姪「男子は女子に比べると少し幼いような気がします」
俺「あなたが言うんですか」
姪「・・・・・・」
俺「ごめんなさい」
姪「よし」
俺「まあでもそれは事実らしいですよ」
姪「やはりそうでしたか」
俺「この年齢だと男子より女子の方が大きい事もありますよね」
姪「そういえばそうですね」
俺「あなたはいつまでたっても小さいですね」
姪「・・・・・・」
俺「ごめんなさい」
姪「よし」

姪「なんですかこれは」
俺「からし蓮根です。お客さんが仕事のお礼にくれたんですが・・・・」
姪「名前は聞いた事があります」
俺「とりあえず今日の夕飯で食べましょうか」

姪「ゴフッ！なんですかこれは！？そのまんまからしが入ってるじゃないですか！？」
俺「そうですね」
姪「これは食べれたものじゃありません・・・」
俺「そうですか？おいしいと思いますが・・・」
姪「・・・・」
俺「もったいないから食べないならください」
姪「舌がおかしいんですか？」

姪「パソコンを貸してください」
俺「何に使うんですか」
姪「学校の宿題です」
俺「はぁ」
姪「使ってもいいですか？」
俺「10分ほど待ってください」
姪「わかりました」

俺「終わりました」
姪「何してたんですか」
俺「いえちょっと・・・」
姪「見られたくないものでもあるんですか？」
俺「いえいえそんな事は」
姪「まぁ男の人ですからそういったものの一つや二つ持ってて当たり前です」
俺「・・・・・・」
俺「（日記書いてただけなのに・・・）」

俺「仕事がうまくいってません・・・」
姪「今はどんな服を作ってるのですか」
俺「舞台衣装なんですが・・・着る人が口うるさいオバさんでして・・・」
姪「はぁ」
俺「これまた無理難題を押し付けるのです」
姪「いますよね、そんなおばさん」
俺「採寸の時なんてちょっとしたショッキング映像です・・・」
姪「やはり若い女の人の方がいいですか」
俺「若い人の方がいいですけど、工房長がやらせてくれません」
姪「なんでですか？」
俺「なんでって・・・そりゃあ男と女ですから・・・」
姪「でもこないだは若い女の人と打ち合わせしてたじゃないですか」
俺「あの人は女役の男の人です」
姪「世の中にはいろんな人がいますね・・・・」

姪「○○はコックリさんをやったことがありますか」
俺「僕の学校では禁止でした」
姪「やっぱり危ないのですか？」
俺「隣のクラスで女子がやったらしくて」
姪「・・・・」
俺「本当にコックリさんが来たらしくて大パニックになりまして」
姪「・・・実は今日学校でやってしまいました」
俺「来たんですか」
姪「来ませんでした」
俺「なら大丈夫ですよ」
姪「本当ですか」
俺「だって来てないんでしょう？」
姪「でも・・・」
俺「第一コックリさんって犬と狐とタヌキですよ？」
姪「そうなんですか？」
俺「犬とか狐なら怖くないでしょう？」
姪「そうですね・・・」
俺「まあ野犬とか野生の狐とかは凶暴ですがね」
姪「・・・・・！」
俺「冗談ですよ」
姪「怖くなってきました」
俺「タヌキ寝入りでもすればいいんじゃないですか？」
姪「つまらないです」
俺「ごめんなさい」

姪「○○は世間に疎いですよね」
俺「はぁ」
姪「映画とアニメ以外のテレビも見たほうがいいと思います」
俺「バラエティ番組はあまり好きじゃありません」
姪「何故ですか」
俺「なんといいますか・・・一回目は楽しいなって思うこともあるんですが」
俺「二回目以降はあまり楽しくないなと感じてしまいます」
姪「私は面白いと思うんですが・・・」
俺「うーん・・・世代の差ですかね・・・」
姪「世代の差って・・・こないだまで私と同じ１０代だったじゃないですか」
俺「９歳の差は大きいと思います」
姪「そうでしょうか」
俺「あなたは知らないでしょうが小学校は土曜日も授業があったんですよ」
姪「今でも私立はあると思いますが・・・」
俺「そして土曜日のお昼ご飯は大体ヤキソバかチャーハンでした」
姪「それは決まってるんですか？」
俺「それでその後はみんなで集まって遊ぶんですよ」
姪「○○もそうだったんですか？」
俺「・・・・・・・・・・・・・」
俺「そういえば僕は５、６年生からあなたの子守りしてましたよ」
姪「ええ！？」
俺「子守りと言ってもその頃はおばあちゃんもいたしママゴトのような感じですが」
俺「３歳くらいでしたか、いやぁ泣き虫でしたねぇあなたは・・・」
姪「なんで私の知らない思い出をあなたが知っているんですか・・・」

姪「子供の時○○の将来の夢はなんでしたか？」
俺「たしか喫茶店のマスターでした」
姪「渋いですね」
俺「あなたは何になりたいんですか？」
姪「私は専業主婦がいいです」
俺「お母さんみたいにバリバリ働く人にはなりたくないんですか？」
姪「私は普通のお嫁さんになりたいです」
俺「まあ結婚できればの話ですがね」
姪「あなたに言われたくありません」
俺「そういう口に聞き方だと誰ももらってくれませんよ」
姪「私だってクラスの男の子に告白されたこととかありますよ」
俺「本当ですか？こんなやかましい女の子を・・・」
姪「ムカッときました」
俺「僕としてはもっとおしとやかなほうが・・・」
姪「あなたの趣味は聞いてません」
俺「そういえば告白されてどうしたんですか？」
姪「断りました」
俺「タイプじゃなかったんですか」
姪「はい」
俺「じゃあ僕は？」
姪「論外です」

姪「○○はおじさんと言うよりお兄さんって感じですよね」
俺「まぁ9歳しか離れてないですしね」
姪「??（こっちは弟）なんて5歳しか違いませんしね」
俺「兄貴と僕達の歳が離れすぎてたんですよ」
姪「私も弟が欲しいです」
俺「そこはまぁ（兄貴達に）頑張ってもらうしか・・・」
姪「従兄弟でもいいですよ」
俺「今の所見込みはありませんね・・・」

姪「○○は運動会の種目で得意なものはありましたか？」
俺「障害物競走です粉の中から飴を見つけるのが得意でした」
姪「私の学校にはありませんね・・・」
俺「またその飴が不味いんですよね」
姪「どんな飴ですか」
俺「なんかこう・・・白くておばあちゃんのお菓子みたいな・・・」
姪「いまいちわかりません」
俺「今思うと不思議な飴です」

姪「○○は得意なスポーツなかったんですか」
俺「前にも言いましたけどありません」
姪「徒競走とかはどうでしたか」
俺「６年連続ビリでした」
姪「サッカーとか野球とかは？」
俺「なんか入れたら弱くなるってみんなに拒まれてました」
姪「・・・・・・」
俺「哀れみの目で見ないください・・・」
俺「大体あなたはどうなんですか」
姪「徒競走では３位以内に入ってますよ」
俺「意外ですね」
姪「ちょっと失礼ですね・・・」
俺「あ、僕はドッヂボールの避けるのは妙にうまかったですよ」
姪「投げるほうは？」
俺「記憶にある限りだと当てた事はないですね」
姪「・・・・・」

姪「明日は母の日なのでケーキを作ります」
俺「作れるんですか」
姪「あなたも作るんですよ」
俺「教えろって事ですか」

姪「できました」
俺「なんで２つも？」
姪「一つはお母さんの、もう一つは○○のです」
俺「・・・・・・」
姪「ちょっと！いきなり泣かないでください」
俺「ごめんなさいうれし泣きです・・・」
姪「はぁ」
俺「早くお母さんに渡しに行ってください」

姪関係ないけど

俺「（よく考えたらこのケーキの材料費出したの俺だ・・・）」
俺「（っていうか作ったのもほぼ俺だ・・・）」
俺「（あいつトッピングしかしてねぇな・・・）」
俺「（つーか俺母親じゃねぇ・・・女ですらねぇ・・・）」
俺「（なんで日曜日に男一人で自分で作ったケーキ食ってんだ・・・）」
俺「（あれ？なんか涙が・・・）」
兄貴「入るぞー」
俺「あ、兄貴ぃ！！」

俺「そういえば」
姪「はい」
俺「僕が小学校の時クラブっていう教科があったんですがまだあるんですか？」
姪「ありますよ」
姪「○○は何クラブだったんですか？」
俺「ローラーブレードクラブです」
姪「・・・・・・」
俺「信じてませんね」
姪「信じろというほうが難しいです」
俺「そりゃあ特別うまかったわけじゃないですけど・・・」
姪「まあ信じてあげましょう」
俺「あなたは何クラブなんですか？」
姪「バレーです」
俺「・・・・・・」
姪「なんですかその目は」
俺「え？だってバレーって球技のバレーですよね？」
姪「はい」
俺「その背丈でどうやってやるんですか？」
姪「・・・・・」
俺「ごめんなさい調子に乗りました」

姪「今日はずっとラジオを聞いてるんですか？」
俺「はい。たまにはニュースなどを聞いて情報収集をしようかと」
姪「それは関心ですね」
俺「はい」
姪「ホントは何聞いてるんですか？」
俺「・・・・・今日は一日アニソン三昧です」
姪「まあ真面目な理由ではないとは思ってました」
俺「・・・・・」
姪「ちょっと引きました」
俺「・・・・・」
姪「まあ○○らしくていいんじゃないですか？」
俺「じゃあもっとオープンに行きます」

姪「歌うのはちょっとやめてくれませんか・・・」

姪「なんで子供は勉強するんでしょうか」
俺「大人になっても勉強する人いますよ」
姪「そういうことではなく何故義務なんですか」
俺「人が人を見極めるのに最適だからじゃないですか？」
俺「成績が良ければそれだけ勉強を頑張れるガッツがあるってことですし」
姪「すごくいい事いってると思いますが」
俺「はい」
姪「中卒の人に言われると説得力がありませんね・・・」
俺「・・・・・」

姪「今日の夕飯は私が作ります」
俺「突然ですね」
姪「まあたまにはお手伝いだけじゃなく私も作ります」
俺「頑張ってください」

俺「（結局手伝わされた・・・）」
姪「いい出来ですね」
俺「そうですね（俺がほとんど作ったんだけどね・・・）」
俺「じゃあいただきます」
姪「召し上がれ」
姪「おいしいですか？」
俺「はい、とてもおいしいです」
俺「（なんか自分の飯ほめてるみたいだ・・・）」

俺「最近物騒ですね」
姪「そうですね」
俺「先月末にもバラバラ殺人がありましたね」
姪「やたら殺人が多いです」
俺「通り魔とかに襲われたらなりふり構わず民家に逃げ込むんですよ」
姪「○○が襲われたら勝ち目がなさそうですね・・・」
俺「そりゃあまあ・・・」
姪「この細い腕じゃ中学生にも勝てないんじゃないですか？」
俺「最近の中学生は怖いから腕の太さは関係なく勝てません・・・」
姪「情けない・・・」
姪「もしかして私と腕相撲やったら負けるんじゃないですか？」
俺「それはさすがにないですよ・・・・」

俺「（本気出さなきゃ危なかった・・・）」
俺「まぁ僕は頭脳で勝負するタイプなんですよ」
姪「たぶん頭脳でも負けるんじゃないですか？」
俺「そうですよね・・・・」

俺「何描いてるんですか」
姪「学校の図工の宿題で将来の夢を描いてるんです」
俺「これがあなたですか」
姪「この人です」
俺「この長身でナイスバディなおねーさんが？」
姪「はい」
俺「これは無いと思います」
姪「分かりませんよ？もしかしたらこうなるかも・・・・」
俺「それとこの給仕はもしかして俺ですか？」
姪「はい」
俺「なんで俺給仕なんですか・・・っていうかなんであなたより背が低いんですか・・・」
姪「○○は失業して私の家の給仕になるんです」
俺「もしそうなった時は同僚に可愛いメイドさんも雇ってください」
姪「駄目です」
俺「そんな・・・」

姪「○○は女の子とまともに話した事があるんですか？」
俺「今話してるじゃないですか」
姪「親戚との会話をカウントしてる時点で絶望的ですよね」
俺「親戚をカウントしないとなるとお客さんくらいしかいませんね」
姪「もしかして女の人に興味が無いんですか？」
俺「別に興味が無いってわけじゃありませんが・・・」
姪「なんで年頃の男が彼女の一人や二人いないんですか」
俺「二人いたらそれはそれで問題があるような・・・」
俺「それにみんながみんな彼女がいるわけじゃないでしょうに」
姪「現にここにいますしね」
俺「まあ別に彼女欲しいわけでもありませんし」
俺「当分出来ないと思います」
姪「それなら私は遠慮せずにここにいる事が出来ますね」
俺「え？」
姪「彼女がいる事を隠してたりしたらどうしようかと思いましたが」
姪「これで安心しました」
俺「彼女いたらダメなんですか？」
姪「私はいいですけど、彼氏が子供の世話してたら嫉妬しますよ」
俺「そういうもんですかね」
姪「そういうもんです」

おやすみ

非常事態対策の一環として、
ご家庭内の目につく場所に貼ってご活用ください。
＊レベル6が、最高ランクです。

レベル１：NHKが特番を開始。（注意報発令）
レベル２：NNN、TBS、フジ、テレ朝が特番を開始。（警報発令）
レベル３：テレ東がテロップを入れる（避難勧告発令）
レベル４：テレ東が通常放送を打ち切る （避難命令発令）
レベル５：総理大臣、国民に向けて会見（非常事態宣言）
レベル６：テレ東、アニメを放送途中に打ち切り緊急特番を開始する(地球滅亡。少なくとも日本の終わり）

現在レベル５

アホヤクザの人質事件のもあったな