1994年1月発売の、PC-9801の世界では評価の高い、HARD社の「ようこそシネマハウスへ」。
脱力系の「はっちゃけあやよさん」シリーズや、おそらく1、2を争う長名ソフト「HARD社の社長が社員に面白いと認めさせたゲーム 君も勝手に成田に行ってじゃんけんをしよう!」を作ったHARD社の作品。
「ようこそシネマハウスへ」は、架空の惑星パライソで、映画監督を夢見る主人公の物語です。
これが18禁ソフトなのはポルノ映画も作れるから。久しぶりにプレイし直したので、大まかな所も忘れてました。
これが今回、私の監督第一作目。
初監督でファンタジー。かなりの死亡フラグです。
女優と音楽に無駄に金掛けてみました。資金面で、もう崖っぷちです。
こちらが、子役出身のリブル・テンプルちゃん。主演女優のひとり。
主演女優は3人しか選べないのですが、彼女は一番の高額ギャラを要求してきます。
彼女のお母さんは、ステージママですので、ちょっとイジめたくなるかも。
大丈夫、テンプルちゃんはプロだから、キチンとこなしてくれますよ。他のスタッフも基本的にはスカウトで撮影に参加します。
スタッフが決まったら、シネマハウスのオーナーに連絡。手配をしてくれます。
スタッフを集めるまでが一苦労。
原作者から原作を買って、脚本家に「映画用の脚本」を書いて貰う必要があります。
脚本家にも得手不得手がありますので、ホラーが得意な人にはホラーの原作。SFが好きな人にはSFの原作。戦争が好きな人には戦争物の原作を与えましょう。
こんな感じでスケジュールを組みます。
始めはデフォルトのままで構いません。
もちろん、プレイヤーは監督ですので、作品に口を出す事が出来ます。
駆け出しのペーペーの癖に、口だけは一人前です。山場の撮影になりますと、選択肢が現れまして、
「ここはどんな風に撮りましょうか?」 が選べます。今回の始めの選択肢は、ファンタジー物らしく、竜の登場シーン。
・竜じゃつまらんから地縛霊を出そう!
・竜の迫力をだすために照明は暗めにしよう!
・ヒロインはここで、フザけてみようぜ!「竜じゃつまらんから地縛霊を出そう!」と、監督から一声出してみました。
特に反対も無く、撮影は続きます。撮影中は、スタッフが喧嘩を始めたりもします。
監督の指導を責めている訳ではありません。主演と雑用が喧嘩をしているんです。
どう考えても先程の変更はマズいと思います。八つ当たりでしょうか?
ともあれ、監督って凄いですね。
お次は、主演女優の立ち振る舞いの演技指導です。
舞台はファンタジーでありがちな、酒場。
・ヒロインは好色そうな表情とポーズで…
・酒場じゃつまらんから真夏のビーチにしよう!
・ヒロインの勝ち気そうな表情を活かそう怒られないのをイイ事に、
「ヒロインは好色そうな表情とポーズで…」を、通してみました。
自分の選択も良いとは思えませんが、
「酒場じゃつまらんから真夏のビーチにしよう!」 の選択肢もかなり意味が分かりません。
・やっぱり男性の裸体は美しいっス!!
・無意味な恐怖感が欲しいな…
・楽しい雰囲気を出そうポッと出のマスターに興味ありませんので
「無意味な恐怖感が欲しいな…」と、本当は欲しくもないのに適当に意見してみました。
・ヒロインの悶え顔のアップでいこう!
・ヒロインの爽やかな笑顔のアップでいこう!
・ロケなんかやめて南の島にバカンスに行きたいな嫌な本音でた。折角なので、
「ヒロインの悶え顔のアップでいこう!」と、前向きに意見してみました。
・ヒロインは恐怖におびえる表情を出してくれ
・俺は本当はポルノしか撮りたくないんだ!
・俺は本当はホモ映画を撮りたいんだ!もはや三択でも何でもありませんし、お約束ですが、
「俺は本当はポルノしか撮りたくないんだ!」にしておきました。
これで宜しいでしょうか?さあ、これで撮影は終わりました。どんな作品に仕上がっているのでしょうね。わくわく。
＜つづく＞
- 2008/07/27(日) 13:49:29|
- PC-9801
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