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Vim Advent Calendar 2011 17日目 メモを取るためのプラグイン達

作者: 小見 拓 最終変更 2012年01月10日 01時07分

Vim Advent Calendar 2011 17日目 Vimテクニックバイブル 7章 「記録の取り方を改善する」に載らなかったプラグイン達の話。

Vimテクニックバイブル 7章 「記録の取り方を改善する」に載らなかったプラグイン達の話

おはようございます、 Vim Advent Calendar 2011 17日目担当の小見です。

3月ほど前発売された、 Vimテクニックバイブル の7章「記録の取り方を改善する」では QFixHowm を紹介してしましたが、 タスク管理・TODO管理や、メモを取るための機能をもったプラグインって、他にも、たくさんありますよね。

でも、それらのプラグインのほとんどは、多数の機能をもつ巨大なプラグインである上に、 機能も重複していることが多いから、VimテクニックバイブルではQFixHowmのみを扱っています。

今回は、それらのVimテクニックバイブルに載らなかったプラグイン達をいくつか紹介しようと思います。

Vimwiki

Vimwiki はVimスクリプトで作られた個人用途向けのWikiシステムです。 他のシステムや環境に依存せず、Vimエディタ上で動作させられます。 作成し記録したWikiのページからHTML形式のドキュメントを生成したり、TODO項目を管理する機能をもっています。

Vimwikiを使い始めるには、プラグインインストール後、まず、 \ww とコマンドを実行して、 最初のWikiページを作ってください。


より詳しい使い方については、次のURLで説明しています。
Vimwiki : Vimエディタ上で動作するWiki環境
https://nanasi.jp/vim/vimwiki.html

Vimwikiは次のURLから入手できます。
http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=2226

Viki/Deplate

VikiVimwiki と同じく、Vim上でWiki記法で書かれた文書を管理するプラグインです。

Vikiを利用開始するには、何らかのファイルを開いて、 :VikiMinorMode か、 :VikiMode とコマンドを実行してください。
:VikiMinorMode の方は、文書間のハイパーリンクのみ有効になるモードなので、 テキストファイル間のリンクが欲しいだけなら、 :VikiMinorMode の方を利用します。


Vikiは次のURLから入手します。
https://github.com/tomtom/viki_vim

Vikiを動作させるには、プラグイン本体の他に、 tlib と呼ばれるライブラリが必要になるので、気をつけてください。
tlib : Some utility functions
https://github.com/tomtom/tlib_vim

taskpaper.vim

taskpaper.vim は、シンプルなTODO管理用のプラグインです。 拡張子「.taskpaper」のファイルを開いた時か、ファイルタイプ「taskpaper」の時に動作します。

使い方は、テキストファイルを作成して、次のようなフォーマットでタスクを記述していき、

プロジェクト1:
- タスク1
- タスク2
- タスク3

プロジェクト2:
- タスク1
- タスク2

\td でタスクに完了マークを、 \tx でタスクにキャンセルのマークを付けて、 終わったタスク、残っているタスクを管理していく、という方式です。シンプルですね。

プロジェクト1:
- タスク1
- タスク2 @done(2011-07-10)
- タスク3 @cancelled(2011-07-10)


taskpaper.vimプラグインは、次のURLで入手できます。
https://github.com/davidoc/taskpaper.vim

ttoc

ttoc プラグインを使うと、正規表現で文章中から見出しとなる行を拾ってきて、 目次一覧を作成してくれます。
このプラグインは、走り書きのメモを、そのまま活用するのに向いているかもしれません。

ttocプラグイン

デフォルト設定では、見出しの先頭が数字で始まるものを、 :TToC とコマンド実行された時に、目次として拾います。

1. 見出し1
    メモ1
    メモ2
    メモ3

2. 見出し2
    メモ1
    メモ2


もし、数字から始まる行ではなくて、文字列から始まる行を目次として収集したいのであれば、

見出し1
    メモ1
    メモ2
    メモ3

見出し2
    メモ1
    メモ2

こんな感じでコマンドを実行すると実現できます。

:let g:ttoc_rx_txt = '^k+>'
:setf txt
:TToC


より詳しい使い方については、次のURLを参考にしてください。
「ttoc : 見出しの一覧を検索して表示」
https://nanasi.jp/articles/vim/ttoc_vim.html


ttocプラグインは次のURLから入手します。
https://github.com/tomtom/ttoc_vim

ttocを動作させるには、Vikiと同じく、プラグイン本体の他に tlib と呼ばれるライブラリもインストールする必要があります。
tlib : Some utility functions
https://github.com/tomtom/tlib_vim

いろいろ並べた感想とか

この手のメモ系のプラグインは、どうしても、機能がたくさん追加されてきて、巨大なプラグインになってしまいますよね。
現在のVimスクリプト界では、誰もが使う標準的なライブラリみたいなものがまだ確定していなくて、 巨大なプラグインを作ろうとすると、たくさん車輪が開発されていそうで、ちょっともったいない状況だなぁ、と思わないのでも無いのでした。
(あったら使うかどうかは別の話。)

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