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2016年2月 6日 (土)

フォーカスブラケットと深度合成(Photoshop作業篇)

OM-D E-M5 II フォーカスブラケットと深度合成(撮影篇)の続き。OM-D E-M5 IIでフォーカスブラケット撮影し、Photoshopでの深度合成を行うの後半篇。

・OM-D E-M5 IIのフォーカスブラケット撮影設定はこちら
・Photoshopによる被写界深度合成手順(このエントリー)

被写界深度合成_12

前段で撮影されたフォーカスブラケットカットから深度合成を行いたいカットをAdobe Bridgeで選択する。

被写界深度合成_13

ツールメニュー > Photoshop > ファイルをPhotoshopレイヤーとして読み込み
(これを行うためにBridgeを使う。Photoshopのファイルメニューから、スクリプト > ファイルをレイヤーとして読み込み でもOK)

被写界深度合成_14

選んだカットが1枚のファイルのレイヤーとして読み込まれる。

被写界深度合成_15

すべてのレイヤーを選択してから( ← ここ大事 )
編集 > レイヤーを自動整列

被写界深度合成_16

設定は自動でOK

被写界深度合成_17

三脚使ってるのに、ずれはないでしょ、と思うかも知れないが、フォーカスを移動させると被写体の(画面内)サイズは微妙に変わります。
この画は整列したあとだけど、左右に10ピクセル上下に8ピクセルほど補正したあとがあった。

被写界深度合成_18

次に 編集 > レイヤーを自動合成

被写界深度合成_19

設定は 画像をスタック

被写界深度合成_20

これで各レイヤーにレイヤーマスクが設定され、被写界深度合成が成される。かなり複雑でデリケートなマスクが作られるが、必要に応じてレイヤーマスクを塗り直すことでさらなる補正も可能(今回は無修正です)。最後に画像を統合すればできあがり。

被写界深度合成_21

f16で1回撮影

被写界深度合成_22

f5で16枚深度合成

被写界深度合成_23

左がf16 1回撮影 右がf5で16枚深度合成
下にひいたタオルのディティールに大きな違い

被写界深度合成_24

左がf16 1回撮影 右がf5で16枚深度合成
深度合成は連続撮影された複数の写真の合成からなるので、動く部分があるとぶれる。ここでは秒針が複数回出現している。f値を絞って長時間露光してもブレは発生するが、今回のように1/15秒程度では問題ないというか、ASTRONの秒針はステップ運針なので動いていないタイミングで露光が完了したと言うことか。
深度合成の方は3秒強、かかっているみたい。

被写界深度合成_25

左がf16 1回撮影 右がf5で16枚深度合成
同じだけ撮影時間がかかっているカットだけど、秒針は微妙にしかぶれていない。深度合成のアルゴリズムの関係?

こういうマクロ的な撮影でパンフォーカスが欲しいとき以外にも、奥行きのあるモデル撮影にも有効

被写界深度合成_26

f20で1回撮影

被写界深度合成_27

f5で16枚深度合成

被写界深度合成_28

f22で1回撮影

被写界深度合成_29

f4で16枚深度合成

本来、マイクロフォーサーズは深度が深いのにこのくらい有効なので、深度の浅いフルサイズカメラではもっと差がでそう。

でもなー、EOS 5D Mark IIIにはフォーカスブラケット機能とかないしなあ。
手でフォーカス送りつつ何枚も撮影するって手もあるけど、細かく一定間隔でフォーカス送る自信ないし、やっても微妙に画角動いちゃいそうだしなあ。
あ、これ使って遠隔からフォーカス送れば可能かも。こんどやってみよう。

OM-D E-M5 IIのフォーカスブラケット撮影設定については前編参照

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