ダイヤモンド社が運営する若者向けWebサイト「メンター・ダイヤモンド」は16日、東京都・渋谷駅のハチ公前広場で実施したネット選挙に関するヒヤリング調査の結果を発表した。調査期間は2013年7月7日と10日の2日間。調査対象は「日頃からツイッターを利用する」と回答した20代の若者で、有効回答数は100人。
それによると、参議院選挙の公示後に立候補者や政党のツイートを「見たことがない」人は77%。一方、「見た」人は23%にとどまっており、「ネット選挙解禁」が若者にあまり影響を及ぼしていない状況が浮き彫りになった。
「見たことがない」人の理由を調べたところ、「見たことがない」人はフォローしている人の82%が「友達・知人」で占められ、身近なコミュニティーで情報が完結していることがわかった。また、「友達・知人」以外をフォローしている人も、フォロー相手の大半が「アイドル・芸能人」「ゲーム・アニメ情報」と答えていた。
他方、「見た」と答えた人においても、立候補者や政党のツイートを直接「見た」人の割合は30%にとどまり、残りの70%は「友達・知人のリツイート」であることが判明。さらに、自分自身が立候補者や政党のツイートを直接リツイートしたことのある人はわずか6%だった。
同社は今回の結果について、「ネット上の選挙活動が解禁され、立候補者や政党がさかんにつぶやいているが、そもそも政治に関心がなく、身近な友人・知人の間で情報を交換している大学生など20代の若者にとっては、立候補者や政党の情報に触れるチャンスには至っていない。立候補者や政党が自らのつぶやきを若者に届けるには、若者にフォローされている媒介者にリツイートしてもらうなど、もうひと工夫が必要なようだ」と分析している。