上場希望の会社鑑定
2026年に上場を目指している会社の鑑定です。
上場できるかというご相談です。
祖父の代から続いている会社だそうです。
鑑定していくと、かなり厳しいです。
・お金がジャンジャン出て、負債が多い会社
・従業員の出入りが激しい(従業員を大切にしない)会社
・おそらく赤字が続いている状態(どんぶり勘定)
この3点が見えます。
「来年、会社がかなりきつくなるようですが…」と言うと、
「3期連続赤字になりそうです」と。
上場より、会社を黒字にするところを重視しなければいけないのですが、この経営者さんは、とてもプライドが高くアドバイスなんて聞くタイプではありません。
こういう方の求めている答えは「大丈夫ですよ。できますよ。」という答えだけです。
「2026年の上場は時期が悪くお勧めできません。上場する体制が出来るなら2027年ですね」とお伝えしたところ、それでも「いえ、2026年です」と。
自分の思い通りの答えが出ないと、怒るタイプです。
鑑定結果はお伝えせず、自慢話しを聞いて終わりました。
本当は、「今のままでは、難しいので、まずは黒字にする、次に監査法人に対応できる経理のチームを作る」とお伝えしたかったのですが、残念です。