ちょっと前、友人に勧められて借りていた
本、「
神様のカルテ」。
中々読む機会が無かったのですが、読み始めたらこれが面白い。
あまりのハマりっぷりに、改めて自分で購入&2も購入しちゃいました☆
で、今日神カル2も読破。
ああ、なんて暖かい気分にさせてくれる作品なんだ…。
簡単なあらすじ。
とある地方病院・
本庄病院、そこは『24時間365日』を謳い文句にしているため、徹夜などは日常茶飯事。
そんな病院に勤める栗原一止は医師の腕はたいしたものだが、漱石をこよなく愛し、その影響で話し方も古風で周囲から変人扱いの男。
そんな彼を中心に、妻であり有名な山岳写真家の栗原榛名、大学からの友人で腐れ縁の砂山次郎、そして病院のスタッフや一止と榛名の暮らす御嶽荘の住人が織り成す暖かいヒューマンドラマ。
医療モノというと、よく「スーパードクターがめっちゃ活躍したり、みんなの頑張りで奇跡がおきたりする」ってパターンが多いけど、この作品はちょっと違います。
地方病院という最先端の医療現場とは違う舞台。
一医者の抱える悩み、葛藤。
医者と患者の関わり合いのあり方。
医療の現場と最先端に揺れ動く。
そして医者である前に一人の人間としての自分。
作者が現役の医師であるそうなので、そうゆう部分を素直に書き綴っているのかもしれませんね。
1では一止先生が
本庄病院に勤務する傍ら、大学病院からの誘いを受け、どうするか悩む話。
2では
本庄病院に級友の進藤辰也が赴任するところから始まります。
読むなら是非1→2で読んで欲しいですね。
文章は漱石の影響を受けた一止の語りで進むので、古風なスタイルですが、かえってそれが物語小説らしくて雰囲気で出てます。
そしてなによりこの作品のポイントはそのヒューマンドラマにあります。
患者と医師の距離がこんなに近い作品は他にないんじゃないかと思います。
1の患者・安曇さんの話は涙無しには読めません。
そして、読後の爽やか感がハンパじゃない。
しかも暖かい気持ちになれる。
特に一止先生とハルさん(榛名のことを一止はハルと呼ぶ)のやりとりは素敵です♪
基
本的にニヤけっぱなしです(笑
個人的には2の御嶽登山シーンが好きすぎる。
ニヤけが止まらないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
この二人が好きすぎます。
一止先生はここぞというときの男らしさがたまりません。
2の辰也にコーヒーかけるときがカッコよすぎる。
さらに終盤の「医師の話をしているのではない、人間の話をしているのだ」はマジ震える。
ハルさんはいい女すぎます、待つ女にして動く女でもあるハルさん。
いつでも一止さんのことを想うハルさん、可愛すぎます。
でも一止先生の奥さんなので諦めます(笑
さらに他の登場人物もいい奴が多すぎです。
俺の一押し人物は東西主任。
病棟主任看護師で頭がよく冷静で、ちょいきつ目な性格っぽい女性。
一止先生の職場仲間ですが、どうも俺の目には一止先生のことが気にかかってるように見えます。
東西主任いいぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!
でも一止先生にはハルさんがいるからな!
あと次郎も好きです。
一止は対象的な色黒の巨漢でガサツな性格とか(笑
砂山ブレンド(超濃いインスタントコーヒー・作中では『劇薬』呼ばわり)とかネタに困らん奴です。
そんな作品。
リョーチ的評価は1・2共に
90点です。
文章の言いまわしや、感情表現とかはヘビーな方からすると若干物足りないそうですが、月に活字は1、2冊程度の俺にはこのくらいでちょうどいいです。
何よりこの作品のいいところは文章を読んでいると、その場面がすぐイメージできるとこだと思います。
一止先生と患者とのやり取り、ハルさんとの微笑ましいひと時、そして信州の大自然の情景。
妄想想像が楽しい、そんな作品ですね。
スーパー医療ドラマに飽きた方、暖かい気持ちになりたい方はぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
ちなみに1の映画化が決定しているそうです。
一止先生が嵐の櫻井翔さん。
ハルさんが宮崎あおいさん。
原作の優しい雰囲気が出てくれることを期待。
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