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南キャン・山里「実力の差を見せつけられたTHE MANZAI」

2011.12.22 (Thu)
2011年12月21日放送の「山里亮太の不毛な議論」にて、南海キャンディーズとしてTHE MANZAI 2011にワイルドカード枠で出演していた山里亮太が、その時の様子について語っていた。

山里「THE MANZAIのファイナリストたち15組は、もうリハーサルしてましたよ。でっかいロールスロイスで乗り込むやつのリハーサルとかもしてて。僕らワイルドカードは、ワイルドカードの全員の個室があって、そこに集まってたんだけど」

「みんなウケて、『自分たちかも』みたいなことで、浮かれてるくらいのところがあるのよ。みんな仲良く喋ってて、俺なんか人見知りヒドイのに、結構、初めて喋ったのに気さくに喋っちゃって。『どこで飲むんですか?』みたいな話をするくらい打ち解けて。それで、ワイワイガヤガヤしてオープニング始まって、一つのテレビ画面で観てたら、たけしさんがね、最高だったのよ。ロールスロイスに乗ってくると思いきや、居なくて点滴を落としながら、オジーさんのハゲヅラで入ってくるの」

「たけしさんがボケたら、ファイナリストたちがツッコむ、みたいなことをやってるんですよ。それを観ながら、俺らワイルドカードは『うわ、一緒にコケたいですねぇ~』みたいなことを言いながら、楽しく観てたんですよ」

「その時にね、あったノリで、ネタ合わせしたら恥ずかしいって。分かるかな?なんでかっていうと、ネタ合わせするってことは、『自分たちだと思ってるの?』みたいなミニコントがずっと繰り広げられてたの、楽屋で。『さっきのネタと違うのをやってるってことは…あれ?上に行く気?』みたいな。そんなのがみんなであって」

さらに、以下のように語っていた。

「ただね、そのキャッキャキャッキャが止まる瞬間があったの。それが…まず、囲碁将棋のネタが始まって、『1番だけど、このネタでこの感じの笑いがくるってことは、良いお客さんだね。面白いし、これから評価もされる、囲碁将棋もくるかもねぇ』って、何て言うんだろ…テレビ観てる感覚で観てたの」

「その次、チキチキジョニーがきて。『攻めるねぇ、チキチキジョニー』みたいになって。『面白ぇなぁ、漫才って』ってなって。次ですよ。ナイツさん。ナイツさんがきて、ドカーン、ドカーンって笑いがきて。もう、これぞ漫才って掛け合いの絶妙な感じと、仕上がってんなぁって感じで、そのネタが終わった瞬間に、ちょっと楽屋がシーンとしたの」

「それで、あんなにみんながミニコントをしてたのに、普通にみんながネタ合わせし始めたの。その気持ちって、何かっていうと、自分たちが行くかも知れない場所にいる人たちの対戦相手のネタのクオリティの高さを見せつけられて、ちょっと怖くなってくるの。徐々に」

「それで、次の磁石も面白かったし。それで、さらにみんながネタ合わせを始めたのは、Hi-Hiさんの時だったね。Hi-Hiさんのネタを観て、『そんなミニコントをしてる雰囲気じゃねぇな』って空気が出たの。なんでかっていうと、『こんなに魂の乗った漫才をやってるんだ…』って思って。全身全霊の漫才というか」

「だって、ご本人から聞いたんだけど、『漫才楽しいー!』って言ってたでしょ。あれは、台本でもなんでもないんだよね。本当にあの瞬間が楽しすぎて言ってたっていうくらい。ノリに乗って、最高の漫才をしてたの」

「その後に、銀シャリの橋本(橋本直)と喋ったの。『橋本、怖いよ』って。これ、情けないよね。始まる前は、1516分の18位です、認定漫才師ですって言ってたけど、俺は情けないよって。ここまでどんだけ漫才に少なく接してきてたのかって、反省の念も込めてって言うけど、怖くなっちゃったのよ」

「『ワイルドカードで、もしかして勝つかもしれない』って思ってた。あのときにウケも良かった。でも、勝ったら、この漫才をする人間と俺は競うんだ、と。『いけんのか?やれんのか?』って気持ちで、発表までの時間の怖さが変わったの。『いけるかなぁ』じゃなくて、『いけるか…でも、いったら、漫才が全て終わった後に、あの漫才を人はどう観るんだろう…』って気持ちが半々くらいになって」

「『でも、いったらいったで、キラーコンテンツあるし』って自分で自分に言いつけなきゃ、正直、ぶっつぶれそうだったよ。そっから、全員面白いじゃん。千鳥さんのハクベイとかね。同期ながら、ウーマンラッシュアワーも山ほど笑いとって、そのグループにいくんだぞって。パンクブーブーさんの、チャンピオンならではの漫才。博多華丸大吉さんの、格好いい円熟味のある『漫才って楽しいでしょ?』って中に、ちょっと華丸さんが緊張してる感じとかね。…芸人さんって、超すげぇなって中に、試合を重ねれば重ねるほどに、俺の心が折れようとしてるの」

「でも、しょうがない。ネタ合わせして。それで、ワイルドカードが発表されて、みんな一様に『受かりたい』って気持ちもあるけど、怖いって気持ちもあって。そのときに銀シャリがワイルドカードとなるって発表されたとき、正直な気持ち、『クソー』って気持ちと、ちょっと『あぁ…危なかった』じゃないけど、全力で悔しがってない自分がいるってことは、俺の中で考えないようにしてたけど、『勝てない』って思っちゃってたんだろうなって思って」

「そこでまた思うことがあって。みんなショックを受けて。でも、仲間意識があるから。ワイルドカードは。銀シャリを送り出すときに、『頑張ってこい』って。メチャクチャ不利な中で行くと思うけど、頑張ってこいって。橋本と鰻が深々と頭を下げて、『みなさん面白い中で、僕らがいただいた打席、みなさんには恥をかかせないようにいってきます!』っていうわけですよ」

「時間ないから、走ってスタジオに行って。休む間もなくセンターマイクの前に立つんだけど、あの中であのキャリア。緊張ですよ。俺はもう銀シャリはやり遂げたと思ったけど、Dグループは千鳥さんのハクベイがあったから。勝ちのことができなくて、また帰ってくるわけですよ」

「銀シャリ橋本が入ってくるわけですよ。入ってくるなり、頭を下げながら『申し訳ありませんでした!俺らより面白い人いたのに、そんな中で俺らが勝ったのに、あんなのしかできませんでした』って。『橋本…俺はもうビビってたけど、お前は堂々と闘ってきたよ』って言って」

「その後も観てたら、ずっと面白い漫才が続くわけじゃん。ソレを観て、自分の中に壁を感じたりするわけじゃん。その後、楽屋がシュンとしてて。みんな思うところあったと思うよ」

「ただ、静ちゃんは違ったね。南海キャンディーズ、新ネタ6年振りですよ。ネタ合わせもずっとやってて。直前にはここのスタッフにも観てもらって。そんなこと今までなかったでしょ?スタッフさんに観てもらう、とか」

「この大会にあたって、静ちゃんは名言を言ってたの。『ありがとう、山ちゃん』と。『今、ネタ合わせをしているときだけ、南海キャンディーズ・静ちゃんだって思えて、凄く安心する、落ち着く。こんな時間をくれてありがとう』って言ってて。こんなに南海キャンディーズに向き合った時間は、今までなかったと思う」

「今、ボクサーっていう特殊な環境にいるからこそ、南海キャンディーズの漫才を凄く大切に思ってくれたというか、そういう思いがあったと思うのよ」

「みんなで楽屋にいるとき、みんなシュンってなってるとき、一人いないのよ。静ちゃんだけ。楽屋探しても。それで、隣にも大きな楽屋があって、そこは一面鏡になってて、静ちゃん、そこでずっとシャドウボクシングしてたの(笑)気持ち切り替えるの、超早い。もうロンドン見始めてるの。負けたら。アレは凄かったね」と語っていた。

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