さみしいね。嫁に息子を奪われた
こんばんは。
年末年始の息子夫婦の動向に友人達がぼやいていたら、
「皆はまだマシよ。
うちなんか親の反対をおしきってタイに移住したきり、いっさい連絡がないんだから」
とSさんが眉をしかめる。
Sさんの長男とうちの息子は同級生です。
Sさんは3人の子持ちで、
「長男は秀才。
次男は凡才。
長女はヤンキー」
以前はよくこんな冗談で笑わせてくれた。
タイに移住したのは長男君です。
なぜ、タイだというとお嫁さんがタイ人だったからだ。
京都の国立大学を卒業し、そのまま博士課程まで残った長男君は、現在のお嫁さんとは大学で出会ったという。
息子によれば、お嫁さんは「めっちゃ可愛い」らしい。
ふつうは博士課程をでれば就職は難しいけれど、長男君は大手ゴムメーカーの研究職についた。
しばらくは関東に住んでいたけれど、やはりお嫁さんは母国に帰りたかったみたいで、
長男君は移住を決めたそうだ。
「タイでも大手で働いとうねんて。
あと嫁さんの実家近くに住んどって、嫁さんの家族とゴルフばっか行っとうねんて。
ほんで今年の正月も帰ってこられへんらしいわ」
と話す息子に、
「あっそっ」
と素っ気ない返事をする私。
遠くに行くのはしかたないけど、せめて親に近況報告ぐらいはして欲しいです。
色々な話で盛り上がったあとは、
「おたくは気楽でいいわね。〇〇君は今年も変わりないの?」
と私の息子の話題でおわるのも、恒例行事になりつつある。
これはこれで問題ですよ。