今回もいろんな切り口を見せてくれて、面白かったですな。
黒客クラブを牛耳ったイサコが、子供らしい反攻を見せようとしたダイチ達を実力で従わせて、女王様ぷりを遺憾なく発揮したかと思うと、ヤサコの妹・京子に対して必死の救助を敢行してみたり、また閉じ込められた室内でのヤサコに対する態度の微妙な変化等々・・・。
イサコの人となりがさらに深くデリケートに描写されていて、実にうまいなぁ、と感心したところ。
まず、配下に納めたダイチ達への命令。
理由も告げずに命令されるだけなので、当然面白くないダイチが反抗の姿勢を示すと、実力で従わせるサディストっぷり。
けっこうゾクゾクきました。(^_^)
小学生の頃から、こんな女王さまプレイを覚えてしまったら、ろくな大人にならない気がしますぞ、イサコちゃん。
しかけたトラップの中に入ってきたヤサコに警告して、引っ張り出そうとするも、自分もその中にとじこめられてしまう・・・以前下駄箱でヤサコが引っ越してきた理由についてやりこめてた印象があったので、少し意外な気がしたところでした。
単に反射的にカラダが動いたとか、トラップを目的以外に使いたくない、みたいなところがあったのかも知れませんが。
でも、京子を助けたのは、そういった反射的なものとはたぶん違うでしょう。
既にヤサコの妹、というのを知っていて、あえて自分も危険な場所に踏み込んでいましたから。時間も少し長かったですしね。
イサコが妹とか、小さな女の子とかに対して、なんらかの思い入れとか過去とかがあるのか、それとも一人で生きていく、っていうことが単なる強がりの表れなのか、今後の展開待ちですけど、いろいろと解釈できそうですね。
ヤサコとともに、閉じ込められた室内での会話。
敵意は消えて、むしろ無関心を装っているよう・・・にも見えなくはなかったかな。
それに対して、けっこう心の中へズケズケ入ってくるような物言いをされたのに、友達に・・・と切り出すヤサコ。
名は体を現す、ってとこでしょうか、優しいですな。
もっとも、その中で出てきたイサコのつくり話・・・迫力ありすぎ。(^_^;
つうか、中の人がうまかった、ってことなんでしょうけど、電脳情報が目に見える世界で、実際に情報を向けし会うことがなににがしかのダメージを与えている描写があるだけに、視聴サイドでも誤認しかけない話でした。
一方電脳世界の描写では、今回は廃工場が舞台で、適度な年空間の中で起こりえるかもしれないリアリティの演出はさすがでした。
ヤサコがからだを動かすと、それが電波に対してなんらかの影響を与えるところとか、以前あった電波体質の少年のことも含めて、適当にアナログな要素をちりばめているのもいいアクセントになっていたと思います。
次回は・・・夏祭り?
このキャラ絵でやられてもあんまり嬉しくはないですが、物語の方は何を見せてもらえるのか、楽しみ。