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頌春 

頌春

まだ暗いなか起きだし、家事の一仕事を終えた。この一年が、この国にとって、そして私にとってどのような一年になるのだろうかと寝床のなかで考えていた。

まず第一に、金融緩和バブルが弾けるだろう。株価が4万円を超えた、それが続くといった声も聞こえてくるが、経済成長に全く見合わず(GDPはほぼ横ばい)、主要産業の自動車製造等にもイノベーションはなし。貧富の格差が拡大し、内需も伸びない。政府・日銀は財政ファイナンスを続け、野党の多くも無責任にそれを推進させようとしている。年金生活者、社会的弱者は、ますますインフレによって苦しむ。今後大きな負担になるのが、防衛費だ。米国からの兵器輸入に充てられる後年度払いという後払いの借金は既に16兆円に達し、増え続けているという。飢える国民がいる、というのにだ。

円安は、米国の金利と同じ動きをするといわれているが、過去の米国金利を見ると、その動きから少しずつ乖離し、円安が徐々に強まっているように見える。円売り、日本売りが少しずつ進んでいるのではないだろうか。まだデフレから完全に脱却できていないとか言って、金融緩和を続けているが、バブルをさらに進行させるだけだ。日銀は動けなくなっている。

中東・ウクライナの状況にはこころが重たくなるばかりだ。米国は、国際政治のなかで公平な仲裁者としての役割を全く果たせないばかりか、むしろ武力抗争を助長している。そして、独裁国家の無法・無秩序。平和を希求する国家を糾合して、軍事同盟ではない平和のための同盟ができないものか。東アジアで米国が展開する対中国戦略の実体をみると、日本が戦禍に見舞われることが現実のものに見えてくる。ASEANのようなすべての国を内包する非軍事の同盟を築き上げて行くことしかない。

・・・と暗い見通ししか私には見えないのだが、それでも自分なりに家族を守り、この国にとって良いと思われることをして一年を過ごして行きたい。前のポストに挙げた通り、第二外国語の習得が高齢者の認知機能を維持し、さらには改善する可能性が論文でも出ている。外国語学習は、楽しい作業でもあるので、もっと力を入れて行きたい・・・負け戦だという内心の声が聞こえてくるが 苦笑。身体の自由の利く限り、農作業も続ける。野菜が種から発芽し、育って行く様子をみるのが愉しい。

終活も徐々に進める。いつ終りが来ても良いようにとはなかなか行かないが、準備だけはして行こう。終活と裏腹の関係にあるのが、これまで愛してきた音楽をさらに聴き込み、さらに新しい作曲家・ジャンルも聴く。そのチャンスがもうなくなるという思い。特に鍵盤の曲。収集した楽譜の終活もしなければならない。楽器も行く行くどうするか・・・。考えるべきことが多い。一つ一つ思い出と、完遂できなかった計画の思いが詰まったものたち。

人生の残りの時間は、短ければ短いほど、味わいが深くなる。そして、恐らくは豊かな幸せが残されている。それを信じてこの一年を生きて行きたい。

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