マルキョウ 西鉄ストアと合体か? 西鉄資本業務提携
西日本鉄道(西鉄)は19日、マルキョウ(代表取締役社長:斉田敏夫)との資本・業務提携を発表した。株式は、筆頭株主の斉田キミヨ氏から譲り受ける。
西鉄グループは、西鉄ストア及びあんくるふじやが、食品スーパー店舗として、福岡都市圏27 店、北九州都市圏17 店、筑後・佐賀地域17 店を展開する等、流通業が全事業売上高の2 割強を占めている。
マルキョウは、前9月期店舗資産等の減損処理を27億円行い、当期利益が▲19億85百万円の赤字に転落していた。
今回の西鉄の株取得は、マルキョウの発行済株総数の10.28%の1,568,000 株、結果、西鉄は、斉田キミヨ氏、ヤマエ久野に次ぐ、第3位の大株主になる。
斉田キミヨ氏は、マルキョウ取締役会長でカリスマ経営者だった斉田弥太郎氏が2011年7月15日に亡くなったが、弥太郎氏の妻。元会長は、鮮魚加工場や精肉加工場などを業界に先立ち開設し、各店舗への生鮮三品の供給体制を作り上げ、価格競争力も有する食品スーパーに作り上げてきた。
マルキョウは、オーナーであったカリスマ経営者を亡くし、現在は子息が会長・社長を務め経営されているが、激動の流通業界にあり、現経営者は金の玉が小さく、守備体制に翻弄され、不安定さを増していた。
マルキョウの本社前には、西鉄バスのバス教習場があり、マルキョウは、今では地場大手にのし上がってきた西鉄ストアと組むことで、安心経営を図るべく、資本業務提携したものと見られる。
将来的には、マルキョウが西鉄ストアと合体する可能性もある。
マルキョウの業績推移
|
|||
連結/百万円
|
2011年9月期
|
2012年9月期
|
2013年9月期
|
売上高
|
91,265
|
88,111
|
84,744
|
営業利益
|
1,772
|
1,628
|
1,127
|
経常利益
|
1,947
|
1,829
|
1,351
|
当期利益
|
924
|
601
|
-1,985
|
総資産
|
52,953
|
56,645
|
48,291
|
自己資本
|
41,014
|
41,323
|
39,263
|
資本金
|
5,996
|
5,996
|
5,996
|
有利子負債
|
2,137
|
1,133
|
315
|
自己資本率
|
77.5%
|
73.0%
|
81.3%
|
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント