サクラサクラ 1巻

サクラサクラ 1巻
もりしげ
秋田書店
少子化が極限に達した年に生まれた花坂春は、15歳になって初めて同級生と机を並べる。
少子化過ぎて、過保護に育てられたせいか
ちょっとズレた子に育ってしまった少年少女が、
初めて同級生同士で仲良くなっていく展開が
面白シュールに描かれている作品。
同級生と過ごすことがなくて
仲間との生活に憧れる草食天然男、春と
賢いがゆえに、この異様な環境に反発するようになってしまったツンツン娘、桜子、
言葉をほとんど発しない、行動も不可解、
でも時々凄い、謎だらけな子、敷島、
三者三様、変わり者な子たちが
3人でいつも一緒の時を過ごすうちに
お互いを理解して少しずつ仲良くなる姿が
何となくほのぼの。
やることなすこと考えてること、色々かみ合わない日々は
とってもシュールなコメディにしかならないけれど、
知識や理屈でしか理解していなかった世界を
実体験するうちにその世界にのめり込んでいくという姿は
やはり興味深いもの。
3人組以上に変わり者な先生たちをはじめ
彼らとこの世界をどうしたいのかよく分からない大人たちの意図の謎さと、
そんな中でも着実に日々を生き、成長する同級生3人組の姿が
不思議感を醸しだしてもくれる作品かな。