fc2ブログ

図書館小説の書架

  図書館を舞台にした作品を見つけたら書き込みます!

『夜明けの図書館』埜納タオさん

2011-10-22(Sat)

夜明けの図書館 (ジュールコミックス)夜明けの図書館 (ジュールコミックス)
(2011/10/17)
埜納 タオ

商品詳細を見る
 葵ひなこ(25)は、3年の就職浪人、高倍率を乗り越えて、正規の図書館司書として暁月市に採用され、暁月市立図書館で働いている。修理対象本をカウンターの下に置きっぱなしにしたり(状態が「所蔵」のままだったので、あるはずの書架を探していたお客さんを怒らせてしまった)、本の場所をまだ覚えていなかったりと、新人ならではの失敗もあるけれど、一人一人のお客様とまっすぐに向き合うひなこに好感が持てます。
 司書は行政職員だから、職務上発した言葉はそのまま所属機関の言葉になる。そう思うと、本に書いてある以上のことは気軽に言えない、利用者と深い関わりになってはいけないと自制するのが普通。でもひなこは個人的な領域に、自分の憶測とともにガンガン踏み込んでいく。傍から見るとハラハラするけれども、司書である前に、誠実な社会人でなければ、と教えられた気がしました。しかし、採用されて3ヶ月「今日も寒い」と言っているけれど、何月採用なんだろうか。

 その他『小袖日記』『ガキのためいき』を読む。『小袖日記』があまりにも面白かったので、「タイムスリップ」コーナーを作ってみようと思いました。
関連記事

このページのトップへ

コメント


管理者にだけ表示を許可する