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アメリカのバイデン大統領は15日、イスラエルとイスラム組織ハマスが、停戦と人質の解放に合意したと発表しました。 停戦交渉を仲介するアメリカのバイデン大統領は日本時間の16日朝、会見し、イスラエル軍とハマスが、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を停止し、拘束されている人質を解放することに合意したと明らかにしました。 バイデン大統領は、第1段階として、最初の6週間で、ハマス側が拘束している人質を段階的に解放し、またイスラエルが刑務所に収容しているパレスチナ人数百人を釈放した上で、イスラエル軍が、ガザ地区の人口密集地から撤退するとしています。その間に、イスラエル軍のガザ地区からの完全な撤退を含む停戦の第2段階に向けた交渉が行われるとしていて、バイデン大統領は、「戦争の恒久的な終結を望む」としています。 また、仲介国のカタールのムハンマド首相は、停戦は19日から発効する予定だと述べました。 ハマスは声明で「イスラエルの侵略を阻止した。停戦合意はガザ地区での抵抗の成果だ」と述べました。 一方、イスラエル政府は声明で、「枠組みのいくつかの項目はまだ最終決定されていない。今夜にも詳細が決定することを望んでいる」としています。 ただロイター通信によりますと、ガザ市と北部の住宅に15日、イスラエルによる空爆があり、少なくとも32人が死亡しました。攻撃は停戦合意があった後に行われたということです。2023年11月の戦闘の一時休止と人質解放では合意後にイスラエル側が「ハマスによる攻撃があった」などとして戦闘が再開していて、今回の停戦が順調に始まるかは予断を許さない状況です。
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