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iPhoneをビジネス的視点から考える
と言うテーマで開催された、iPhonista Nightに参加してきました。
平日ながら19:30-22:00までの長丁場で、
しかも内容は盛り沢山で行われました。
全部書いていると書ききれないので
要点だけ箇条書きに書いてみたいと思います。
iPhoneをビジネス的視点から考える
と言うテーマで開催された、iPhonista Nightに参加してきました。
平日ながら19:30-22:00までの長丁場で、
しかも内容は盛り沢山で行われました。
全部書いていると書ききれないので
要点だけ箇条書きに書いてみたいと思います。
― iPhoneの特徴 ―
・iPhoneのSafariはタグブラウザじゃない
・Safari割当のメモリが少ないのでは?
・ページをいっぱい開くと落ちる
・Ajaxを使いすぎると落ちる
・CSSで通常サイトでもiPhone向けレイアウトに変更できる
Webアプリ | Nativeアプリ (Objective-C) | |
工数 | 少ない | 多い |
情報 | オープン | クローズド |
機能制限 | 以下は使用不可能 ・GPS ・加速度センサー | オールOK |
課金 | クレジットカード等、別途仕組みの構築が必要 | AppStore |
― 主な機能 ―
○マルチタップ
指で触ってUIを操作。こする動きが面白い。
ex.スクラッチ宝くじ
○GPS
位置情報
○加速度センサー
筐体の前後左右の傾きを感知
○カメラ
アプリと連動したカメラ機能
○音声認識
鼻歌で歌った曲名を教えてくれるサービスも。
同じメロディーであっても歌詞の違いで判断。
ex.キラキラ星とABCの歌
― 携帯市場の現状 ―
・日本の携帯市場は飽和状態 → ゼロサムゲーム
・iPhoneは他のシェアを奪える
・Android等、後発の次世代携帯に影響を与えるのではないか?
― iPhoneとはどういう存在? ―
・ある程度のボリューム(需要)が見込める
・唯一のコンシューマ向けスマートフォン
・PCとモバイルの併用をしている人が利用者に多い
・AppStoreはWorld Wideに出られる
ビジネスプラットフォーム
・これから来る次世代携帯の流れの先駆け、iPhoneはきっかけ
― iPhone開発のポイント:UI ―
・Apple流のUIデザインを踏襲せよ、独自路線に走るな。
→ AppStoreの承認が下りない(Nativeアプリ)、開発効率、など
・書くこと、書きやすさ、カメラの使い易さを追求(mixi)
― iPhone開発のポイント:機能 ―
・iPhoneの実機を入手すること
(手に入らなくてテストに苦労したらしい)
・GPSの取り扱い
都度地図をレンダリングしていると重くて使えない
― iPhone開発のポイント:人材 ―
・スキルを持った人材がいない
(Objective-Cの習得には1ヶ月くらいかかる)
・IDEの「XCode」は使い易い
・XCodeでの開発経験はiPhone開発でも非常に有用
― iPhone開発のポイント:情報 ―
・Appleからの情報が少ない
・Google先生が全然教えてくれない
(NDAのせい? とにかく情報が少ない)
・バグがあった時の切り分けが出来ない
(アプリが悪いか、iPhoneが悪いか)
― iPhone開発のポイント:事務手続き ―
・AppStoreへの登録は大変、iPhoneらしいUIが求められる
・AppStore登録にはDeveloper登録が必要だが、時間がかかる
― iPhone開発のポイント:Web ―
・携帯向けサイト、PC向けサイトであっても
iPhoneに対応させることで間口が広がる
→ viewportの設定、CSS
・既存サイトをiPhone向けに対応させるのであれば
携帯向けサイトの方が対応し易い
― Nativeアプリは流行るか? ―
・Webアプリより利便性は高い
・Webアプリだと独自の仕組みを持たないと課金できない。
NativeアプリならDLごとにAppStoreが課金してくれる
・開発コミュニティの活発化が必須
・NativeアプリをWebアプリの入り口にすることも出来る
・日本では流行らない? 海外を前提にしたほうが良い
・流行るには2~3年かかるのでは?
(ex.一太郎とWordの話)
― 感想 ―
途中、
「女性の抱える問題をiPhoneアプリで解決する」
というテーマで、4~6人のグループに分かれて
アプリの案を考えるワークショップも行われました。
私の参加したグループの案は
「AppStoreのインフラを利用したお見合いシステム」
というインパクト重視のもので、狙いすぎたせいか
残念ながら審査員の心を射止められなかったようですが、
グランプリに選ばれた人には
iTunes Musicストアの購入券5000円分が
チーム全員に賞品として授与されてました。
うらやましい…。
参加してみて驚いたのは、
参加者の9割近くが既にiPhoneを持っていました。
持ってないのは私を含め数人だけ...orz
ちょっと不安に感じたのは
参加してた企業のほとんどがベンチャーであったこと。
ほとんどが起業から半年~1年半、というところばかりで、
中には起業してから1ヶ月、なんてところもあったみたいです。
それゆえ、どうしても
「山師が金脈漁りに来た」感はぬぐえませんでした。
まぁ多分ほとんどがちゃんと資金的な後ろ盾を
持っているんだとは思いますけど、
私の所属する企業はSIerなので、
そういったイメージが顧客に伝わってしまい、
提案した際に忌避されるのは避けたいところです。
あと、Nativeアプリの開発に
スキルチェンジに相当のコストが必要だと言うことを
改めて実感しました。
…Objective-C、難しすぎるんですよね。
NDA絡みで情報がWebに出にくくなっていたり、
Appleの提供するドキュメント自体はしっかりしているものの
英語なのでイマイチ十分に活用できなかったり、と
情報面でもかなりの苦戦を強いられるようです。
反面、Webアプリは、GPSや加速度センサーなど
iPhone独自の機能を使うことは出来なくても
今までのノウハウをそのまま使えるというのは大きいと思います。
最後に、一番強く印象に残ったこととして
参加者のほとんどが
iPhoneをそれ単体でビジネスになる、と言う考えではなく、
Androidなどのこれから先に出てくるであろう
次世代携帯の流れの先駆けとしてiPhoneを捉えており、
iPhoneで今のうちにノウハウを貯めておいて、
今後の携帯分野での躍進を狙っているようでした。
利用者自体も、携帯のヘビーユーザー、というより
PCでのWebのヘビーユーザーが
「Webを持ち歩く」ために使ってる人が多いらしいです。
iPhoneやこれから出てくる次世代携帯は
既存の携帯電話とは同一視しないで捉えた方が良さそうです。
ヨウイチ
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この記事へのコメント
はじめまして。
私も参加した者ですが、盛りだくさんの内容でしたね。
私も少しずつiPhoneアプリを作ってますが、C言語の資産が多ければ、一気にObjective-C化をする必要は無いと考えてます。
勉強だけじゃつまらないですからね。
また、iPhoneやAndroidにも興味はありますが、自分でモバイルプラットフォームを作ることにも面白みを感じています。
小型軽量なプラットフォームは、いつの時代にも必要だと考えており、iPhoneを超えるシンプルさを追求したヤツを作りたいと、理想だけは持ってます(笑)。
私も参加した者ですが、盛りだくさんの内容でしたね。
私も少しずつiPhoneアプリを作ってますが、C言語の資産が多ければ、一気にObjective-C化をする必要は無いと考えてます。
勉強だけじゃつまらないですからね。
また、iPhoneやAndroidにも興味はありますが、自分でモバイルプラットフォームを作ることにも面白みを感じています。
小型軽量なプラットフォームは、いつの時代にも必要だと考えており、iPhoneを超えるシンプルさを追求したヤツを作りたいと、理想だけは持ってます(笑)。
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