沖縄科学技術大学院大学(OIST)は12月16日、デジタル画像の「視覚的な鮮明さ」を定量的に評価する新たな手法を提案し、絵画制作の過程から物理現象における変化まで、構造の移り変わりを正確に捉えることが可能になったと発表した。
同成果は、OIST 力学と材料科学ユニットのサント・チャン博士、同・エリオット・フリード教授の2名によるもの。詳細は、米科学雑誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。
デジタル画像を含む絵画作品の芸術的性質を分析する際には、作品がいかにくっきりと鮮やかであるかを理解することが重要だ。そこで今回の研究では、作品の鮮明さ、バランス、調和など、芸術的性質を定量的に評価できる手法を開発するため、画像をぼかしても視覚要素がどれだけ保持されるのかを測定し、デジタル画像の「鮮明さ」を数値化することを目指したとする。