マクロス THE FIRST 1巻
マクロス THE FIRST 1巻
美樹本晴彦
角川書店
2009年、マクロス進宙式の日は人類史上初の対宇宙戦の日となってしまう。
マクロスシリーズの出発点、超時空要塞マクロスのコミカライズが、
作中と同じ2009年の今年、
キャラクターデザインを行った美樹本晴彦氏によって行われた。
ガンダムのコミカライズでは、
ストーリーにはオリジナル要素を取り入れつつも
キャラクターは当時とほとんどそのまま変わらず、という感じだったので
懐かしさの方が先行したのだけど、
今回は、リンミンメイが当時とはガラッと見た目や雰囲気が変わってしまったので
ちょっとした戸惑いを感じる部分もあったりなかったり。
こんなかわいい系な感じじゃなかったよな、と
自分の記憶の片隅にある姿と比べて思ったりして。
こういう感じの方が、今風で良いけどね。
ストーリー自体は、今のところ
最初の戦闘がまだ終わってないというほんの初めの方だけ、
本格的戦闘もゼントラーディとの接触も、
一条輝とリンミンメイ、早瀬未沙を始めとした人間模様も
まだまだ、といった感じ。
この先どのくらいの長さで描くのか、気になるところ。
1巻の中でもすでに、自分の記憶の中にある場面がいくつも見られて
懐かしかったりうれしかったりしてるけど、
このペースだと、最後まで行くのに結構な時間かかりそうな。
パッと思いつくだけでもいくつもの名シーンを挙げることができる作品だけど、
全部見るのにどれくらい時間かかるかな?
待ち遠しくて仕方なくなりそうな。
印象的な場面やキャラクターの記憶はあるのだけど、
ちょっと脇役になると、結構忘れてるな、と思わされ。
例えば、マクロスのクルーでは、
さすがにクローディアは覚えていたけれど、
ヴァネッサ、キム、シャミーの三人組は
これを読むまで忘れてた。
ただ、一応一通りは見ているから
彼女たちがその後どういう感じで活躍したりするか、は
キャラクターを見た瞬間色々と思い出せたよ。
アニメをただ漫画にしただけでなく
漫画的な演出で描かれているこの作品、
だからこそ読み応えありですな。