鈴木寛(すずきかん)が政治家を志した3つの理由 ① 
2013/07/19 Fri. 20:29 [edit]
堀義人が聞く No. 7 鈴木寛氏 収録日:2013年5月28日
13分~ の話をまとめた。
政府の予算配分を変えたい
慶応大学で学者をしていた頃、『中央省庁の政策形成過程』という本を書いた。日本政府の予算配分が硬直的であること、時代の必要とする予算配分がなされていないことを学問的に分析・研究した本だ。
1970年代までは公共事業、つまりハードへの投資に大きな意味があった。しかしそれ以降はもっとソフト面への投資――コンクリートから人へ――が必要なのだ。にもかかわらず日本政府の予算配分はずっと変わらない。何故か。
予算案閣議の前には必ず事務次官会議という官僚による会議が開かれていた。ここで全会一致を得られなければ閣議に議題が上がらないという官僚支配の構造だ。この会議がある限り、どこかの省庁の予算を削ってどこかの省庁の予算を増やすと言うことは絶対に出来ない。予算を減らされた省庁の官僚が反対するからだ。
ガバナンス構造上のこの問題を私は学者としてたびたび指摘してきた。しかし一向に変わらない。そこで誰もやらないなら自分でやろうと思い、私は議員になることにした。
そして実際に2009年、鳩山内閣においてこの会議を廃止した。そして戦後初めて文部科学省の予算が、国土交通省の予算を上回った。
13分~ の話をまとめた。
政府の予算配分を変えたい
慶応大学で学者をしていた頃、『中央省庁の政策形成過程』という本を書いた。日本政府の予算配分が硬直的であること、時代の必要とする予算配分がなされていないことを学問的に分析・研究した本だ。
1970年代までは公共事業、つまりハードへの投資に大きな意味があった。しかしそれ以降はもっとソフト面への投資――コンクリートから人へ――が必要なのだ。にもかかわらず日本政府の予算配分はずっと変わらない。何故か。
予算案閣議の前には必ず事務次官会議という官僚による会議が開かれていた。ここで全会一致を得られなければ閣議に議題が上がらないという官僚支配の構造だ。この会議がある限り、どこかの省庁の予算を削ってどこかの省庁の予算を増やすと言うことは絶対に出来ない。予算を減らされた省庁の官僚が反対するからだ。
ガバナンス構造上のこの問題を私は学者としてたびたび指摘してきた。しかし一向に変わらない。そこで誰もやらないなら自分でやろうと思い、私は議員になることにした。
そして実際に2009年、鳩山内閣においてこの会議を廃止した。そして戦後初めて文部科学省の予算が、国土交通省の予算を上回った。
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