Windows PE 2.0で、Ghost Cast成功!
Symantec Ghost 2.0 を使って、ネットワーク経由で、クローニングすることができました。
DOSから認識できないNICやHDD、CD/DVDドライブが今後増えてきますから、こういうテクニックも必要になるでしょうね。もうIntel 965/963なんかに付いてくる、ICH8コントローラは、レガシーATA(パラレルATA)のポートすらないですから。NICもGb対応でGhostなんかに付いてくる、"Universal Packet Driver"から見えなくなってきてますし。
んで、WAIKをインストールするゲストマシンが、Windows XP Pro SP2 なやつしかないんだけど、先日要求した、KB926044がまだこないん。
ま、華麗にスルーで(w
返答は、7営業日とかなんとか書いてあったし。
んで、必要なものは以下のとおり。
Windows XP Professional Service Pack 2(KB926044 *1 適用済み) 導入済みPC
.NET Framework Version 2.0 再頒布可能パッケージ (x86)
.NET Framework 2.0 Language Pack (x86)
Windows 自動インストール キット (AIK)
*1 例のパッチ
あと、CD-Rが焼けると(・∀・)イイ!
WAIKは、imgファイルが落ちてくるので、VMware Workstation でマウント。拡張子は、imgですが、ふつーに、ISO形式のファイルです。
Daemon Toolsを使って、ISOファイルをマウントする場合は、蟲入りなので注意を(w
WAIKのREADME.RTF には、色々制限事項が書かれているので、目を通しましょう。
作業手順をざっくり書いてみるとこんな感じ。
まずは、WAIKのインスコ。
- WAIK CDの、CD-ROM:\HOTFIX\WINDOWSXP-KB914882-X86-JPN.EXE を実行
- Microsoft .NET Framework Version 2.0 再頒布可能パッケージ (x86) を導入
- Microsoft .NET Framework 2.0 日本語 Language Pack (x86) を導入
- Microsoft Update
- CD:\STARTCD.EXE を起動
- MSXML 6.0 を導入(英語版だけどOK風味)
- Windows AIK セットアップ - セットアップ後、[終了]をクリックして閉じる
これで、WAIKのインストールは終了。
次に、Windows PE 2.0 を作ります。
1. Windows PE Tools コマンド プロンプトを起動
[スタート]-[すべてのプログラム]-[Microsoft Windows AIK]-[Windows PETools コマンド プロンプト]
2. 作業フォルダ(c:\winpe_x86)を作成する
copype x86 c:\winpe_x86\
既存のフォルダを指定しちゃだめ。
3. WIMイメージから、Windows PE を展開
imagex /apply winpe.wim 1 c:\winpe_x86\mount\
"Successfuly applied image." となればOK
4. Windows PE で認識できないドライバを組み込む(任意)
今回はスルー
5. オプションの確認
peimg /list .\mount\windows
今回は、"WinPE-FontSupport-JA-JP-Package" のみのハズ
6. 不要なオプション機能のファイルを削除
peimg /prep .\mount\windows
"PEIMG は、操作を正常に完了しました。" となればOK
7. mount フォルダの、Windows PE を、WIMイメージファイルに変換し、ISOフォルダに配置する(折り返してますが、1行で)。
imagex /capture c:\winpe_x86\mount c:\winpe_x86\ISO\sources\boot.wim "Windows PE 2.0" /boot /compress maximum
"Windows PE 2.0" は、イメージ名。
"Successfuly imaged c:\winpe_x86\mount" となればOK
8. Ghost32.exe を、Ghost Castサーバからコピー
C:\Program Files\Symantec\Ghost\ghost32.exe (と、gdisk32.exe) を、c:\winpe_x86\iso にコピー
9. ISOイメージファイルに、変換する
oscdimg -n -bc:\winpe_x86\etfsboot.com c:\winpe_x86\ISO c:\winpe_x86\WINPE20.ISO
"Done." となればOK
10. Windows PE Tools コマンド プロンプト を閉じる
exit
11. 作成した、"WINPE20.ISO" を、CD-R に焼く
これで、Windows PE 2.0 のブートCDが完成です。
あ、CD-Rに焼く前に、Virtual PCでブートテストしてみるといいかも。え?VMware?そ、それが、VMware Workstation(5.5.x) のゲストマシンで、Windows PE 2.0をブートしたら、NIC(AMD PCNet32)が認識されない風味なんでつ...。
ガ━━(゜Д゜;)━━ン!
ipconfig でネットワークの情報が表示されないので認識されてないぽ。以前、VMware WSに、Vistaをインストールしたときには、NICは認識していたのに、Vistaをベースにした、Windows PE 2.0で、NICが認識しないのは解(げ)せないなぁ...。嫌がらせか? ← 邪推杉(w
とりあえず、Virtual PCで、Windows PE 2.0 をブートしてみるテスト。
ネットワークアダプタに、物理コンピュータのNICを直接割り当てます(NATではGhost Castできないので)。ISOファイルからブートするには、バーチャルマシンを起動した画面の[CD]メニュー-[ISO イメージのキャプチャ]で、ISOファイルを指定します。
# このあたりのユーザインターフェースが弱いよな>VPC
バーチャルマシンに割り当てるメモリは、512MB以上用意することが望ましいのですが、256MBでも起動しました。
Windows PE 2.0を起動すると、CD/DVDからブートするか?と、たずねてくるので、何かキーを押します。
どのWindowsをブートするか選択する画面が表示されますが、1つしかないので、そのままEnter。
Windows Vistaの基本部分がロードされますので、しばらく待ちます。コマンドプロンプトで入力待ちになればOKです。
ネットワーク設定は、DHCPのようです。スタティックに設定する場合は、netsh コマンドを利用するのでしょうね。コンパネ開きませんから。ipconfig/all とかで設定を確認してみてください。
あとは、ブートCDに入っている、Ghost32.exe でクローニングするだけです。
最後に、
wpeutil shutdowm
を実行して、Windows PE 2.0 をシャットダウンします。コマンドプロンプトを閉じるとハングアップするかもです。注意。
で、完了(゚д゚)ウマー
んで気がついた点とかメモ。
Q. ISOフォルダと、mountフォルダの違いは?
A. 以下のような違いがあります。
ISOフォルダは、CDブートするため、ドライブレターがずれる可能性有りで、当然、読み込み専用。
mountフォルダは、RAMディスクに展開されるため、常に、ドライブレターは、X:で、読み書き可能。もちろん再起動すると消えるよ(w またメモリを圧迫するので、詰め込まないように。
Windows PE 2.0は、USBメモリ等を認識できるので、わざわざブートCDに入れてなくても(・∀・)イイ!ってことも忘れずに。
今回は、Ghost32.exeを、ISOフォルダに入れましたので、CDブートしたドライブに移動して実行しました。
Q. 起動したWindows PE 2.0 に対して、別のPCから、pingを打っても、"Requesttimed out."になったんだけど?
A. Windows ファイヤウォールが原因
Windows PE 2.0 には、Windows ファイヤウォールが搭載されている風味。Windows PE 2.0 から外部のホストへは、ちゃんと、pingが到達します。
Q. それにしても、「Windows 自動インストール キット」の開始画面のフォント、汚くね?つぶれて読めんじゃん。
A. 心眼で読め(w
# 英語版 WAIK なら綺麗に表示されるのカナ?カナ?
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コメント
猫不足 さん、こんばんにゃ! 猫又っす。
そうそう、先日2.5を見たときに、ええーって思いました。
あんなに手間かけなくてもいいんだーって。
ちょっと悔しいです(w
投稿: 猫又にゃぉ助 | 2008年9月 3日 (水) 01時09分
Symantec Ghost 2.5からGhost ブート ウィザードでWindows PE 2.0ベースのブートディスクを作れるようになりましたね。従来よりかなり楽になりました。
投稿: 猫不足 | 2008年9月 1日 (月) 07時54分
adachiさん、役にたってよかったっす。GHOSTを自動起動させるには、C:\winpe_x86\mount\Windows\System32\startnet.cmdに起動するように書いておいて、GHOST32.EXEを、mountフォルダの下に入れておけば
(・∀・)イイ!
ようです。詳しくは、12/21の日記を見てください
(^^;
投稿: 猫又にゃぉ助 | 2007年12月23日 (日) 15時42分
すごく参考になりました。
ありがとうございます。
もしよろしければおしえていただきたいのですがwinpeが立ち上がると同時にDドライブのghost32.exeを起動させるバッチの組み方などご教示いただけますか。
投稿: adachi | 2007年12月20日 (木) 00時56分