外に出かける猫の間では、ダニによる疥癬症という皮フ病が流行ることがある。
猫のケンカやエサや寝床の共有でダニがうつる。
猫の場合はなぜか頭部から始まり、首から背のほうへ広がっていく。
肉眼では見えない小さなダニで、皮フにトンネルをつくり棲息繁殖する。
- 2021/02/22(月) 18:36:23|
- 医療
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となりが猫屋敷でドンドン猫を増やしていると、野良猫問題はなかなか解決しない。
町内会で地域猫をやっても、となり町に猫の発生源があると、TNRはなかなか終わらない。
地域猫に熱心な自治体があっても、となりの自治体がやっていないと増えた猫が移住してくる。
地域猫の制度は市区町村ごとに皆ちがうのが現状だ。手術助成金も2000円から20,000円以上出るところまで様々だ。地域猫事業でも行政間の格差が生まれている。
猫に行政の境界線は見えないから、住みやすいところへ流れて行くのが現状だ。
同じ予算で地域猫事業を始めても、となりから移住猫がある地区はなかなか進まない。
「うちはお金がないから不妊手術はやらない」という家があると困るが、同じことが市区町村にも言える。
問題は地域猫先進区と後進区が混在していること。猫のナワバリ地図と人間の行政区分が一致しないこと。
ルールや予算はなるべく広域の都道府県レベルで統一すべきだろう。
- 2019/04/27(土) 16:51:19|
- 地域猫
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■子猫だけの譲渡会
一昔前の猫の譲渡会は子猫の多い季節だけ開催していた。子猫を拾って困っている人がたくさんいたからだ。譲渡会と言えばいつも子猫が独占していた。
猫の寿命が延びて15~20年くらい生きるようになってきた。すると60才過ぎてから猫を飼い始めると終生飼養がむずかしくなる。譲渡後に成猫になって出戻ってきても、次のもらい手は見つからない。
だから子猫は「60才以上お断り」なのだ。
■成猫が増えてきた譲渡会
近年、譲渡会に出る成猫が増えてきて、お客さんも保護した成猫を飼いたいという人が来る。世の中変わってきたのだ。
成猫ならば季節に関係なく一年中いる。だからほぼ毎月開催するようになった。
やはり終生飼育は条件だが、もし出戻っても、定期開催しているのでチャンスは何度もある。
譲渡の条件に里親の年齢は考慮するが、以前よりはゆるくなっている。
■「60才以上お断り」で何が起きているのか。
「60才以上お断り」で断られた方がペットショップで買ってしまうことがある。
ペットショップは年齢制限や審査はないから、お金さえあれば誰でも入手できる。
では数年後、その猫が飼えなくなったらどうなるのか。
引き取り手がないと、行政に収容されたり遺棄されたりする。めぐりめぐって譲渡会に出ることもある。
すると繁殖の蛇口を閉めていない所から1匹増えたことになる。
繁殖を抑えるべき活動が、繁殖を促す結果になってしまう
■高齢者が飼えなくなった猫
高齢者と暮らしてきた猫のもらい手探しはこれからさらに増えるはずだ。今保護猫活動をしている人たちだって、いずれ高齢者の仲間入りする。「60才」にこだわり続けるとこれからはやっていけなくなる。
少なくとも譲渡会の入り口で年齢制限するのではなく、個別に面接してから判定すべきである。60才過ぎていても、その方にあった年齢の成猫がきっと見つかるはずだ。
- 2019/03/13(水) 18:36:23|
- 猫もらい手探し
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この10年で耳カットは普及した。都内を歩いて見かける猫の多くは耳カットしてある。
外猫の個体識別方法にはいろいろな試行錯誤があったが、今のところ耳カットと写真が見分ける標準である。
普及したポイントは以下である。
■捕獲しなくても、だれでも見分けられる。
■生涯に渡って識別できる。
■大きく健康を害しない。
マイクロチップも20年以上の歴史はあるが、外猫の識別にはほとんど利用されていない。
なぜか
まず情報を読み取るリーダーという機器を持っている人が少ない。
持っていても、さわれる距離まで近寄らないと読み取れない。(今のリーダーは読取距離3cm)
読み取れても英数字の羅列で、解読するにはさらに手続きが必要となる。
外猫の個体識別として普及するには現在の性能のままではダメだ。
改良点を以下に提言する。
■3m以上離れていても読み取れること。
■リーダーの値段が安く多くの人が持てるようにすること。
■TNRの年月日、場所、動物病院くらいの情報はだれでもその場で読めるようにすること。
スマホのカメラでQRコードを読み取れば、実に多くの情報がわかる時代になった。マイクロチップのシステムももっと進化できると感じる。
- 2019/03/02(土) 12:32:01|
- TNRの研究
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野良猫不妊手術反対の人に言われたことがある。
「全身麻酔をする前に血液検査をするのが当然である」
と。
しかし
さわれない野良猫の採血は難易度が高い。
暴れる。
ひっかく。
噛みつく。
血管が細い。
麻酔のリスクを調べるのに麻酔をかけてから採血したのでは意味がない。
鎮静剤や麻酔をかける前に採血できるのは、人になれている猫だけだ。
ということで採血できない猫の不妊手術はやらないという動物病院もある。
正論であるが
そういう動物病院ばかりだとTNRや地域猫は不可能となる。
捕獲器で捕獲された猫の健康状態を判定するのは問診と視診以外にない。
捕獲器で捕まるのはエサにつられて入る猫なので、とりあえず食欲はあると判定する。
鎮静鎮痛剤で不動化した時点で診察し、手術中止ということはある。
- 2019/02/07(木) 11:25:54|
- 医療
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「野良猫の捕獲と不妊手術は認める。しかし戻しては困る、どこかへ連れて行け。」
この意見はよくあります。
殺処分や捨て猫を要求しているわけではないから、手術してシェルターや個人宅に収容しろということです。
ではそうすると何が起こるか?
短期的には「バキュームエフェクト」という現象が起こります。
猫がいた場所にはエサ場が複数あるはずです。そこにいままでいた猫が戻ってこないと、隣接地域から新たな猫が侵入してきます。
エサ場は飼い猫用と野良猫用の区別がありません。取り締まる法律もありません。侵入阻止も困難です。
長期的には保護猫の収容数が増え続け、シェルターが破綻します。個人の場合「多頭飼育崩壊」すると猫が野に放たれることもあります。破綻させないためには譲渡活動が必要です。
広域の再開発でエサ場が完全消滅した場合と離島では「バキュームエフェクト」は起こりません。
- 2018/11/30(金) 14:54:40|
- TNRの研究
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鳥獣保護法の中に
ノネコという言葉が出てきます。
猫以外に
ノネコという動物がいるのかと思ってしまいます。でも同じ種の動物です。
人とのかかわりが少なく野生化した猫ということです。
猫は愛護動物で動物愛護の法律で守られています。野良猫も地域猫もここに含まれます。愛護動物は虐待殺傷、故意に衰弱させること、遺棄することが禁止されています。
しかし
ノネコという名前にすると野生動物で鳥獣保護法が適用されます。
野生動物は人とかかわらずに生きていける動物です。タヌキやイノシシもそうです。自活できるので餌付けをしてはいけません。無許可で捕獲や飼育ができません。知事が判断すれば害獣として駆除もできます。
猫と
ノネコの境界線はあいまいです。飼い猫でも外出すれば、
ノネコとされてしまう可能性はあります。
鳥獣保護法のノネコとされてしまうと、TNRや保護譲渡にも支障が出るかも。
- 2018/11/16(金) 15:37:07|
- 野良猫
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2001年1月にスタートしたホームページ「
のらねこ学入門」は
Yahoo!ジオシティーズの終了に伴い2019年3月31日で閉店となります。一部のコンテンツだけfc2ホームページに移転し残します。看板も
「地域猫入門」と変えます。
写真は18年前に作った最初のページ。
このときはパソコンでホームページを読む時代でした。時代の変化で内容もかなり古くなっています。「のらねこ」という言葉も時代に合わなくなってきたように感じます。世代交代も考えて、スマートホンで読みやすい地域猫の入門書を目指す予定です。
- 2018/10/26(金) 16:54:03|
- 未分類
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保健所と地域住民で地域猫が始まった。
町会長は心配そうに見ている。
立場によっていろいろな視点がある。
猫と共存できる地域は、人にも優しい。
ノラ猫で困っている地域にぜひ!
第1部 特別講義「黒澤泰による地域猫活動のすすめ」(20分)
第2部 ドキュメンタリー映画「地域と猫と人間と」(34分)
第3部 対談「黒澤泰が選ぶ! 地域猫のよくある失敗・ベストテン」(23分)
●このDVDを購入した図書館、自治体、各種団体が貸出や上映を行うことを許可致します
「黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ」DVD予約受付開始!
- 2018/09/20(木) 15:49:13|
- 地域猫
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