきなり大不調だったが、2~3作目とモリモリ盛り返してきた
ロキシーの凄さは、自分もまさにリアルタイムに体験し、驚くわけだが、
実は最も感心したのが、Avalonの後に発表されたミニアルバムの
「High Road」っていうライヴ盤(4曲入り)。

すぐに映像版も発売され、また同じメンバーによる来日公演もあるのだが、
自分は既に会社員になっていたけれど、ああ、もう一度バンドやりたい…
歌伴バンドだってこれくらい踏み込めるのか!?ああ、もっともっと
もっと良いバンドで唄わせてあげられたのになあ…!と
後悔するようになったのだ。

Roxy Musicというバンドとして、昔からのこだわりみたいなモノは
もはやとっくに無くなっていて、単純に「良いバックバンド!」そして、
バックが良いと歌手…つまりブライアンフェリーも、何と気持ち良さげに
唄えているんだろうか!。そんな風に感じた、以前とは全く違う
ロキシーミュージックの姿なのである。 

まあ惜しむらくは、ブライアンフェリーも、ここに安住の家を
見つけてしまったようで、以来30数年…音楽的には1ミリも
進歩してないって、これまた困った状態ではあるのだがね…。

Roxy Music - My Only Love


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恩知らずのあんぽんたん

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

既に40年近くも前の話になるけれど、今でも大恩人と思いつつ、
年賀の一つも継続出来ない自分は、ホントに馬鹿野郎だなあ...
と思いつつも、取りあえず世田谷・用賀方面の編曲家のY先生..
Web情報では、最近は音楽家のトラの穴(?)というか
プロ志向の音楽スクールを開校、主催し、多数の歌手さんとかを
メジャーデビューさせているらしい…。

そのY先生には本当にお世話になった…。

たいして譜面の読み書きも出来ないくせに、たまたまありついた
ロック系というかAOR系の歌手のバックバンドに居たものの、
とてもまだプロでござい!とはいえないような、
アンポンタンな私に、音楽理論の基本…まさにイロハから、
ホントに辛抱強く教えていただいたうえに...

「キミは取りあえず、きちんとした生活を構築しないといけない。
まずは写譜でもやって、少しずつでも稼ぎながら、ついでに
それはアレンジの勉強にもなるはずだから損はないぞ!!」

そういわれ、写譜用の万年筆を1本進呈してくれた上に、
ご自身が書き上げたスコアの写譜…つまりパートごとの譜面の
清書をさせてくれたのだ。

写譜は実際に写譜屋という、主にNHKの子会社的なところが
一手に請け負っていて、当時だが、1ページの請負手数料が
300円から350円ほど…。それを「取りあえず200円くらいで
請け負うなら、編曲家をどんどん紹介するぞ!」と言われ
始めてみる事にした。

1p/200円としても、ギターなら概ね3ページくらい..つまり
600円。他も大体そんなものでピアノは2段譜だからページ数は
2倍になる…つまりピアノだけで1200円。

最初はまだコンボ譜しか御用命がなかったから、概ねで1曲当たり
ギターが2種(1200円)、ベースとドラム(1200円)、ピアノ(1200円)
サックス及びフルートなど(B♭、E♭、C)3種(1800円)でツゴウ
1曲=5400円くらいという事になって、大体2~3曲纏めて注文が来る。

これが慣れてきて、ミスもほぼなくなると、9ピースにブロウアップした
写譜を要求されるようになる。つまり管楽器が5本ということで、
トランペットやトロンボーンが加わり、キーこそ上記の3種のままだが
様々な展開の写譜を用意しなければならなくなるが、そういう
各楽器のキーの振り分けも、アレンジャーではなく、写譜屋に
要求される作業となるのだが、もちろん、枚数が上がれば
収入アップに繋がるのだ..。

暫くするとそれもそれなりに忙しくなってくる….。
前の晩に編曲家さんのお宅にスコアを取りに行って、
様々にキーを変えながら写譜(清書)して、翌朝10時までに、
都内のスタジオに届けねばならぬ...という仕事が多くなって来る。

現場に知り合いのミュージシャンや歌手、音楽監督などが居ると、
この新曲の中身を一番よく知ってるオマエさんが、ここで
ミュージシャンたちを仕切って、そのまま弾いてっておくれよ…!
ということが幾度かあるのだ。

ああ、Y先生は、ここまで見越して、ミュージシャン志向の自分に
写譜をやれって、言ってくれてるんだなあ…有難いなあ…。

と、やっと先生の本意を理解するドアホな自分であるけれど、
もっとドアホな自分には、やがて様々、ゴチャゴチャした事が
あまりにも一気に降り掛かりすぎて、ついつい生意気にも、
ある誤解から、先生を批難するような言葉を吐いてしまう…。

物凄く後悔している…30数年経った今でも、夢に見るほど
慚愧の念に堪えないのだ。

そこで先生は激怒して「もう絶好だ!」とか、言ったワケではない。

「君はまだ若いから、今は私を許せないかもしれないけれど、
そのうち解るから…君も歳をとって、子供が出来たりすれば…」

そこでY先生との関係が途絶えたわけでは決してなくて、
普通に仕事上のおつきあいは続いていたけれど、なんだか以前とは違う
関係性という事になったのは否めない。

毎日毎晩、スコアと格闘してたから、♯の数、♭の数、
つまりキーとかスケールとか、初見読譜力とか、たぶん2~3ヶ月も
掛からず、完璧に読めるというか、音譜ズラでメロディを口ずさみながら
スイスイ読み書きできるようになったのは、すべてY先生のお陰だし、
バックバンドを散開させられ、途方に暮れてた頃に、すぐに自分の
ボイトレ配下の新人歌手を紹介してくれたのもY先生だった。

実は家人も先生に世話になった一人だから、そのうち一緒に
用賀までご挨拶に行こう!って言ってたんだけどね、
今はそれどころではなくなった…。

恩返しっていっても、もはや返すものも何もないのだが…
SNSとかで、連絡を取ってみようかな?l今年こそ…。



写譜屋の真似事をしてたのは、実際にはほんの数ヶ月間だけで、
すぐに写譜ペンではなく、鉛筆を舐めながら、自分でスコアを
書き上げる編曲家というか、アレンジャー方向の仕事を請け負うようになった。

もっとも自分の場合は、Y先生とか本物のプロの仕事人的に、
プロダクションや、ディレクター、レコード会社等々からの
正規の編曲依頼ではなくて、タレントさんたちの口コミで、
彼ら彼女らが、自身のライヴ用に「歌いたい曲」、またはタレント本人
またはその友達などが作ったオリジナル曲を、バンド用に譜面化して
欲しいとの直接依頼が来るようになる。

金額も安いし、自分の年令もタレント連中とあまり変わらない
気安さから、納得行くまで打ち合わせが出来て、曲のブラッシュアップも
自在…そんなわけで、それなりに繁盛してたのだが、あらぬ誤解も
生んでしまったようで、一転、トラブルメイカー、もしくは危険人物…
そんな汚名を被る事にもなってしまった。

危険人物というのは、色っぽい話ではなくて、どうしても
タレントさんは、悩みや過大なストレスを抱えているから、
それを同世代の自分に対して、相談というか、吐き出したがるのだ。

しかしこちらも返答を間違うと大変な事になる…。

「Pの野郎が余計な事を言った!」

「要らぬ知恵をタレントに授けた」って具合に…。

さて基本的な用命は、5ピースバンド用のスコアだが、一応念のため
5管の9ピース譜で用意させてもらう事が多かった(サービス!?)。

そんな時に自分が頼りにしたというか、真似るというか参考に
したのがTOWER OF POWERの音楽…。

まあ時代的にアースウインド&ファイヤー...だと、みんな真似してるから、
同じじゃマズいっていうか、面白くないって思ったんだろうね...。

テナー+アルト+バリトンの3サックスに、トランペット1、
トロンボーン1(or第2トランペット)…は、まさに9pの基本設定だし、
リズムも通常4リズム(パーカッションが余計に居るけれど…)。

この曲のホーンアレンジ...というか、管のハーモニーも
随分パクったような…ごめんなさいね、タワーオブパワー? 

この世には石油はもうこれだけしかないんだよ!ってことで邦題は
「限りある世界」…うううむ??

ザッパ関係の訳者(八木康夫とか?)だったら、さしずめ、
「アメ車なんかもういらねー」とかになるんだろうな…?
で、そういうタイトルだと思ってこの曲を聴くと、なんだか
すこしイメージが違って、とてもシニカルに聴こえるから不思議だね…。

Tower of Power - Only So Much Oil In The Ground


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本年もヨロシクです

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Carl Zeiss Jena SONNAR (改L) 5cm/1.5 (1941)

さて、明けました。皆様おめでとうございます!

こちら北の果ての年明けは、お約束の「猛吹雪」…
ではなくて、「暴風雨」でした。
まっ、そうはいってもまだ外に出てませんけど…。

大晦日にね、あちこち動いて、買物してたら、
もうなんだか体調がおかしくなってしまって、
腰から下は痺れるし、目眩いはするし、もうダメ!

でもなあ、どうせ正月は、家で酒でもカックラって
寝てりゃあ良いだけだし…

と思ったら、夕方になって、猫の餌のストックが全然ないのに
気がついて、コンビニへ。

ところが、コンビニでは、あれ?ネコ用が在庫切れ?
イヌ用のみ…? イヌ用ってネコは食べれないの?

一応アルバイトの店員さんに訊いてみると、当然
「知りませんよそんな事!...でも、ネコ用ってお魚ベースですけど、
イヌ用って肉ベースなんですね…って、ことは…?」

「駄目だねきっと…」

結局さらに近所のコンビニ2軒廻ってみたが、どういうわけか
どちらのお店も在庫なし…というかイヌ用のみ。

世の中どうなっちゃったんだろう?
イヌ年だからって、それはないだろう?

日本政府は愛贋物以外には、なんの役にも立たず、
経済性も悪い「ネコ殲滅法案」を可決し、いよいよ実行に移した。
手始めにコンビニからネコのカリカリと缶詰を排除し始めた…。
そんな椎名誠のB級SF(武装島田倉庫は大傑作だが...)
みたいな世界が、現実に起こってしまったんだろうか?

ふと現実に還ると、自分の体力、というか胸に光るカラータイマーも
ピコンピコン!と既に限界を超えてしまってるらしい。

かといって…「ゴメンよ、正月明けまで、君はイヌ食だよ!」

なんてネコに諭しても解る筈もないから、うーむ、
仕方がない…かくなる上は少し距離があるからと、
避け続けていた、大型スーパーへ行くしかない…。

成城石井….秋田なのに…(?...悪いか!)。
荻窪店だって、多少違和感あるのにね....。

その道程のほんの僅かな地勢を思い浮かべてみる….。

20m頑張って歩いて、少し窪んだところに立ってる
あの電柱なら、最低でももたれ掛かれるし、うまくいけば、
裏側でしゃがんで休めるかもかもしれない…。

そこでまず少し休憩、

その先のバスターミナルのベンチで息を整えて、
やがて目標店舗に入って地下売場に、やっぱりベンチがある…。
よしっ…行ける!行こう!行かねばならぬ…!

ネコはもう大喜びで、メデタシメデタシなのだが、
たぶん、これで自分はもう3が日が全く動けないだろうな…。
次はもう、ネットで注文しようか??

そんな悲喜交々で、大晦日は更けて行くわけです。

ああ…今年もなんとか、ヨロヨロとですけど
辛うじて生きて行きます。

皆様、今年もヨロシクお願い致します。



さて、自分にしては珍しく、またしてもピンクフロイド登場。

熱心だったのは、精々中学2年くらいまでの話で、さほど
真面目なピンクフロイドマニアではなかった自分だけど、
なんだか最近妙に引っ掛かるんだねえ…不思議?。

しかもこの曲=Wish You Were Here…昔からあまり好みではなかった。
そもそも「あなたがここにいてほしい」って邦題自体、
「日本語としてどうよ?そんな杜撰な和訳じゃ、テストで点
貰えないでしょ!」なんて思っていたし、ロジャーなり、デイヴなりの
フォーク調曲自体は、古くは「夢に消えるジュリア」以来、
まあいつもの余興的なお約束にしても、これがどうだい、
アルバムタイトル曲だぜ!表題曲だぜっていい張るには、
いかにも説得力不足だ。

そんなわけで、実に40年ぶりにちゃんと聴いたWish You Were Here…

あれっ?なんだか…好いじゃん意外と….!?

と思ったら、どうやら別テイクらしい。
どこがどう違ってるのかは良く分からないけれど…。
ヴァイオリンのソロなんて入ってたっけ??

映像はなんだか見覚えがある…
中学の時にNHKヤングミュージックショーで観て、異常に興奮した
ポンペイ映像の中の食事シーンと(バンドのこういう和気あいあいの
姿って、妙に好きなんだな)、80年代に市販されたポンペイの
パッケージビデオに、いつの間にか再編集&再構築されてた
アビイロード(もはや彼らのホームだ)での「狂気」の録音風景を、
素材として使っているのが、また妙に泣ける…。

そもそもこちらが当時の本来の編集であったのだろうが、
NHKが勝手にポンペイライヴだけに切り出しちゃったのかな?

ピンクフロイドって、自分的には狂気の前の「雲の影」ってアルバムに
入ってる「フリーフォア」で終了しちゃったバンド!って勝手に
思い込んでいたけれど、うーむ…アルバムの「Wish You Were Here」まで
少し延長しちゃおうかな…何て思ったりしてね…エラそうにだけど…。

Pink Floyd - Wish You Were Here (Alternative Version)


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