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WannaCry感染の実態、ほとんどがWindows 7。XPはほぼ0%
2017年5月22日 11:08
ロシアのセキュリティ企業KasperskyのディレクターであるCostin Raiu氏は、ランサムウェア「WannaCry」に感染したのは大半がWindows 7 PCであり、Windows XPについては被害の数は非常に少なかったとの調査結果を示した。
WannaCryについては、MicrosoftがWindows XP向けに異例のパッチを提供しており、とくにその脆弱性をついたというイメージもあるが、それとは裏腹に、実態としては、感染した98%以上がWindows 7マシンだった。感染が確認されたWindows 7以外のOSの割合は、それぞれ1%未満。Windows XPについてはWindows 10よりも低く、最小値が0.02%の表にも入らないほどで、Raiu氏は、「XPの被害数は取るに足らない」とコメントしている。
確かにWindows XPは新しいOSより脆弱だが、すでにサポートが切れていることもあり、利用者数は少なく、アクティブユーザーの多いWindows 7での被害が一番多い結果となったようだ。
#WannaCryinfection distribution by the Windows version. Worst hit - Windows 7 x64. The Windows XP count is insignificant.pic.twitter.com/5GhORWPQij
— Costin Raiu (@craiu)2017年5月19日
【お詫びと訂正】初出時にWindows 7機の割合を7割としておりましたが、誤りです。お詫びして訂正させていただきます。