90年に東京で生まれた若きコンポーザー、網守将平は2013年に日本音楽コンクールの作曲部門で1位に輝き、NHK Eテレ「スコラ 音楽の学校」に出演したりとクラシック/現代音楽のシーンで実績を積む一方で、ラップトップを用いたライヴを行うなど電子音楽/サウンド・アートの世界でも注目を集めてきた。そんな彼が昨年発表した初作『SONASILE』は、自身が弾くピアノとエクスペリメンタルな電子音響を張り巡らせた精巧なサウンド・デザインと、歌モノのポップ・ミュージックとしての親しみやすさを両立させた、実に挑戦的な一枚だ。ヴォーカリストとして参加した柴田聡子やBabiに、ceroや小田朋美のサポートも務める音楽家の古川麦というゲスト陣も見逃せないが、この先鋭的すぎるエレクトロニック・ポップを耳にすれば、坂本龍一や渋谷慶一郎といったアカデミックな系譜に連なる新世代の台頭を実感せずにはいられないだろう。\r\n

そんな網守が『SONASILE』を制作するにあたって、自分に課したルールは〈とにかくポップ・ミュージックを作ること〉だったという。独自の音楽遍歴とアルバム・リリースに至るまでの過程、本作の制作背景について尋ねてみた。\r\n

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\n網守将平 \t\t\t\t\t\tSONASILE \t\t\t\t\t\tPROGRESSIVE FOrM(2016)\n\r\n
\nJAPAN \t\t\t\t\t\tDance / Electronica \t\t\t\t\t\tPop\n\r\n