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伊集院光と太田光が考える「映画監督の条件」
2008.02.09 (Sat)
2008年02月09日放送の「爆笑問題の検索ちゃん」にて、ともに映画監督の経験がある伊集院光と太田光の経験談が語られていた。
伊集院は 「FATMAN BROTHERS~百貫探偵」というVシネマを撮影している。だが、映画業界は職人気質の人が多く、ポッと出の芸人が映画を撮る、ということに嫌悪感があるようだ。
たとえば、伊集院が「こういう風に撮りたいのだけれど」と相談しても、カメラマンが「アングルもあるんだ、そんな撮り方ができるか!」と怒られてしまい、自身の思ったようには、なかなか撮らせてもらえなかったようだ。さらに、出演していたアイドル(宮前真樹)のマネージャーが「ここの日、仕事入れたいんだけど」と言われてしまい、一番重要だと思っていたシーンを削らなければならず、その無念や泣き言を奥さんにぶつけるしかなかったという。
結果、惨憺たる思いに塗れた映画となり、「二度と観ない」と発言していた。
太田は「バカヤロー!4(YOU!お前のことだよ)」の第一話「泊まったら最後」を撮影している。この映画は、総指揮・脚本を務めた森田芳光監督の下、撮影されたオムニバス形式の作品である。
その中で、1時間照明を吊って、ようやく撮影したワンシーンがあるのだという。だが、撮ったものをみると、自分の思ったものと異なる。だが、1時間も掛けて撮ったものを、「取り直し」とは言いづらい。仕方なく、「OKです」と言わざるを得なかった。
だが、そこに森田芳光監督がやってきた。一転、その場の空気が一気に張りつめた。
「どう?上手くとれた?」と訊き、その問題のシーンを観た。だが、あらかじめ太田と話していたものとまるっきり異なり、「全然違うじゃないか。取り直し!」と平気で言ったという。
どうやら、一流の監督の条件は、「周りの意見や横槍に関わらず、自分の思う通りに作品を是が非でも撮る」という硬い意志を持つことのようだ。
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