川崎神商会頭「地場産業の強化と一歩先ゆく産業の育成が必要」

20230424川崎神商会頭

【神戸経済ニュース】神戸商工会議所の川崎博也会頭(神戸製鋼所特任顧問、写真=資料)は1日にサンテレビで放送した「新春座談会・特別編」に出演し、「地場産業の活力維持・強化と、一歩先ゆく産業の育成が必要」と述べ、 神戸経済の発展には中小企業の支援が欠かせないと改めて強調した。そのために神戸空港を活用した神戸の交流人口の増加と、中小企業向けの人材確保が鍵になるとの見方を示した。加えて神戸が「選ばれる」都市になるには「カーボンニュートラル」に向けた取り組みの重要だと語った。

 地場産業の活性化を巡っては「オープンファクトリーを支援して、特に若い世代の人たちに物作りを知ってもらう」とした。地場産業を巡っては阪神淡路大震災の時点よりも生産額が減少している業種があるのが課題だが、特に震災が大きな打撃になったケミカルシューズでは、独自のブランド「神戸シューズ」を立ち上げて展開している。日本酒は「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録が決まったこともあり、各業界の取り組みに期待感を示した

 「一歩先ゆく産業」を巡っては「神戸医療産業都市を、これからいかに産業として活性化するか」「スタートアップをいかに誘致・育成していくか」が鍵になるとみる。特にスタートアップ支援については「神戸市の久元(喜造)市長が先べんを付け、神戸大もがんばっているが、経済界の支援が足らなかったのではないか」との反省があるという。このため昨年12月に「神戸イノベーション・コミュニティ」「神戸イノベーション・リーダーズ」を発足させた。スタートアップ支援には引き続き力を注ぐ方針を示した。

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