ちょっと前に、前職の勤務地だった神保町についてこんな記事を書きました。あそこは地味なようで都内屈指のグルメの街なのです。


神保町歴約5年の元記者が選ぶ「死ぬ前にこれだけは食べたいもの」 : Blog @narumi


上の記事で書き忘れたんですけど、ランチで行くのにぴったりなコスパ最高の焼肉屋がありました。


それが「神保町食肉センター」です。


非常にそっけない店名なんですが、でもここが美味いんです。そしてやっぱり安い。神保町は大学生とおじさんが入り混じる街なので、だいたいご飯が安くて美味いんですが、それでもここは別格。抜きん出た特徴があります。

つまり、タイトルにも書いたように、ランチは朝採りのレバーとハツが850円(注:いまは100円値上げで950円)で食べ放題なんです。“わんこそば”のようにがんがん生レバーと生ハツが出てきますので、それをひたすら焼いて食べる。
 
制限時間は45分間ですが、いくらでも新鮮なレバー&ハツを焼き続けられるわけです。レバーは濃厚でまろやかな味わい、ハツはプリっとした歯ごたえで口の中で弾ける。それが食べ放題ってすごいでしょう?

◆◆◆

では実際に見ていきましょう。僕は約3年ぶりの訪問、懐かしい。12時前に行きましたが、店の前にちょっと並んでました。

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お店の看板には朝採りお肉の入荷状況が書いてあります。この日は9時22分にハツ101人前、レバーはちょっと読めませんが92人前とか書いてあった気がする。朝採りのレバーとハツに関しては数量限定なのです。どちらも早い者勝ち。それを45分間で焼きまくるというエクストリームなランチです。

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店内はこんな感じ。1階は主にカウンター席。2階にテーブル席があります。外見は古そうですが、実はまだできて3〜4年くらいのお店なので中はキレイです。カウンターで女性の1人焼肉ランチなんていう光景もよく見かけます。実際、僕のとなりに座ったのも女の子1人客でした。

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座るとすぐにオニオンスライス、ご飯、スープが出てきます(一部写ってないけど)。ここにお肉をどんどん頼んでいって食べ放題しちゃうというセットになります。1人用ロースターにテンションが上がります。

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僕はご飯を超少なめに。米を食べにきているわけではありません。朝採りのレバーとハツを食べにきているのです。1/3くらいの小盛りにしてもらい、これでお肉を迎える準備が整いました。

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お肉の種類は、モモ(塩味orタレ味)、ピートロ(味噌味)、レバー(塩)、ハツ(塩)の4つ。そしてこれが便宜上Aセット(モモ塩+ピートロ)、Bセット(モモタレ+ピートロ)、Cセット(レバー+ハツ)の3種類に分かれており、最初の注文はこのA・B・Cのどれかから選びます。レバーとハツが大好きなので、ここは当然「C」を選択。

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さっそく出てきました。これがCセット(レバー+ハツ)です。向かって左がハツで、右がレバー。どちらも角がキリッと立つほどの新鮮さ。ごま油と塩がまぶしてあるので、このまま刺しで食べてしまいたくなります。そしてビール……。なんて考えてしまいますが、さっさと焼きましょう。

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ばーっと1皿全部をロースターの上にぶちまけていきます。そして並べる。右がハツゾーン、左がレバーゾーンになりましたね。火を通しすぎるとモサモサにかたくなりますので、焼き加減に注意しましょう。

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こうして1皿目があっという間に終わっていくわけです。さあ次は何を注文しようか。

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お肉がいい感じに焼けたら、最初に出てきたオニオンスライスの上に取っていきます。別で取り皿もありますが、このオニオンスライスと一緒に食べるとさっぱりとして美味しいんです!レバーがトロっとしているところにオニオンがシャキっときて、熱々のハツがプリっと弾けたところにオニオンがツーンとした辛味を与えてくれます。

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ロースターからオニオンスライスの上にお肉を移す作業をしながら、すでに僕は店員さんに次の注文をしていました。「レバーとハツ!」と。そしたらすぐ出てきた。
 
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そしてすぐにまた全部ロースターに乗せてお皿を空に。そう、お皿の上にお肉があるのはほんの一瞬です。ついつい写真撮るのを忘れてしまいます。

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そして焼きあがったらオニオンスライスの上に移動しつつ、店員さんに次の注文。またも「レバーとハツ」という呪文を唱えました。

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出てきた次の瞬間、すぐ空に。このお店のすごいところは食べ放題にありがちな「混みすぎてて注文が通らずに結局あまり食べてない」ということがないところです。特にカウンターだと頼んだら即お肉が出てきます。素晴らしいです。

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こんな感じでオニオンスライスと一緒に食べると非常にさっぱりして、新鮮なレバーとハツがいくらでも食べられちゃう法違反なんじゃないかと思います。

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同じ絵ばかりで飽きましたよね? でもこれ食べてる方は全然飽きないんです。僕はレバーとハツばかり10皿近くオーダーしましたが不思議と全然飽きない。何皿食べてもはっとする食感、そして深い味わい、ああ鉄分が体中にみなぎっていくこの感覚…。

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ひたすら焼く。注文→乗せる→焼く→食べるのPDCAを高速回転させていきます。このVineのように。45分間ただそれだけに集中する。レバーとハツを食べるマシーンとなるのです。




ロースター上で繰り広げられるハツ vs レバー。

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何度同じことを繰り返すのだろう…。

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さっきからまったく同じ写真に見えるでしょうが、すべて違う写真なんです。

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お肉がきたと思ったら、一瞬で空に。もはや無意識。何も考えずに一連の動作を繰り出しています。

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ただひとつ言えることは、朝採りのレバーとハツはめちゃくちゃ美味いということ。「トロっ」「プリっ」「シャキっ」としてて、とにかく美味い。この幸せな時間が永遠に続けばいいのに。

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と思ったら、店員さんから「お客様、残り10分です」とカラオケ店のような呼び掛けがあったので、ここらへんでクロージングに入ります。最後は「ハツ」オンリーで注文。なんと美しいハツなのでしょう。

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ラスト・ハツ。やっぱりプリプリで美味しかった。

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ごちそうさまでしたー。レバーとハツ、それぞれ×10皿くらいはいったんじゃないだろうか。やっぱり神保町食肉センターは素晴らしい。

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お店は神保町の4番出口から徒歩1分ほどの白山通り沿いです。もちろんランチだけじゃなく夜も営業していますよ。最近疲れてるんだよなーという方はぜひ!


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「自分の小ささが嫌になるとき」

この話題はポッドキャストでも深掘りしていくよ。

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