2014年TVアニメOP10選時にはその作品の本編よりも印象に残ることもあるアニメの主題歌!
作品の顔とも言うべきOP10選。実際にやってみると意外と大変。
凪のあすから「ebb and flow」/ Ray衝撃の「おふねひき」の展開から年末年始を挟んで再開した凪あす第2クールのOPテーマ。第1クールで使用されたOP「lull~そして僕らは~」は、夏の清涼感溢れる明るい曲調と青を基調とした色彩を前面に押し出していたのに対し、2クール目は一転ぬくみ雪降りしきる街並みに日差しの弱い太陽の光、寂しげな色調が基調となり時の流れを感じさせる。
5年の間、それぞれ違う時間を生きた登場キャラ達の視線や表情の交錯等がまた絶妙で、いやが上にも切なさが募る。凪あす世界の美しさや透明性を表現するRayさんの歌声に聞き惚れました。
生徒会役員共*「花咲く☆最強レジェンドDays」/ トリプルブッキング今年のアニメの先陣を切った我らが役員共のOPテーマ。安定のモザイク有り、意味深なカット多数でこのOPを見ただけで、「ああ、俺たちの役員共が帰ってきた!」という安心感を与えてくれた。アップテンポでノリの良い曲自体も好きなのです。出だしと最後のシノ、アリア、スズたち生徒会三人娘によるタカトシ無視の花言葉談義も好き。ガールズトークに花を咲かせる彼女たちへの突っ込みは流石のタカトシも厳しい。というよりは最早諦めの境地に達してしまっている感じが出ていて良かった。
余談ではあるがこの曲には男祭りVer.が存在し、そちらではタカトシ、柳本、大門先生によるテリブルブッキングが熱く歌っているので、機会があれば是非一度聞いてみて貰いたい。中々に酷いです(褒め言葉)。よろしーくーねー♪男性Ver.と言えば「いぬかみっ!」の「友情物語」を思い出す方もいるのではないかな。
極黒のブリュンヒルデ/ 作曲・編曲:鴇沢直いわゆる歌詞のないインストゥルメンタル曲に当たるOPだが、このOPを初めて見た際に受けた衝撃は、今年一番だったかもしれない。重低音で重苦しい今作の雰囲気を伝えつつ映像からは日常の裏に潜む魔法使いが迎える凄惨な結末と荒廃した街並みを描く。色の付いた世界ではキャラに色が付かず彼女たちは血塗れで死んでおり、世界が荒廃し色落ちした時にキャラクターに色が付き生きる。
良太と寧子たち魔法使いの生きる世界のズレ。そして彼女たちの背負う業や生きる世界を色で表現していたのが素晴らしい。聴覚と視覚にダイレクトに訴えかけてきて、歌詞はなくとも今作のイメージや方向性が見える作りは本当にお見事。圧巻でした。
今期で言えば同様の手法を暁のヨナのOPでも使っているが、こちらも歌詞のないメロディだけで作品の方向性が窺える点は共通している。自分がこういうOPを使っていた作品で覚えている一番古い作品は、OVA版の天地無用魎皇鬼第1期のOP。子供の頃に見たきりだが大人になった今でも鮮明に覚えている。音と映像が与えるインパクトって本当に大切なんだと改めて思わせてくれたOPでありました。
ブラック・ブレット「black bullet」/ fripSideイントロの重音かつスローテンポなAメロからは、ガストレアによって追いつめられている人類の終末を予感させるものがある。しかしサビから一転しての軽快かつ激しい曲調は人類とイニシエーターの反撃を感じさせられて短いOPの中に二つの顔があるような気がしたのです。
何にしても戦闘描写の入るOPってもうそれだけで格好いい。それで良い。未完成バージョンのOP映像も味があるけど自分はやっぱり完成バージョンの映像の方が好きかな。特にアジュバントのメンバーが横一列に並ぶカットは壮観。これを格好良いと感じるのって厨二的なあれなのかしら。でも格好良いものは格好良いんだから仕方ないよね。
OPの評価とは一切関係ないけど今年のベストロリっ子キャラがティナであることは、自分の中では動かなかった。延珠と二人で天誅ガールズを結成し活躍するスピンオフはまだでしょうか。
ご注文はうさぎですか?「Daydream café」/ Petit Rabbit'sあぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~。ということで自分なんかが何を語るまでもなく伝わるであろう。もうとにかくすべてが可愛くて癒しです。私が私を見つめてました。自分はチノちゃんばっかり見ていたような気がします。冒頭の「簡単には教えない」で明後日の方向を向くココアが凄い好き。本当は今すぐ伝えたいの丸わかりです(笑)アニメが終わった今でも生きる活力を与えてくれてありがとう!今作に関しては感謝しかありませんな。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース「STAND PROUD」/ 橋本仁第一部と第二部も原作愛に溢れまくっていたけど第三部でもそれは健在でした。ジョナサン、ジョセフ、承太郎と切り替わるイントロの部分でジョースター家の一族が背負う宿命と血筋の系譜を感じさせられて、その時点で完全に心を掴まれた。スタープラチナによる「オラオラオラオラ!」のラストシーンは地上波どころかBS画質を持ってしてもブロックノイズを発生させ得る破壊力を秘めていた。何はともあれ素晴らしい気合の入り具合でありました。エジプト編も楽しみです。
ハナヤマタ「花ハ踊レヤいろはにほ」/ チーム“ハナヤマタ”サビに入る前のAメロBメロがなる達よさこい部の日常と準備活動、サビより後が踊りと明確に分かれているのが面白い。多美お姉ちゃんのピアノのポーンから全員で跳躍して踊り始める流れが、これからの飛躍を予感させてくれてワクワクで一杯になる。本編において通しで踊る機会がなかなか訪れなかっただけに、最終回でハナが合流しOPの踊りを再現したシーンは感動もひとしお。今作の感想を書いていたからというのもあるかもしれないが、今年一番繰り返して聞いたOPはこれかもしれない。チーム“ハナヤマタ”最高です。
ヤマノススメ セカンドシーズン「夏色プレゼント」/ あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)、かえで(日笠陽子)、ここな(小倉唯)個人的にヤマノススメでスタッカート・デイズを超える曲はまず出ないだろうなんて呑気に構えていたところへの先制パンチ。このOPも最初に見たときは結構な衝撃を受けました。SDキャラとはまた違ったテイストのデフォルメされたサザエさん風味のあおい達。登山グッズや標識といった小物の使い方も面白いなと思ったところです。何より曲そのものが大好き。監督名が表示されてそのままフェードアウトするかと思ったら、もう一度「夏色プレゼント♪」の歌詞が来て意表を突かれたのも新鮮で良かった。
プリパラ「Make it!」/ i☆Risメイキッ!ドキドキするとき無敵でしょ~♪これぞ女児向けアニメの正統派。作品の内容はカオスでも曲自体はアイドルアニメの王道を往く盛り上がりで完全に心を掴まれました。プリティーリズムの諸要素を継承したシリーズ続編とは言うものの、作品タイトルが変わり少し不安に思っていた自分の考えを吹き飛ばしてくれました。i☆Risの曲はムシブギョーやバトスピの時から良いなと思っていたけど、「Make it!」はダントツで好きです。Bメロからサビで盛り上がり疾走感そのままに最後まで駆け抜けてしまうことで生じる爽快感は堪らない。
失われた未来を求めて「Le jour」/ 佐藤聡美原作プレイ済みだった自分ですが、最初にこの曲を聞いた時によくぞ今作の持つ雰囲気をここまで凝縮出来たなと感心してしまいました。不気味さすら感じさせるイントロにSF的な要素を感じさせるメロディライン、そして星空が映るシーンの透き通るような旋律が恋愛的なあれこれを連想させる。
全話を見終わった後に見直すと色々と新たな発見があって、特にゆいの表情や仕草は細かいところまで良く作られているなと感心します。完成版の映像と合わさった時にその真価を発揮した曲かなと思いました。改めて見直すと初期と終盤のOP映像ってこんなに変わってたんだ…ということに今更ながらに気づかされた。
大雑把ではありますが今年のアニメで使われたOPを振り返ってみました。こういう年間総括みたいな記事を作るのは、実は初めての試みでしたが、やってみて分かるその大変さ!あれも入れたい、いやこれも入れよう…なんて試行錯誤してるだけで全然絞り切れなかったのですよ。でもやってて楽しかった!
このアニメが放送されていたのって今年だったなぁと思う作品も多く、それだけでもやった甲斐がありました。今年を振り返る良い契機にもなりましたし来年も出来ると良いなぁ…。
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大変だけど楽しい、全く同感です(^^)
『凪あす』の後期OPは本編の衝撃展開と相まって強烈なインパクトがありましたね…
作品世界の変化を雄弁に物語る曲調と映像が素晴らしいと思いました。
「STAND PROUD」は血潮をたぎらせてくれる熱さが素晴らしかったです♪
エジプト編への期待が膨らみ過ぎてしまって、ちょっと心配なレベル…(^^;)
『ハナヤマタ』はOPの踊りがいつ本編で見られるのか…とワクワクしながら視聴した1クールでした(^^)
曲も映像も勢いがあって、何回リピートしても楽しい♪
>ヤマノススメでスタッカート・デイズを超える曲はまず出ないだろう
自分も同じようなことを考えていた気がしますが、そんな予想を裏切る良曲揃いのセカンドシーズンでした(^^)
それでもやっぱり「スタッカート・デイズ」は自分の中で別格で、それだけに後半クール序盤の“復刻”はすごく嬉しかったです。